ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day286 Vancouver】世界の車窓から

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9月4日(月)晴れ時々曇り MAX25℃ MIN13℃

 


♾ ウィンドベルさん近くのティムホ

※割愛

 


合流の11時までその辺散策してるとデカい黒いリスに出会った。後から聞いたが、バンクーバーには沢山いるらしい。野良猫(なんで良と付くんだろう)の代わりにこいつらが住んでるんだろうか。

道路から離れた静かな住宅街の街路樹には逞ましい広葉樹が広がり、その優しい木漏れ日に懐かしさを覚えた。ずっと針葉樹のツンドラだったからな。針葉樹=冒険の地となったのだろう。

 

そう言えば、街は秋色に移り変わっていっていた。時折冷たい木枯らしが吹き、吹き溜まりには楓が積もっていた。

 

 

 

11時に合流。荷物のドラムバッグとメット、ジャケットはシェアハウスの自室に置かせてもらい(薄汚れているのに申し訳ない)、セローも駐輪してディスクロックも掛けて目印もつけて身軽になって街ブラに出発した。

 


それから20時に帰宅するまで、バンクーバーの街を存分に堪能した。俺は今日初めてこの街に来たんじゃないかと錯覚するほどだった。

 


初っ端のシーバスで童心に帰り、ウォーターフロント駅の美しさに感動し、発展した街にトーテムポールを見つけカナダの魂を感じ、台湾フェス歩いて飯食いに台湾行きたくなって、新しいもの古いものの入り混じったダウンタウンの街並みに往古来今を知りブエノスでのミゲルとの日々を想い出し、ハリーポッターリスペクトの洒落乙なカフェ(一人では絶対入れん)のラテ飲んで。

そんな一日だった。

 


何より楽しい嬉しいのは、バンクーバーに住む人々の生活を追体験できたことだ。通勤で使っていたシーバスやバスを使って移動し、お出かけの時に乗るという電車も経験できた。1Day Passで海も陸も全部移動できた。

 


そしてキツラノビーチで何をするでもなく海と夕日を眺め、気が向いたらポツポツと話をして、お互いの長き旅を垣間見る。

どんな心境で帰国までに残された僅かな時間を過ごしているのか。

日本に帰るとはどういうことなのか。

ここでの時間はどんなものだったのか。

納得したのか。

満足したのか。

まだまだこれからか。

 

 


面白い。これほど面白いことはない。

金谷さんAYASENさんとお話しする時もそうだ。トモさん、ウィンディ、清水さん、アンナやミゲルとの時間もそうだ。人間の織り成す人生以上に面白い物語はない。

だから俺はそれが少しでも欲しくて小説や冒険記を読む。その物語をその主人公本人から目の前で聞く時間。こんなに意味のある時間もそうそうない。

 


実感はないと言う。

恐らく、飛行機に乗って、いや、一時帰国を経験しているため実家に帰ってもどうだか、とか。

 


どこで、どうやって終わらせるのか。

俺自身はどうなのかと感じていた。

 


俺たちはコロナによって一度0に戻った世代だ。

だが、それでもと喰らい続けて今ここにいる同志だ。

これから覚悟を決めて故郷を去る人々もそうだ。

バイク旅とかワーホリとかの違いなんて実は全くない。どっちもとんでもなく凄い旅なんだ。

似通った決断を経て海外に生きるバンクーバーの皆さんの人生の一部を知って、俺はそう気付かされた。

 


20時ごろ解散し、また一人になって真っ暗の中テントを組んでいると、ちょっとだけ切ない何かを感じた。

人はいつだってそうだ。失って初めてその価値に気づく。きっとまたそうなんだろう。

 


今夜は最後の野営だ。やっとこの日々も終わりだが…。

 


精一杯過ごそう、最後まで。

 


今日は素晴らしい一日だった。

 

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真っ黒いリス。デカい。
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電車内。吊り革とか広告がぶら下がってない。

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クルーズ船も停泊。
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ノースバンクーバー側からダウンタウンを望む。
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どこでも同じやね。
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街中のトーテムポール。
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熊の足跡。
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「夏も終わりだね」と、バンクーバーの日本人の皆さんは寂しそうに口を揃えて言っていた。
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間食のつもりが結構ヘビーだった。
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なんとなくバスもスッキリ空間。
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ブエノスの日々を想い出す。
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百均的な店だけど百円のは少ない。
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台湾マーケット。
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美術館。

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ミゲルと侍ごっこするべきだった。
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美術館正門。裏門の方がかっこいい。
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カッコ良すぎる窓拭きのお兄さん。こんな格好で仕事できたら気持ちがいいだろうなぁ。
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柴犬もチラホラ見る。驚くことに、狼に近い品種は彼等らしい。美味しく焼けた餅みたいな色してるくせに。
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コロシアムのような図書館。残念ながら祝日のため休館。
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ここのカツは美味いらしい。また中道さん吉村さんに豚カツ奢ってもらおう。
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地下鉄線路の広告。
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ジャルジャルの「タメ口な奴」に登場する元気電気を思い出す。ああ、彼等のライブに行こう。
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ハリーポッターの世界観を模したカフェ。俺ら世代はドストライクだ。
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色のセンスが素晴らしい。中々普段は見ない色同士なのに。
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あとでおっちゃんの半ケツに気付いて微妙な気持ちに。
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カエル。バンクーバーの夏の終わり頃なら快適だろう。
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遠慮を知らない奴ら。なんかこっちのカモメはやたら丸々してる、というか縮尺が数段デカいんだが。アラスカのワタリガラスのようにデカい種なのだろうか。
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おもろい。
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ノンアルなのにめっちゃ美味かった!ホップがガンガン効いてるのがいいね。
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名前メモっとくべきやった。チーズみたいにモチモチしたのとミートボールと。美味かった!
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こっちはボロネーゼ。王道。
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電チャリがよく走ってるもんね。かんいちさん夫妻にも会いに行きたいな。
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お惣菜を好きに取る形式の。珍しいなと思ったけど、日本にもあったね。なんかもう忘れてる。
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蜘蛛の巣のように道路に張られた電線。タイヤ履いた路面電車がこれを伝ってバンクーバーを走る。絡み合った交差点では度々脱線?しては運転手が降りてきて取り付け直すとか。動画撮っときゃよかった。

 


走行距離 80km

金 コーヒー1000 晩飯6000  ワンデイパス1500 ガソリン1000 ポテチコーラ700

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