ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day52 Lifen〜Lago Lanco】20日ぶりのシャワー

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1月11日(水)晴れ 10℃〜23℃

13:17 Lago Lanco Las Vigas Restaurante

なんと野営地を出たのは11時30分。どんだけのんびりやて。

実は4時ごろ目が覚めたのだが、スマホを見たらメタボンさんたちが「ゆーしろうの野営スキルはこの4人の中で飛び抜けている…!!」なんて俺が喜びそうな褒め方してくれてるから、俺も会話に混じって野糞の話などを展開させた。

野糞スキルと問うたが、実際に技量が必要とされる旅の日常動作だと思う。水か紙か。それらはどこで調達するか。タイミングは朝か夜か、それとも不定期か。不定期ならどう対処するのか。人目につかない場所とは何処か。何秒で済ませられるのか。

数多の経験を積み洗練されていく所作だ。はるかさんとメタボンさんは答えてくれなかったな…フフ。

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実は数日前からエアマットがどえらいことになってる。内部のウレタンの膜に穴が開いて空気が漏れ出ているのだろう。買い換えるか…。
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テントからの眺め。青空が見えると嬉しいね。
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朝飯は昨夜茹でてたソーセージのあまりとナンにトマトソース付けて。このナンもやっと食い切れそうだ。

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街を出る時の景色。巨大な壁が迫り来るような大迫力の景色だった。


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ランコと聞いて思わずUターンして撮影。ラグ・ランコ…ラブライブみたいだな。
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非常に凝った看板。旅の気分を上げてくれる。

 

 

Twitterでは朝から飯テロの話題で盛り上がった。

タイムラインにはいつも飯テロリストだらけだからな。人類が如何に食事に重きを置いているかということだ。俺も出発前に食った料理の数々を自ら投稿してみたが、これは自爆テロだろうか。一番恋しいのはなんだろう。ここは王道で母ちゃんの飯と言っとくか。実際美味いからな、西村家の母親が作る飯は。

今はLago Lancoのレストランで一息ついている。サーモン食うなら自分に所縁のある湖の街で食うのが面白いなと思って、急遽贅沢することにした。流石に魚缶と違って、身もフワッフワで肉厚だ。まさしくサーモンピンクの身の色も美しい。今度は刺身で食いたいな…。

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正直食い方が合っていた自信がないが…。久々野菜も食えて満足。腹減ってきた。

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得意の隠し撮り。

 

25:01 Lago Lanco Camping El Mirador

まずい夜更かししすぎだ。

キャンプ場の入り口の砂利で滑ってバイク倒してエンジン掛からんごとなって焦った。2時間後なんとか掛かった。

コーラとポテチ食いながら水星の魔女みようとしたらまだ配信されてない。ガンダムの配信はなんでこんな遅いんか。

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綺麗に真っ平らに倒れたので積載物を下さないと起こし切れなかった。歩道歩いてた少年が助けに来てくれた。サンキューね。

 

 

ブログ書いてたら近くのサイトの陽気な兄ちゃんに声かけられた。アルゼンチンから家族で来ているらしい。名はFelipe(フェリペ)さん。この名前は南米でメジャーなのかな。俺は縁があるようだ。彼らのキャンプサイトに誘われて晩飯にパスタもビールも頂いて、1時間ほど翻訳アプリも使いながら日本のことなどを話していた。凄い質問責めにあった。広島・長崎原爆についてどう思うかとも聞かれたが、俺が思っているより。いや寧ろ海外の人たちの方が平和に関する話題の一つとしてこのことについて日常から思うことがあるのかもしれない。だって俺たち、例えば飲みの席とかで真剣な話できる雰囲気になっても仲間内でもこんな話殆どしたことがないぞ。

食後には熱い紅茶までいただいた。ありがとうございます。やはり食後の一服は人間の幸福度に大きく関わっているな…。

ちなみにマリファナに誘われて笑った。こっちにきて初めてだな。興味あるし経験してみたいけど、いろんな事情でやめといた。

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右がフェリペさん。左が彼の弟さんで、真ん中が娘さん。
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親父さん。昔は軍人さんだったらしく、写真を見せてくれた。
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お袋さんと。スパゲティめちゃくちゃ美味かったです!ありがとうございました。
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キャンプ場の管理人さんと。若い女性が管理人されてるのは珍しい。

 

 

19時くらいから念願の熱いシャワー。このためにこのキャンプ場に早々にチェックインしたのだ。ついでに服も洗っていたら、排水溝の蓋が詰まってて足元が冠水してきた。KUSOTTTARE。仕方なく掃除してやった。

まともに普通の人間らしく体を洗えたのは、サンティアゴを出て以来だから20日ぶりくらいか。記録更新だな。いやー人間なんとでもなるもんだ。脂ぎった髪と身体が一撃でサラサラになって髭も剃ってスッキリ。サイコーの気分だ。

バッテリー類も久々に全て満タン状態になって、アウストラル街道に向かう準備ができたって感じ。あとは死にかけのエアマットをプエルトモントで新調できれば…。金使うなーほんと。

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当たり前に充電できるチリのキャンプ場はありがたい。日本で電源付きのキャンプサイト借りようとしたら、俺が知ってる限りでは大体3000円〜5000円必要。熱いシャワーも付いて、直火で焚き火調理もできて1100円はとても良心的と言える。
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持ってきて良かったものの一つにパラコードがあげられる。邪魔にならんし、様々な用途に使える。自在結びも何度も練習してて良かった。

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たまにキャンプ場使うと、聞こえてくる人の声で安心する。集落の中に住まわせてもらってるような、そんな安心感。

 

 

走行距離 52km

金 酒400 昼飯2,200 ポテチ200 キャンプ場1,100

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