9月9日(土)晴れ MAX33℃
6:23 長崎自室
自室。
鈴虫とコケコッコ、カエルのオーケストラ。そして傍でゴロゴロ唸りまくるコムギのエンジン音を聴きながら書いている。
イスと机の高さも完璧で、最後の日記に相応しい字で書けて気持ちがいい。天気も晴れ。青空!!
あれからは、泣きながら日記書いてたらCAさんが紅茶くれたり立ち話まで付き合ってくれて、帰りにはお手紙までいただいてしまった。ANAのホスピタリティすげー。
んで羽田降りて、線路わけわからんでコロンビア人の女の子と一緒にコンプリケイト過ぎるねつって地元の人に助けられて、彼女をホステルまで送って、ネカフェで気絶するように寝て。
翌朝は大雨の東京を歩いて銭湯行って、はるかさんに出迎えてもらって旅の話をして、美味しいねつってコーヒー抹茶しばいてたらドタバタ長崎行き乗って、なんだかんだ台風クリアして21時にかつひろとハグして長崎帰ったな、て感じて二人ですき家のキング倒して帰ってモフッてお父に報告して、また気絶するように寝た。
大丈夫だよ。
俺は飛行機の中でも泣きじゃくったし、羽田着いてもさ、心は上の空だったんだ。自分の身体じゃない感じ。自分の手を前に差し出して見つめてやっと、俺だと確かめてた。魂抜けてさ。
寂しくてさ。
終わってしまった、終わってしまったって呟いてたよ。
でも、大丈夫だ。
そうやって歩いてたら、アレックスとミゲル、ルーディからメッセージが入ってさ。
「ユーシ、旅が終わったな。寂しくないか?」って。
そしたらみんな、「俺もそうだった。今は日常に追いつこうとしているよ」って。
「寂しいけど、この心も大切にして生きようぜ」て。
ありがとうな。俺、また泣いちまったよ。
そして風呂入ったら心も身体も少し落ち着いてさ。
はるかさんとも話していたら、気持ちも前を向いていったよ。
そして、わかったんだよ。
もう次の旅は始まってるって。
俺はこの旅をカタチにしたいからさ。
そして、出会った皆んなに手に取ってもらえたらって思ってるんだ。
次に命を賭けたいことが見つかったんだ。
だから、大丈夫だよ。
泣いてばっかの俺で、ちっとも強くなれなかったと思っちゃったけど、大丈夫だ。
これからは皆んなの顔を思い出すよ。
そしたら俺、「ダサい生き方してらんねー!!」つってまた踏ん張れるから。
もっと強くなるよ。そしてまた、会いに行くよ。
皆んなに旅の話を聞いてもらうよ。
メソメソしてたらさ、あの狼が俺を見つめて言うんだ。
「俺は生きるぞ。お前はどうだ」って。
またこれからだ。俺たちの人生は。
旅の終わりは旅の始まりだろう?
俺、精一杯生きるよ。
辛いことも嬉しいことも全部抱いて、進み続けるよ。
また走ろう。
長い旅だった。
長い長い、旅だった。
2023.9.9 6:48
西村雄志郎
早朝。ウィンドベルさん開店前にパッキング開始。
最後に出会ったリス。店の横をチョコチョコ動いてた。
さようなは愛しのティムホートンズ。
最後に集合写真。
カズキさんとも。
最後に金谷さんと。一介の旅人でしかない俺に本当に良くしてくださった。お世話になりました。
B.Cのナンバープレートを連れ帰る。
日本語にホッとする。
荷物も問題なし。
喜んでもらえて良かった。
日本語かあ。
真ん中の席からズーム。空いてたら席移動できると知らずに、強いおばちゃんに先に取られてしまった。
情けない姿を記録、のつもりが笑ってるじゃねーか。
あられ的なやつ。秒で完食。
最後の最後に気圧変化で爆発させてCAさんに心配されてウェットティッシュ貰った。枕やテーブルを汚さなくてよかった。
生姜焼きを勧められたので従ったら、泣くほど美味い。
アイスも。コーラに突っ込んでコーラフロートにした。
立ち話ついでに写真も撮らせてもらった。陰影で顔がやばいことになってるから載せらんねえ。
行きも帰りもカジノロワイヤル。一人席に残るボンドが、実はポーカーはさっぱりというダニエルに見えて笑う。
走ったらしい。
搭乗証明書と手紙。俺はちょろいからもう一生ANAに着いて行きます。
まさかロッカーに荷物全部入るとは。一日700円。
羽田空港の写真は全く撮れなかった。そんな気分ではなかった。
日本だ。
これなら何とか理解できる…?
古のバックパッカーみたいな膝。
彼女の名はフリエタ。旅に出る前の俺でも送り届けられたかな?少なくとも他愛無い世間話なんて自分からできなかったろうな。
日本だ。
日本だ。
力を溜め続ける機械系モンスターで3ターン後に強力な全体攻撃放つ奴。
日本だ。
東京だ。
翌朝。Fuckin rainy.
コンビニ傘を買う。
早朝の改札の雰囲気とかは好きだったりする。
銭湯。東京の趣深い顔の一つ。こういう楽しみを知ると住みたくなる。
日本だ。
現場喫茶。建設会社が「もっと建設の現場を身近に感じてもらえたら」ということで始められた喫茶店。とってもおすすめ。特に現場経験者。バイトの彼と会社の事務もしてるもう一人の女性にたくさん話を聞いてもらった。33歳の旅話に目を輝かせて聞いてくれるからもうファンになった。住みたくなる…。
美女と合流。
やーっと読めたよ。LINEでデスマーチする姿をただ見守るしかできなかったからなぁ…。これがその結果。素晴らしい才能だと思う。
「せめて200円は取って下さい」とか伝えた。安すぎる…。
現場の人間ならあちこちに散りばめられた小ネタを拾えて楽しいはず。
半壊した相棒を背負うはるか先生。こう見ると冒険旅してる女性とは誰もわからんだろうなと思った。
コーヒーは飲むんじゃなくて啜る。
お前もありがとうな。磨いてあげないとな。
お前も。もうカモフラージュのダメージ加工は必要ないね。
うなぎパイむしゃつく。うなぎ食えるんだな、そういや。
SuicaもPASMOも知らん長崎ん田舎もん。
雨の日は提灯畳まれるのね。また四人でここに集まろうぜ。
日本だなぁ…。ミゲル達にもこの味を知って欲しい。なんて言うんやろ。
やったーサインもらった!!期待してたんだよ〜!!第1巻はバイクに興味あるけど燻ったままという現場喫茶の女の子を焚き付けるためにプレゼントして手元にないから、実家にあるのを持って行ってまた書いてもらうぞ!!
ふざけないと気が済まない奴。
死ぬほど走った。
クソみたいなニュースに日本を感じる。
長崎へ。
赤べこ人形なってた。
今回乗ったソラシドエアのこの便は席にモニターがなく、機内Wi-Fiでソラシドエアのサービスだけ使える仕様だった。通常のネット検索などには使用できない。
1時間程度の飛行のため、この程度の高度で飛び続ける。
迎えに来てくれた心の友とすき家。
タッチパネルのメニュー上にはキングサイズはない。そのため店員を呼びつけて「注文いいですか?」「すみません注文はタッチパ…「キングで」「え?」「キングでお願いします」「き…キングで御座いますね失礼しましたあああああァァァ!!」というやり取りが生まれる。
ソッコー匂いつける末妹。
9ヶ月分の溝を埋めるのに10秒掛かった。
次女は相変わらずツンデレだった。
実家だ。
母親の飯が一番美味い。
牙見せていこうぜ!!