6月7日(水)曇り時々晴れ
17:34 コストコAURANT LA店
疲れた。なんかずっとバタバタしてる。昨日のことから書いてく。
6月6日(火)は8時発。無事に朝を迎えられたが、テントを叩く雨の音が聞こえた。しばし待つと止んでくれたが、海岸線の1号線に差し掛かると今度は本格的な雨。予めカッパとブーツカバーを着込んでいて助かった。このまま進むと途中から何処にも逃げられない道が100km以上雨続く。また、、途中で通行止めのような表示も見た。寒くて震える体にメットも曇って視界も最悪。折角の雄大な景色も雨で台無し。このまま走るとカッパに浸水し最悪の事態にもなると判断し、1時間ほど来た道を引き返し101号線に戻った。
すると期待通り天気は好転し、何とかまともに進めるようになった。夕方ごろコストコに寄ってカッパを着たままいつものセットを貪ると、体の内から徐々に熱が生まれてくるのを感じた。本当に久々芯から冷える思いをした。何だってんだ、アメリカの天気は。快適身軽に走るつもりが毎日フル防寒で震えながら走っている。なんでこれから冬に入るチリより寒いんだよ。わけわかんねー。
そうやってると夜も近づき、近くの町の教会の茂みに野営した。住人の一人に見つかったからか、23時ごろポリスが様子見にやって来た。気の良い兄ちゃんで助かった。これで出て行けとか言われたら目も当てられん。雨の後でジメジメしていたが、割と快眠できて朝を迎えた。
道の写真もこれだけ。雨と寒さでカメラ出すこともなかった。
スパイダーキッズ。アメリカではたまに見る。
テントにピッタリサイズの空間が自然にできていた。
そして今日、6月7日(水)。
ミッションはLAのYAMAHA正規店でフロントブレーキを見てもらうこと。LA滞在中に片をつけたいと踏んだ。
ちなみに、6/8〜6/10はサンティアゴのウェンディさんちにお世話になることになった。昨日コストコにいる時に高橋さんにお願いして繋げてもらった。LAから近所だし、アメリカではまだイベントに恵まれていないのもあり、折角の縁だから会いに行こうと考えた。
それに、もしリーアンさんが生きていたら、俺たちはきっと友達になっていただろう。会うに際して高橋さんから彼女と彼女の家族について改めて聞いたが、驚いた。高橋さんはリーアンさんから教えられてLong Way Roundを知ったらしい。俺と高橋さんが初めて会った時、俺たちはそのLWRの話がキッカケでも仲良くなった。驚くべきことだが、俺とリーアンさんは知らぬ間に既にこうして繋がっていたんだ。
尚のこと、彼女の生きた土地に行かなければならない。もっと自分の手で彼女のことを知らなければならない。
チェーンルブ取り出したらサイドバッグに浸水してるのを確認。タイヤに接触してできた穴から浸水してた。ティッシュで水気を拭き取り内側からもテープで塞いだ。
バイク屋に着いたのは14時半。今日は雨もなく快適に走れた。
早速メカニックに相談すると、早くても部品到着は金曜。来週まで待つかもと。ちなみにディスクごと交換だ。曲げは直せんらしい。
どうしたもんかとしばらく考え、もうここで終いにしたいと頼むことにした。
額はなんと6万。あり得ない金額だが、その時疲れもあり冷静な判断ができなかったのだろう。イエスと返事し、金も払ってしまった。
そして高橋さんに自虐交えて報告すると、「どうして俺に聞かなかった」と。いつもと違って本気な感じで。それを聞いて考えると、やっぱ6万はどうやっても受け入れられない出費だと考え直して頭も冷えてきた。何ならバンクーバーで片付けても良いと思い、またフリーウェイを今度は時速110kmでブッ飛ばして店に戻ったら、キャンセルを許してもらえた。日本人のイメージ悪くしてしまったかも。すまない。
不安を抱えたまま走れないと思い払った6万だが、今は逆に気楽に構えられている。ほんとなんで焦って決めてしまうのか。最近いろんなことが上手く行ってない気がする。6万ポンと払える人間かよ、お前は。とりあえず普通に走れるなら他にも手段はあるだろ。ほんといつまで経ってもダメダメだ。まだまだだ、俺は。精進しねーと…。
今は他所のコストコで飯食ってやっと一息つけたとこ。もうちょっと落ち着いて行動しねーとな。
さて、今夜乗り切れば明日は文明に帰れる。
立派なバイク屋ではあったが。
KLRかっこいいなあ。
かつての愛車の姿も。サンティアゴでも数台見掛けたな。
コストコチャレンジ裏技使って勝利。
19:45 LA野営地
道路からすぐそこだが、まず車で突っ込んでくる人はいないだろう絶妙な場所を確保した。丘の上に高級住宅があるため、念のため日が落ち切ってから設営する。雨降ってなくて良かった。
バンクーバーを出て今日で9日目か。早いようでそうでもないような。はやり思っていた通り、セローでは巡航速度も違えば疲れ方も違う。日本でもそうしているように、ガンガン走れる。日が長いのも大きな助けになっている。
大体の行程だけで相変わらず気ままに走っているが、これでちゃんとアラスカに8月には到達できるだろうか。だが、当初の予想よりは早くLAまで来ているため、やはりメキシコも行ってしまおうかという気にもなってくる。だって、地図を見たらバハカリフォルニアがもうすぐそこなんだぜ。迷うなあ。明日にでも計画を練ってみよう。
旅開始早々にやらかしたことも、だいぶ気楽に捉えられてきた。どうにでもなるさ。また様子を見つつ、変化があればその時対処すればいい。
前半も前半での手痛いミスだが、このまま走り切って笑い話にすりゃ俺の勝ちだ。そういや、あと3ヶ月切ったんだな。
最近また帰ってからのことを考えているが(てか考えない日はないが)、これも流れに身を任せよう。帰ってからの日本一周で答えが見つかりそうな気がする。
仕事か、人か。その両方か。自分のことなのに未だ先が読めねえ。なるようになるか。
今日は明るいうちにちゃんと書くことができた。今日は忙しない日だったな。
バンクーバーのMountain Equipmentで手に入れていた予備のバックルと交換した。
遠くにロサンゼルスの街の光が見える。
6月6日(火) 走行距離 498km 金 ガソリン1300+1500 コストコ1000
6月7日(水) 走行距離 TRIP394km ODO7914km 金ガソリン1500 コストコ700