ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day67 Chile Chico〜Perito Moreno】アルゼンチンへ

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1月26日(木)晴れ

 


10:06 Camping Laul

8時起床。ガーっと片付けてヒゲ剃って歯磨いて髪整えて国境越えの準備を行う。

書類も確認。するとRUTの紙がない。ない。うん、ないもんは仕方ない。まあ関係ない書類だし何とでもなるさ。

しかし朝から手が震える。アル中ではない。たぶん緊張している。けいけんしゃからしたら大したことではないだろうが、俺に撮っては旅の成否を分ける儀式。これが上手くいかないと、またあのオフロードを200km延々と走ることになる。万全とは言えないバイクで。書いていたら心臓の鼓動も早まってきた。頼むぞ本当に。取り越し苦労であってくれ。

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ここでも愛想の良いニャンコロと遊ぶ。もはやチリでは動物の居ないキャンプ場の方が少ないのではないか。

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イスとテーブルがあるだけでとても文化的な生活を送れるようになる。
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最近まめに髭剃るようになったと思う。俺にとっては願掛けの意味もある。

 


16:48 Camping Laul

入国できたぞ!!アルゼンチンに!!チリ側で1st,2nd、アルゼンチン側で3rd,4thと合計4人に品定めされて無事入国!!なんか建物が前回より明らかに綺麗だからめっちゃ厳重なんじゃないかと身構えたが、よく考えたら厳重だからこそちゃんと質問して身の上を確かめてくれたとも言える。

 

だってPuconから行った国境では取り付く島もなかったからな!?後で考えたらさ、色々質問した上で「君を信用できない」と言うべきだろう?実際ロスで別室送りにされた時も根掘り葉掘り聞かれたが、その上で俺を信用してくれて入国を認めてくれたし。てことはやはりあの女の職務怠慢ってこったろ!!思い出すと益々ムカついて来たぜ〜。

 

今回のとこは雰囲気もすごくよかった。皆んなビシッとそれらしい制服みたいなの着ていて真面目に仕事しつつ、世間話なんかでも俺らの緊張もほぐしてくれるみたいな。だから俺もリラックスして答えることができた。どこに行くのかと、その後の予定はってくらいだったかな、質問といえば。俺は信用を得るために、あらかじめ作っておいた計画概要を翻訳したものを彼らに見せてより具体的に理解してもらったが、効果はあったのだろうか。

 

ともかく、最近の心配事として最も大きかった国境越え、無事に達成だな!!解放されてからのパタゴニアの平原の直線道路では叫んでやった!!I’m in Argentine!!

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アホみたいな平原と強風。まともにバイクも立てられない。だが、パタゴニアの真髄はまだこんなものではないとすぐに知ることになる。

 


しかしまだ今日のミッションは残っている。お金を両替しなければならないのだが、両替所も闇両替らしきおっちゃんもなかなか見つからない。いろんな人間に聞いた結果、辿り着いたHOTEL  AMERICANOというホテルで1万円分だけ両替した。そして銀行でも試しにATMを使ってみた。道端で出会ったスクーターで旅するチリ人の男性が、銀行のレートも問題ないと言うから試したが、やはりダメだ。まあ現金がないとキャンプ場にもいけんから仕方ない。

そしてまた別問題。Movistar使えねーじゃねえか!!アルゼンチンでも使えると言ってたよね?場所が悪いのか?電波自体は生きてるみたいだが…。

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スクーターで旅する猛者。かんいちさんみたいな人が世界中にいるのかもな。
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観光案内所で情報を得ようとするも閉まってた。
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両替してくれたホテル。こっちの人達とゲームして遊びたい。
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ステレオタイプに怪しいおっさん。高額紙幣はないかと聞かれたので明日また来るわーと言ってすっぽかした。

 

 

 

とりあえずネットで情報を得たいため、Wi-Fiのあるキャンプ場に泊まり今後のアルゼンチンでの作戦を立てることにした。

商店の兄さんに近くにキャンプ場があると教えてもらえたので行ってみたら、またなんともクセの強いおっちゃんが出て来た。黒の軍帽に黒の軍服?スペイン語話せんて言うのにめっちゃ捲し立ててくるマシンガントーク。たまたまその場にいたスイス人女性が通訳してくれて助かった。2,000アルゼンチンペソ払ったら、そのまま昼飯を食わせてもらえた。パンにステーキにソーセージにコーヒーにケーキに…。チリではもうこれだけで3,000円は掛かるぞ。最初キャンプ場に1,500円は高いなと思ったが、ソッコーで元取れた。Wi-Fiもあるしね。

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味付けも彼によるものだろうか?また野菜の焼き加減も完璧で…。これ以上のステーキに出会えるだろうか。

 


マシンガントークが長いからしきりにWi-Fiはどこだと聞いていたらWi-Fiのある建物の隣にテントを張らせてもらえて助かった。充電も同時にできて、それをテントの中に引き出せるようなトコだ。


通信できるようになったので早速ミゲルに両替のレートを確認したら、Nooooて。そうよね。ハハ。

Western Unionも違うみたい。とりあえず助けを借りよう。ネットで調べると、日本から米ドルを大量に持ってくるべきだったみたいだ。後の祭りってヤツやね。しゃーない。

お母と吉田さんから頂いた、計70ドルがここで効いてくるな。ありがとう二人とも…。


とりあえず、今後も何とかなりそうだ!!ウシュアイアへガーっと走って、次はミゲルのいるブエノスアイレスだ!!まずはどこかで両替かな…。SIMはなくても何とかなるだろ。


今日は記念すべき日だ!!明日からも油断せずに行こう。

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見た目怪しすぎるラウル。でもどの設備も綺麗に整えられてて、彼が綺麗好きであることが窺えた。しかし便器に便座がないのはどういうこと?
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ドル札確認したら濡れたテントをそのままドラムバッグに突っ込んでたから水吸ってたから乾かしてるの図。漫画雑誌の背表紙の広告思い出した。
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ここでお茶したりラウルに飯食わせてもらったりする。アルゼンチンでもまたコンロの使い方が変わった。


走行距離 96km

金 0

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