ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day237 Cincinnati〜Davisburg】またね水野家

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7月16日(日)晴れ 涼しい

 


21:10 Davisburg I75 レストエリア

7時起床。のそのそ動いてパッキング。天気も良い。今日こそ出発。

朝シャン頂いて髭剃って完了。そうこうしていたら皆んな起きてきた。

 


ブランチ行くまでの間にお手紙とちょっとしたプレゼントも用意。本当はもっと綺麗な字書けるのに。朝一は上手く手が動かない。

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10時くらいからFirst Watchにブランチへ。明らかにiHOPより洒落てる。めちゃ混むらしいが、早くにトモさんがGoogleマップの機能で順番待ちに入っていたため、すぐに座れた。

 


メニュー表も洒落てて目が泳ぐが、ここは定番のものを。

オーダー時に子供達が「Can I have〜」と言っていたため、俺も真似して注文。というか、子供達が大人と同じように自分で注文できていて感心した。旅行で外食が続くのを良い機会として、ちょっとずつ練習していったらしい。少なくとも同じ時分で俺は絶対にできなかった。本当に子供たちも旅で成長している。自分たちでも嬉しそうにそう言っていたもんな。

 


パンケーキはブルーベリーを頼んだが、まさか生地にもブルーベリーが入っていて、見た目も味も良くて感動した。メイプルシロップとクリームをたっぷり掛けて頂いた。

それにカリカリのベーコンに目玉焼き。目玉焼きは「Sunny side up」と言うとトモさんから学んだ。全く洒落た表現だ。

トモさんのサンドイッチも少し頂いてめちゃ美味くて、しっかり満腹。コーヒーも美味しいし。ここでもご馳走になってしまった。

今日食べたセットも絶対日本で作る。アメリカのパンケーキミックスは砂糖が使われておらず、混ぜる時も卵も牛乳も使わないで水だけらしい。Costcoで探してみよう。

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お家出るギリギリまで暴れまくるキッズたち。
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メニュー表。英語とはいえこれだけ多いと読み込むのに忙しい。
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トモさんカナさんはサンドイッチとエッグベネディクト。どれもボリュームが凄い。そして綺麗。
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俺は◯◯ちゃんとお隣さん。子供達も大人と同じ量だし流石に食べきれなかったが、アメリカもブエノスでミゲルがしていたように持ち帰りはできる。日本もそうさせてくれたら良いのに。
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店員さんに撮ってもらった。最後の最後までいい思い出いい写真をいただいた。

 


そしてお昼に帰宅して、先に庭先で撮影会。相棒は水野家全員に跨ってもらえた。よかったなあお前も。

にしても、子供たちが乗るとクソデカくて笑った。

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撮影前にしっかりサイドミラーでお顔を確認してて笑った。
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セロー750くらいか。ほんと可愛らしか二人やった。次会える時はどれだけまた成長しているか楽しみだよ!
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トモさんに乗ってもらって水野家で。似合う!父ちゃんも乗り始めたら俺のせいだねごめんね!
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今度はカナさん。めっちゃ「昔は大陸走ってました」みたいな感じで女性向けバイク雑誌に載ってそう!

 

 


終わったらいよいよお別れ。

最後に俺とセローの写真も撮ってもらった。水野家では被写体にもなれたな。人に撮ってもらえるってのは幸せなことだ。

メットも被って、皆さんに握手なり拳突き合わせるなりしてお別れの挨拶。伝えたいことも大体伝えられた気がする。五日間も共に生活させてもらえたんだからな。

 


ブランチからの帰りの車内ではお父のこともやっと話せた。大事なことだから、トモさんたちにはちゃんと自分の口から話しておきたかった。

自分から言い出したってのに、「今も見守ってくれているかもしれないね」と言ってくれるトモさんの優しさに少し泣きそうになった。

 


次に会うときは大切な人を連れてくると約束した。

 


※割愛

 


夏の青空の下、日曜の陽気な通りをブオンと走り出して、水野家を去った。振り返ったらまだ手を振ってくれていた。俺も大きく振り返して角を曲がり、また旅人の俺に戻った。

 


アメリカで生活をした五日間だった。

生活をするように旅をする。俺は去り際、また夕方頃ただいまと水野家のガレージに帰ってくるような心持ちだった。

つまり、生活をしたってことだ。

こことの時差は13時間。俺が朝起きた時、今頃水野家はあのリビングで晩ご飯を頂いて一家団欒しているのだろうなって想うだろう。子供たちはご飯に集中してお行儀よく食べているかなとか、今日は外でピザ焼いてたりしてとか。朝はまた公園に散歩行ってるかも。

年月が経てば、二人はもう中学生じゃないか。部活は何だろうトモさんもカナさんもまたこれから子育てまだまだ大変だろうな、とか。

俺のこれからの人生に水野家が加わった。

 

ほら、な。もう俺はとっくに答えを得ている。それでも始めた旅、最後までやり遂げてそこから見える景色を確かめなければならない。

目に溜めた涙を吹き付ける風に流して、俺はまた走り始めた。

 


最高の五日間だった。また会いに行きます。どうか皆さんお元気で。

 

 

 

走行距離 494km

金 ガソリン800

 

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最後にみんなで。宝物の写真に一枚加わった。

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そして旅人に戻る。◯◯ちゃん撮影。こりゃああっという間に写真の腕抜かれるな。ありがとうね、大事にするよ。