ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day236 Cincinnati】僅かな恩返しと散髪とリアルおままごと

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7月15日(土)雨のち晴れ

 


6時に起きてガレージで作業。昨日街を走っていたらやたらタイヤがゴロゴロするためよく見てみたら、フロントタイヤの一部のビードが上がり切れていなかった。爪が甘い…。

またジャッキで上げて外して空気抜いて洗剤ぶちまけて足で踏みながら空気入れてプラハンでぶっ叩いていたら何とか解決。トモさんも言ってくれたが、ほんとテストライドしてて良かった。高橋さんにも泣きついたが、合格貰えて安心した。

 


んで朝シャンして出発の準備をしていたらクッソ雨。そりゃ一瞬迷ったが、昨夜プレゼントまで頂いたから何としても今日カッコよくケジメつけて出て行きたかった。

だが、「もう一泊していけば?」と笑って言ってくれるお二人の言葉に揺らいで、結局そうさせてもらうことにした。大丈夫かお前。明日本当に出るんやろな?

 


10時から朝食(ブランチかな)を頂いて、念願の卵かけご飯に沁みじみと実家や日産時代の飯を思い出した。卵も魚のようにグレードがあるようで、生で食えるもの食えないものの差があるとかないとか。アメリカは日本のように生食の文化がないため、何にせよ気をつけようねってことでアジア人の間ではなっているらしい。

とろろも死ぬほど美味くて、ご飯三杯も頂いた。

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二人はお味噌汁がそんな好きではなかったっけ。それでもアメリカ人なのに洋風も和風も食べれて偉いぞ!

 


それからは子供たちが15時半からのバースデイパーティーに行くまでの間、バースデイカード作っているのを見学したり、トモさんのギターを聴かせてもらったり、子供たちのピアノ演奏も楽しませてもらった。

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カッティングシートの機械はこれ。パッと見プリンターみたいな。
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お母さんとパースデイカード作り。バースデイパーティーのために借りられる会場があるらしく、そこでゲームしたり遊んだりした後、ピザとか食べてプレゼント渡して解散だったかな。意外にも2時間くらいで終わるらしい。家庭によってはそのオリジンの国の特色が出ていたりとか、中々興味深いアメリカの文化。

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いい画だなあ。子供達が大きくなってから見て欲しい写真だ。
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何演奏してたっけな。オカリナ持って来りゃいっしょにできたのに。ちなみにピアノは独学でお勉強しているらしい。急がず楽しんで学んでね。

 


あ、網戸の交換もした。なにやら見た目構造が違うため、一度は「やっぱ無理っす」と情けなくも逃げ出したが蓋を開けると日本の網戸と9割同じなため、何か協力できないかと申し出たことだし作業させてもらった。

網を抑えるゴム紐がプラの薄い板になっていて溝に嵌め込むのが非常に硬く手こずったが、コツを掴んだら簡単なものだった。

集中したからか、我ながら完璧にピシッと美しく張れて大満足。網戸の交換は高校くらいん時にかーみんちのおじちゃんがやってるとこに出会して教えてもらって、大学のペンギンの町の活動で確か白木町公民館でやって以来だった。

一宿一飯どころではないが、一つでも恩義を返せたなら嬉しい。

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まさかアメリカでとは面白い。

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レザーマンが大活躍。引っ張る切る削ぐ締めるを全てこいつでできるからな。カナさんも感動して購入を検討していて笑った。
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ピンシャンしとる!とにかく水平と直角を意識しろと教わったからな。
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施主様もご満悦。なんか、色々と思い出したな。無駄になることなんて何一つないってことだよな。

 

 


それからはお昼にうどんを頂いて、日記を書き続けて今に至る。

あ、万年筆のインク持ってませんかとダメ元で聞いたら、まさかPILOTの全く同じモデルをトモさんも持ってて笑った。カメラに万年筆にて、物凄い確率だな。

そしてカートリッジを頂いて久々万年筆を日記帳に走らせているが、やはり書く楽しさがダンチだな!!気持ちが良い!!だからか、もう気付いたら10ページも書いてしまっている。流石にキツイな、なはは。

さて、明日こそカッコよく出発だ。最後の確認をしておこう。

 

 

 

23:21 貸していただいている双子ちゃんたちのお部屋

タイヤは綺麗にクルクル回ってくれた。これで心置きなく走り出せる。

それを見たトモさんが、「髪は切らなくて良いですか?」と言うので切ってもらえますか?て言うたらマジで切ってくれることになった。仕上がりは大事ではない。面白いかどうかだ。

 


結果、めちゃくちゃ整った感じに男らしく短く切ってもらえた。他人の髪を切るのは初めてらしいが、スゲーよな。外でバリカンでビール飲みながら(よう考えたらお店じゃ絶対あり得ないな)切ってもらえた。

シャワー浴びたら丁度カナさんと子供達が帰ってきて、紙に気付いてくれたため、「そこの近所の水野美容室で」とウッドデッキを指差して笑った。

これでアラスカまで走れるのが嬉しい。さっぱりだ。

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動画のスクショ。トモさんもまたノリがいいから叶った珍妙なイベント。

 


ご飯の前に皆んなでガレージに移動して、俺の旅を支えてくれている道具たちを紹介した。テント、ガソリンバーナー、工具、ウェアなどなど。

ガソリンバーナーは特に見て欲しかった。こんなん中々見る機会無いしね。トモさんたちもMSRのタープなどは持っていて、さすがアメリカだ。

大事な毛皮も受けが良かった。

折角物珍しいだろうバイク旅人として居候させてもらったから、より深く旅人としての俺のことを知ってもらえて印象に残ってもらえたらと思って紹介させてもらった。時間をくれた皆んなに感謝。

 


その後テンション上がった子供達がチャリで無限にグルグル走り続けて、たまに轢かれそうになりながらも監督していた。

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とりあえず寝ようとするのに笑う。
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火を扱うのはみんな楽しいよね!めちゃくちゃ危ないものだとも念を押しといた。鍋とドラゴンフライのパッキングの美しさに気付いてくれるのは流石だった。
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ほんと子供ってのは太陽炉でも積んでんのかってくらい、ほっとくと永遠に動き続ける。

 

 


夜ご飯は俺のリクエストで豚カツだった。

またお店顔負けの美味さ。そして初体験の名古屋の矢場とんの味噌ダレにハマった。名古屋行ったらツルハシさんと食いに行こう。

赤味噌のなめこの味噌汁、千切りキャベツもあって、日本食でトンカツが一番好きな俺はまた日本に帰ることができた。

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流石に豚カツ屋は北米でも見たことがない。まさか食えるなんて出国時には思ってもみなかった…。

 

 


食後はGreaters Ice Creamのアイスを、こどもたちが経営するお店で注文していただいた。

手書きで「 Greaters」と書かれた券を渡されたため、それを持って「Can I have a Caramel?」と聞いたら「チョコとバニラとマンゴーだけよ」と言われ、チョコをコーンで頼んだらマジで本物のコーンが現れてアイスも出てきて、トッピングも勧められて笑った。おままごとだけど、本物が出てくるとは。

そして英語学習におけるおままごと、つまりロールプレイングの重要性に気付かされた。これもエピソード記憶になり得るのだろう。

アメリカの店員さん皆んながこの子たちみたいに聞き取りやすく話してくれたら良いのに。

テーブルで頂いていたら突如やって来てローソクブッ刺されて火付けて笑った。ほんと可愛すぎる。

コーヒーも頂いて、おやすみなさい。

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真剣な面持ちでデスクに向かう。誕生日にはノートパソコンが欲しいと言ってたな。
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これもある意味リアルおままごとか。水野家ではいつもこうしてアイスを楽しんでいるらしい。
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目の前で蝋燭の炎が揺れていた。でもこの蝋燭は面白いよな。
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家族みんなで。『Open』の貼り紙がまた可愛い。あとで急いで『Close』に書き換えてるのも面白かった。

 

 


さて、やっとその日の夜にまともに書けた。楽しすぎるからね。仕方ない。

明日は予報では100%晴れ。良い出発がきれそうだ。手紙は明日の朝描書こう。

 

 

 

今日も素晴らしい一日だった。

 

 

 

走行距離 3km

金 0円