ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day211 Julian〜Blythe】内陸へ

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6月20日(火)晴れ 5℃〜40℃ 死ぬ

 


13:11 India手前オアシス

7時起床。朝飯はテント乾かしながらが効率いいと思ってすぐに撤収。昨夜から一気に気温が下がった。クソ寒くて途中起きてダウンパンツ着たほどだ。息も真っ白。わけわからん。

再び79号線を進むと、いくつかのワインディングを抜けたらあっという間に荒野の景色に変わっていった。ついさっきまで牧場があったのに…。南米で見慣れた赤土とサボテンと岩山。気温はガンガン上がり、胸元の温度計を見たら40℃。いかれてる。

 


どうやらこの暑さでもリスやトカゲが生活しているらしい。バイクを止めた際にちょろっと動いたので追っ掛けたら巣穴と思われる穴が地面にいくつもあった。確かにここには木もないから穴掘って影に逃げるしかない。

駐輪時に油断してセロー倒してその際にカメラに挿していたマイクロUSBイカレるし、散々だ。気が抜けてる証拠だ。

 


今は120km程走ってオアシスで作業。何か、やっとハードな旅の様相を呈してきた。ガソリンと水の残量にも気を配り、地図も細かく確認している。

いいね、これも大好きだ。もう少ししたら出よう。

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昨夜の野営地。
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ビスケットとチーズと焼き海苔を合わせて。後で気付いたがこれ酒のつまみだ。
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のどかな景色の中の朝飯。
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空薬莢が落ちてた。
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たまに湖か溜池が現れる。
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アライグマが出るらしい。
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ジュリアン着。お世話になってる美容室と同じ名前のため目的地にした。
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可愛い。カーズ好きだったなあ。
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岩肌に咲く背の高い黄色い花。なんだろ。
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初めて見る標識。
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陸の珊瑚みたいな植物。風に流されてコロコロ転がってた。
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オアシス。荒野にポツンと存在する。
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足元には小さな穴。たぶん小動物の住処。
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なんもねえ。

 

 

 

20:09 Blythe外れ用水路野営地

あれからI20を150kmほど走りこの街へ。FW(Free Way)を使うのは気が引けたが、十分に景色も良く、下道を選んだところでただの直線であることは変わらんから良しとする。

最近掴めてきたが、アメリカのバイク旅はいかにFWを活用できるかがミソではないだろうか。同じFWでも街と田舎では景色も交通量も大きく異なる。少なくとも田舎では無理にFWを敬遠する必要はないと感じた。

そもそもFWを完全に避けることはできない。それほどにアメリカの道路はFWが基準となっている。

 


ブライスのスーパーでは牛乳を買って、セロー と木陰に移動してコーンフレークを食らった。冷たい牛乳が火照った身体に染み渡る。ウェンディに貰った砂糖をぶち撒けて甘くし頂いた。

食いながら見た感じ、ここはあまり治安は期待できない町のようだ。スーパーの駐車場は汚く、ゴミが散乱している。まさかとは思ったが釘が駐車場に落ちていて危うくパンクするところだった。ホームレスが屯しているのも見掛けた。

極め付けは給油していたら、FOXのジャージを着たハゲが何やら言ってくる。早すぎてわからんゆっくり頼むと言ったら、両替?11ドルしかねえつったら、なんと普通に恵んでくれと。

あんたを助けたいが、俺は先を急いでいる。じゃあねつって出発した。

 


んで郊外のここにいい感じの隙間を見つけて野営。蚊が多くなってきた。水際だからか。

今日走ってわかったが、真昼に走るのは危険だ。6時〜11時、14時〜19時くらいにしよう。早起きしないとな。

 


今日も良い一日だった。

 


走行距離 370km

金 ガソリン1700 コーラ300 牛乳300

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めちゃくちゃ美味そうだけど、たけえ。
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身の丈にあった飯を。
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こういうのも世界中同じだね。
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車の通らんとこに投げ捨てた。油断ならねえ。
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広大なトウモロコシ畑にアメリカを感じて。
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伸びる影に郷愁を感じる。
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畦道を爆走するピックアップトラック。
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高くデカく積まれた牧草。この裏での野営も考えたが、敷地内だから流石にやめた。

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用水路と書いたが、立派な川だった。
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今夜も寝られそうなことに安堵する時間。