7月18日(火)晴れ
8:40 野営地
8時起床。10時間寝てスッキリ。今日は楽に走れそうだ。雨も昨夜のうちに止んでくれた。朝飯はオートミール2と緑茶。
橋の下で撤収しながら「水野家は今頃夜かあ」とかわけわからんこと考えていた。たぶん、日本人家庭にあめりかでお世話になったのは初めてだから、日本の家庭と混じって脳がバグってるんだろう。
出会った時、「かっこいい」と言ってもらえたのをホームレス宜しくの今の自分を俯瞰で見ながら思い出す。そういや土屋さんたちも、清水さんも言ってくれた。アメリカに住む日本人って、やっぱ多少のアメリカ人気質が始めから備わっていたから馴染むことができたんじゃないだろうか。
日本ではどうだろう。「すげえ」は言われても、かっこいいはあまり聞かない気がする。そしてそう思う理由を初対面で熱く語ってくれる人なんて滅多にいない。
だから俺は「何が凄いか言ってみろや。何も話せんなら軽く言うなや」など思うひねくれた一面も持つ。実際、久々会って付き合いもない地元が同じだけの奴とかに無闇に言われることが多くてウンザリもしていた。
もちろん俺はアメリカ気質寄りで、そんなリスペクトを素直に表せるアメリカの文化が好きだが。じゃあ日本がクソかと言うとそれはまた別の話。
ともかく、リスペクトってのは大事だ。映画とか生み出される作品に如実にそれは表れている気がする。
さてボチボチ。
21:37 Lake Superior Healey Island 北湖畔。
野営地出発後は少しして橋を渡り、カナダへの国境越え。通行料4ドル。これで本当にアメリカとはサヨナラ。つっても、水野家出た時点でもうアメリカの旅は終わっていた気がする。
国境越え後また雨に降られ良いペースを保てず。Walmartで給水ついでに雨宿り。てか国境だからWalmartあるのかな。
それからはまた走る。晴れたり降ったり、暖かくなったり急に冷え込んだりで、結局今日はほぼ一日中カッパを着ていた。すれ違うハーレーたちは半ヘルで雨の中走っていたが、いつもああなのだろうか。レインウェア着てないし。というか俺がジャケットにインナーダウン着てる時に半袖の人もいる。アラスカが思いやられる。
景色も一気に変わり、カナダらしい森と湖の中を走り抜けてきた。途中の小さな町で給油して、また走り出す。なんか、道がアウストラル街道みたいだなって。どこかの池では久々ルアーを投げたが魚影すらなし。
ムースに注意の看板も多数見かけたが、残念ながら姿はなし。
今日は昼からまともに走り始めた割には550kmも走れた。途中眠気に襲われたが、煎茶と土産屋で買ったスモークジャーキーを道端で齧ってたら謎に覚醒して順調に走れた。
20時までは走るつもりが、良い感じのこの湖畔を見付けて今に至る。
晩飯は水野家に頂いた虎の子のカレー。これまた懐かしい味だった。米も買い足さねえと。カレーは残り2パック。茶菓子もお茶と頂いた。あまり水質は良くないが、足も入念に洗った。
やはり湖での野営は落ち着く。車の音は聞こえてくるが、クソ田舎で安全な場所だ。念のため、食糧は遠くの木に吊るしている。
今日は割と良い一日だった。カレーとジャーキーが美味かったからかな。
日本じゃこんな先までの標識はあんま見ないけど、もう感覚が麻痺してしまったようだ。
この毛皮はモッフモフだった。
これで1200円は安い。
カナダの標識は王冠被ってるのね。とりあえず記念撮影。
途中の滝。ワンさんも暑さを楽しんでいた。
スケッチしてる人もたまに見かける。そう言えばアメリカ自然史博物館では学生さんがたくさんスケッチして回っていた。
この池でキャストしたがダメダメ。カナダで一尾くらい上げたいが。
ガソスタも独特なものがチラホラ。これは金も入れずにガソリン入れてから、併設のコンビニで支払うタイプ。
野営地。スペリオル湖はクソでかいからこういう場所が道中も多くあった。
カレーもいつ以来か。帰国したら腹一杯はち切れるほど食いてえなあ。
茶菓子の容器に一句。
走行距離 550km
金 ガソリン2600 ジャーキー1200