6月5日(月)晴れ 暖かい
13時19分 ALCATRAZ CITY CRUISES
6時起床。ソッコー朝飯7時20分発。パーキング探すも見つからず。フェリーの受付で荷物預かってもらえないか頼むも無理。預かり所を教えてもらったが見つけ切れず。彷徨った末フェリーターミナルの前でホットドッグ売ってるペルー人のセニョリータにたまに見ておいてと頼んで、駐禁取られるかは賭けに出た。
彼女の近くにバイクを動かそうとした際、ディスクロックをご丁寧にも付けているのを忘れ、そのまま発進しガチャン。フロントブレーキの効きが甘くなった。本当に何をやっているんだ。
流石に都会だ。
駐輪場の機械壊れてると言うか役目を終えていた。周りを見ても支払う様子ないためそのまま立ち去った。
もう金輪際ディスク単体では使用しない。
メットはフェリーの受付に預け、10時10分出発。
島内では日本語の音声ガイドもあって助かった。ここでいろんな映画が撮られたのかと思うとワクワクするが、同時にその重苦しい雰囲気に息が詰まるようでもあった。
印象的だったのは、模範囚の独房。暗く固く冷たい場所でも、精一杯楽しく生きようとする姿に共感を覚えた。
また、島はカモメなど海鳥たちの楽園でもあった。行く先々でモチモチした体で羽を休め、中には巣で卵を温めているのもいた。人間が手を伸ばせば届く場所でだ。竹原の大久野島を思い出した。
自分への土産に、囚人たちが使っていたブリキのカップを買った。自慢するのが楽しみだ。
この日はゴールデンゲートブリッジがよく見えた。
アルカトラズ島全体。
海から見たサンフランシスコ。
到着。
オレンジの服は囚人服意識?
カモメを撮るのも楽しい。
島内移動にはこんなカートも。
鳥が卵温めてる姿初めて見た。
曜日ごとにイベントやってるらしい。
シャワー室。
一般的独房。
タイムズスクエア。
唯一の外への扉。
運動場。
夥しい数の海鵜。
懲罰房。
有名な七人の囚人達。模範囚もいれば、ドラマに出るようなヤバいやつもいる。
懲罰房の更に上の独房。光も入らない場所。
囚人ごっこ。
模範囚の文化的な部屋。
サンフランシスコを望む小さな小さな窓。風向きによっては街から楽しげな人々の声が風に乗ってアルカトラズ島まで届くらしい。それを聞いて、囚人も看守もただただ羨ましかったとか。
通りにはこのように囚人達が名前を付けていたらしい。
面会の為の窓。何十年と会っていない妹が会いに来た話が印象に残っている。
音声ガイドは無料。ただ翻訳しただけのものではなく、声優さん達が本気で演じたしっかりしたもので、とても快適に興味深く学べた。
当時、黒人の看守も立場的に難しいものがあったとか。
食堂キッチン。刃物は型に一つずつ収納するようになっているが、囚人に奪われていないか徹底して管理する為。しかしフォークとスプーンは囚人も使う為、凶器を渡していることに変わりはなく食堂が看守にとって最も危険な場所だった。
アルカトラズ島閉鎖時の最後に退去した囚人。清潔に顔も整えてスーツを着て退去したらしい。
何の鏡やろ。
お土産に買って行ったら喜びそうな人の顔が何人も浮かんだが、さすがに嵩張る為自分で買いに来てねってことで。
独房の鍵を模したもの。上手いグッズだな。
囚人で稼ぐとは凄い商売だよな。
アルカトラズ島の扉コレクション。センスある。
よく見ると確かに老朽化が目立つ。軍艦島とは違い観光地として人の出入りもある為、メンテナンスが行われ半永久的に残り続けるのだろうか。
島内には一般家庭が住んでいたとか。どういうこっちゃ。
発電所周辺。
焼却炉?
消防も。
インディアンの歴史も知るべきだな、俺は。旅をするには余りにも知らなさすぎる。
監視塔。脱獄モノで必ず見る施設だ。
この壁がアルカトラズらしかったので撮影。
適当に設置して歩いて撮影。
12時30分頃帰ってきたが、バイクも荷物も無事。セニョリータにお礼を言って、チップ含めてホットドッグを12ドルで買った。
俺が簡単な受け答えをスペイン語で話したら驚いていた。何か凄い人になった気分。ペルーの写真見せて最高だったよって伝えたら嬉しそうだった。
さて、目的は達した。また海岸線をひたすら走る。
いい笑顔!クソ高いホットドッグだが、感謝もあるしね。それにめっちゃ美味かった。ありがとね。
18:52 Davenport手前農場脇野営地
あれから海岸線に戻り、日没前までとりあえず走る。
途中また高橋さんと電話。フロントブレーキの件で助言を頂いた。できることをやったが改善されないし、ブレーキが効かなくなる可能性もあるためロサンゼルスでオイル交換の際に見てもらうことにする。ブレーキは命に直結する重要保全機構だ。先はまだ長いから解決しなければならない。
このまま進んではまた日没時に街に入りそうだったため、適当なとこに17時には野営地を確保した。草陰が道路からすぐのとこにあると、人目にもつかずアクセスも容易であるため助かる。こういう時、ある程度強行突破できる中型オフは強い。
去り際のサンフランシスコの街。
さて、明日は再び内陸へ向かいデスバレーを目指す。そしてぐるっと回ってロスに入ろう。何kmになるのやら。
今日もやらかしてしまって、何だかなあ。ま、無事に元に戻せりゃ笑い話だ。
今日も、まあ良い一日だった。
走行距離 180km
金 アルカトラズ6300 ホットドッグ1500 ガソリン1500
おまけ
ショーン・コネリーと共演したニコラス・ケイジは、2020年に彼が没した際このように言葉を残している。
「ショーンをすごく敬愛していました。彼と共演したときは、最高に嬉しかった。彼の知性、謙虚さ、すごく正直なところは、彼に会って以来、ぼくの指標です。彼は友人であり、映画の中の最高の教師です。ドラマ、アクション、コメディのジャンルをひとつにまとめ演じた最初の映画スターでした。尊厳をもって、楽々とやり遂げました。マエストロ、さみしくなります」※引用(https://m.crank-in.net/news/82620/1)
007初代から見直そうかな。インディーでの父親の姿も好きだった。
そしてまた、ニコラス・ケイジも俺にとっては彼に負けないくらいのスターである。ニコラスの良い意味での普通のおっちゃん感も、それでいて誰よりも演技に貪欲な姿勢も好きだ。
二人の名優に敬意を表する。