お疲れ様です、ゆうしろうです。
師匠からカブを譲り受けたあと、約束通りロングツーリングに行って参りました。さすがに日本半周は無理なので、旅の先輩が岡山でカヤック旅しようぜと誘ってくれたついでに九州と中国地方を17日間かけて走って来ました。
その時に得た気付きや反省を同志のお役に立てればという思いと反省の意味も込めて記録します。
悪かったところ
①ペグ打ちサボったら暴風雨で死にかけた
展望が良いこと、潮の干満の影響を受けないことから砂浜の盛り土の上にテントを設営しました。天気予報でも変わらず良い天気のためこれまでと同じくペグダウンをサボって設営しました。
ところが20時頃、ハートキャッチプリキュアを見ながら酒飲んでニヘニヘしていたら突然の暴風雨。
テントが押しつぶされ、ペグでピンと張られていないフライは役目を果たさず見る見るうちにインナーと床まで浸水し、マット以外の床面はどんどん水に浸かっていきました。濡れたインナーが風で押しつぶされ私の身体に接触し、徐々に身体も濡れてきて。
暴風でテントも冗談抜きで吹き飛ばされそうになり、もはやテントとしての形を保っていない状態。必死で四隅に手足を伸ばして何とか抑えつけて地面に這いつくばって耐えること1時間。
やっと収まったので、「次に同じのが来たら死ぬ」と思い外に出て手頃な流木や竹をかき集めて300㎜ほどに折って地中深くに計12か所ペグダウンして完全に固定して備えました。
その後は完全に空も晴れて無風となったため、なんとか同じ目に逢わずに朝を迎えられました。
この経験から、ペグダウンの重要さを心と身体で理解することができた気がします。自然物のありがたさも身に沁みました。本当に「あ、これ本気でヤバいやつや」とスイッチが入るほどでした。真冬且つもう少し悪い状況になっていたら死んでたかも。これ以降は一切ペグ打ちをサボることはありませんでした。
原因
手持ちのペグでは砂に利かないことがサボることにつながった。流木を拾ってペグ代わりにすることが面倒だと感じ、且つ今まで大丈夫だったからという慢心があった。
対策
自然物を活用してでも必ずペグ打ちする。
砂地では枝や竹を積極的に利用する。
砂地、アスファルト等極度に柔かったり堅かったりする以外の地面では大抵活躍してくれる鍛造ペグの装備追加を検討。
②自動車専用道路走ってしまった
2号線や9号線の山陰山陽のでかい道路を走っている時のこと。表示を見落としたのか、そもそもなかったのか、原付のカブで自動車専用道に乗ってしまった。慌てて1区間で降りられたから無事だったが、あわや追突されて死ぬところだった。
原因
見落としと考えられるが、マジでもっと大きく確実に表示してくれというところも多いため、自責他責の比で言えば半々だろう。昼飯何にしようとか考えながらボケっと走るとこではない。
対策
それらしき雰囲気を察して、慎重に国道に乗るしかない。
または、初めからリスク回避として迂回路を利用する、しかしそれすらできない道も存在するから本当にたちが悪い。
③ガス欠なって農家さんに助けられた
野宿明け。朝早く走り出したら数㎞でプスン。リザーブに回したままだった。アホ。
運よく坂道を下ってすぐの農村地帯の農家さんにガソリンタンクから3L分けてもらった。お金を払うと言うも、いいよいいよと言って下さった。今度手土産持ってお礼しに行きます。
原因
給油後リザーブからメインに回すのを忘れていた。
一日の終わりに給油するという習慣を怠った。
対策
標準作業を守る。
④プラグレンチが合わなかった
カヤック旅を終えて先輩と解散し、さあ再出発と走り出したら数㎞で突然エンジン停止。何度キックしても掛からず。点火系のトラブルだと思い、とりあえずプラグキャップを付け外したり断線が無いかチェック。プラグも脱着してみようと工具を開くも、プラグレンチが合わなく途方に暮れる。近所のバイク屋まで押していくも今日は店休日だと知り野宿も覚悟してが、泣きの一発蹴ってみると奇跡的に再始動。そのまま開いているバイク屋まで走りとりあえずプラグ交換してもらった。
当時はサイズ違いのをバカやって持ってきてしまったかと思ったが、あとで師匠に診て貰ったら、どうやら工具自体の制度が悪いらしい。車両に付いてくる携帯工具レベルだとこういうこともあるらしい。
原因
携帯工具の確認不足
対策
旅の工具は必要個所・作業で実際に数回使い、使い心地や精度を確認する。信頼のおけない工具をそもそも長旅で使うべきでない。
⑤相棒のねんどろいど・しまりんの片腕を紛失
門司から下関へ徒歩で渡れる例のトンネルでさあ撮ろうとバッグから出すと、片腕が見つからん。まあバッグの底に隠れとるやろと後回しにするも、結局見つからず。その後りんちゃんは常にガッツポーズで写真を撮られるのであった。無念。
原因
軍手に包んで入れるのを一時的に怠った。
対策
標準作業を守る。
⑥カメラとりんちゃんを波にさらわれかけた
島根のとある砂浜にてフィギュア撮影ならぬリンちゃんモデル撮影に興じている時のこと。突然巨大なさざ波が押し寄せてきて、波打ち際にセッティングしていたリンちゃんのキャンプ道具があっという間に波にさらわれた。何とか流されず全て回収し真水で洗うことができたが、これがもし、万が一、定価15万もする大事なカメラを砂の上に仮置きでもしていたら・・・。二度と同じ過ちはすまい。
原因
寄せ波の性質を理解していない。
対策
金輪際波打ち際ギリギリでの撮影はしない。今度は物を失うだけでは済まないかもしれない。
⑦オカリナの楽譜がクソ荷物になった
Campusのノートと薄い教本で一見大した荷物ではないのだが、濡らさずに平たい書類を管理するのは案外手間となった。吹いている時しか活躍しない為、ほとんどはただの荷物となる。
途中からスマホで撮影して使ってみたら、やはり便利。スマホの画面の大きさでも十分楽譜として機能した。
原因
特になし。初めてのことなので仕方ない。
対策
データ化できるものは予めやっておこう。
良かったところ
①あまり物を紛失しなかった
毎回重大な紛失を犯して絶望しているが、今回は反省が活かされてきたのか、紛失したのはリンちゃんの片腕のみだった。
恐らく、無駄に物をバッグから取り出さなかったことにもあるだろう。そして何故無駄に出さなかったかというと、テーブルとイスを携行しないことにより常にバッグに片付ける癖がつき、野宿時もすぐにテントに引きこもるようになったからだ。テント内で物を失くすのは私でも難しいからね。
②ミラーレス一眼カメラが最高に活躍した。
別の記事でも紹介したいが、最近念願の旅のカメラを一大決心の末手に入れて、試験運用として今回の旅に連れ添ってみた。
結果、大成功であった。
やはりスマホを宙にかざすのとでは写真に対する熱の入れ込み易さが明らかに違う。写真を撮ることが確実に旅の原動力と理由になっていた。納得のいく良い写真も沢山撮れた。
③カメラの携行方法を確立できた。
本番の旅を終えない限り、あくまで「気がする」だが。
バイク旅ではそれなりの重さとサイズとなる一眼レフカメラやミラーレス一眼カメラ。振動が伴うバイクゆえに携行方法で悩まないライダーはいない。
しかし今回、自分の旅に合う携行方法のスタイルを確立できた気がする。ウエストバッグ内にインナーを入れてカメラバッグ化し、常時腰に回していた。大雨時はモンベルの簡易防水バッグに包んで収納し、それでも怖いならリアのドラムバッグに背負わせている完全防水のバックパックにインナーごと移動させる。
詳しくは別の記事で。
④ねんどろいどの携行方法を確立できた。
これもカメラと同じジャンルだが、今まで結構悩まされてきた。バイクの振動による擦れで塗装が禿げたり、純粋にパーツの細かさと脆さから紛失の可能性があるからだ。
しかし今回、ウエストバッグの余ったスペースと収納袋として軍手を活用することでかなり容易となり、撮影時の準備の手間を大きく省くことができた。よって良い写真をたくさん撮れることに繋がった。
写真撮影で最も重要視することとして、私は機動力を推す。今回のこの携行方法の確立はそれを大いに解決する成果となった。
⑤自分に合うクッカーの方向性がわかった
今回は試験的に飯盒をクッカーとして選択し、飯盒炊飯にも挑戦してみた。
しかし、やはり取っ手のなく、特殊な形状をしている飯盒は扱いが難しく、やはりこれまでと同じようにフライパンおまけでシェラカップがベストだと感じた。
クッカーというのは千差万別で答えを出すのは非常に難しいものだが、今回は確実に答えに一歩近づけた。
⑥通常のジーンズが一番ではないかと感じられた
本革に特殊加工を施したクシタニのエクスプローラージーンズを旅の装備にと迷っていたが、やはり無難もあり今までの自分のスタイルを信じる意味も込めて、普通のジーンズで走るのが自分らしくて良いのではないかという気付きを得た。まあ、あとでいくらでも手の平を返せるが(笑)。
写真のは岡山県倉敷市美観地区のデニムストリート内にあるデニム研究所で手に入れたお気に入りの一着!
まとめ
こんなとこですかね。箇条書きですみません。
集中するとどうやら『である』口調になるみたいですね(笑)。
金も時間も毎度の如く消費しましたが、その分の発見がありましたね。特にペグ打ちについてはほんとに痛い目見させられてよかったです。
皆さんの旅の発見も聞きたいものです。
ではでは。