ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day233 Detroit〜Cincinnati】水野家ホームステイ

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7月12日(水)大雨のち晴れ

 


23:20 シンシナティ水野家

眠い…が、書く。最高の夜だった…。

 


6時半起床。昨夜は大雨に降られるも、何とか浸水せずに朝を迎えた。しかしまたゲリラ大雨でテントから出られず。止んだタイミングで急いで撤収。8時発。

 


走り出すもソッコーでまた大雨に捕まる。ギリギリカッパ着てガソスタに逃げ込むも止む気配なし。走り出す。

 


シンシナティに着くと嘘みたいな晴れ。コストコ寄って昼飯。夕方までそのまま休憩。

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野営地。大雨でも地面の草が良い具合に雨水を吸ってくれた。木の下に設営するのとしないのとでも雨の日のテントの耐水性は大きく変わる。
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この数日間ゲリラ豪雨だらけで結構参っていた。

 

 


そして16時、水野家訪問。ガッシリ握手で出迎えてくれるところがさすがアメリカ在住だなって感激。早速お邪魔させてもらうと、広々としたリビングに吹き抜けで、めっちゃ俺好みの間取りをしていた。驚くほど壁と柱がない。そして最高が非常に秀逸。

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到着時の俺。トモさん撮影。

 


荷解き後はシャワー。奥様のカナさんに聞かれて気付いたが、シャワー浴びるのは6/19のサンディエゴのユティんち以来だから約1ヶ月ぶり。信じられん。お前マジでホームレスやんけ。そのシャワーは人生で最も最高のシャワーとなった。俺の髪ってこんなサラサラだったんだな。

 


そうしていたら娘ちゃんたちが夏休み教室から帰宅。英語と日本語で自己紹介。

 

 

 

※ここで寝落ちし、日記は終わってる。

 

 

 

→続き

 


7/13(木)晴れ

18:56 シンシナティ水野家

昨夜はボールペン握ったまま気絶したため諦めた。続きを書く。

 


娘ちゃん二人はなんと双子。一卵性ではないため顔は全く同じではない、というか驚くほどにそれぞれの個性がある。背格好は瓜二つ。

名前は◯◯ちゃんと◯◯ちゃん。なんか日本でも海外でもいける名前ですよねと聞くと、やはり狙ってそうしたらしい。すごいな。狙ってできるほどのアメリカでの経験があったのだろうな。

 


19時くらいから先に水野さんとウッドデッキで乾杯。人と人らしくちゃんとテーブルとイスのあるところで飲むのはウェンディんち以来かな。冷えたグラスにシンシナティ産の黄金色のビールを注いでググッとあおる。

その他にも数種のビールと、〆には日本の樽でこっちで作られたというウィスキーまでいただいた。久々のアルコールの割には結構飲めたな。3本目に飲んだやつが特に気に入った。ブエノスでも飲んでた味に似てた。

 


晩御飯は水野家愛用のガス式BBQ台を使ってのBBQだった。大抵の家はガスを使うらしい。実際ガス火でも普通に美味しいし、何よりその手軽さだ。日本の場合ウッドデッキでBBQとなると、炭を熾すことから始めてキッチンから玄関通って会場行き来してと大忙しのイメージだが、水野家ではリビングにアイランド型のキッチンと冷蔵庫その他あらゆる食材飲料の保管庫があり、ウッドデッキもリビングから一枚ドア開けるだけでそのまま裸足で行けるようになっているため、本当に気軽に普通に外で毎日食事ができるようになっている。この間取りは本当に超参考になるな…。

 


アジア食材店でしか手に入らないという牛タンのステーキを厚く切ってネギを散らし、レモンを数滴垂らし、そっと口に運ぶ。何度もじっくり噛んで別れを惜しむように食道から胃に送り届ける。

マジで、牛タンってこんなに美味いもんだったんだな。俺そんなに食いつけてないけど、一気にファンになった。

にしてもアメリカでバイク旅中に牛タンて。「俺、牛タン食ったよって友達に伝えます」と約束した。

 


食事をしながら、もう本当にたくさんの話をした。

お二人が俺を親しみを込めてユーシさんと呼んでくれるため、俺もトモさんカナさんと呼ばせていただくことにした。

 


トモさんの人生は凄かった。中3で覚悟を決め高1から名古屋の母方の実家の跡取りに?その時に今の水野の姓になったと。もうこの時点で面白い。

そして大学院で京都に戻り、そのまま研究者として時が経ち仕事でシンシナティを訪れた際に当時のボスに気に入られ、自らボスに相談して力を貸してもらってこの街に来て今に至る。

奥様のカナさんとは研究室で出会い(懇意にしてくれている先輩と一緒です。王道なんですねつった)、越して来て数年後に双子ちゃんに恵まれる。

 


たぶん、だいぶ端折った上での人生譚だろう。すげーや。俺には想像の及ばない生き方だ。名古屋に越す時も、シンシナティに移住するときも特に気をやむほどの葛藤はなかったという。ダメならダメでそん時考えりゃ良いと。確かにそうだが…。強いんだろうな、元が。東京近辺に住むことを後押しされた気がした。

 


また、たくさんの話の中でも、結婚するなら一緒に旅ができるほどの相手が理想という話が印象に残っている。

 


家族を持ち子を育て送り出すのも旅だということだ。その長き旅を共に続けられるパートナー。文字通りの相棒こそ伴侶として相応しいということだ。

確かに、と納得した。頼りになり、時には自分の弱い部分さえも見せることができ、決して自分を裏切らないと信頼できる相手。

トモさんも、自分の言葉を一つ一つ確かめるような表情と間の取り方で俺に真剣に語ってくれた。

そしてこういう話をするともちろん、「そういう相手はいますか?」と聞かれる。そりゃそうだ。

 


※割愛

 


トモさんも言っていた。仕事で家を数日空けることもあるが、心配なく家を任せられる相手がカナさんだと。とても大事なことだ。

 


※割愛

 


他には、俺の旅の話もほんと死ぬほど聞いてもらえた。お二人が質問してくれるから俺も引き出しをガコガコ開けまくって。

しかし未だに上手にエピソードを短く伝える能力に乏しい。日本帰ったら色んな人に話して洗練されていくのだろうな。

 


その日は23時まで語らって、貸して頂いたお部屋に戻ると気絶するように寝た。たった一夜にして水野家と魂の交流ができた。素敵な一日だった。

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食事の写真を撮るはずが、気が抜けていたのか全く撮れていなかった…。牛タンにハマったな。帰ったら美味いの食いに行こう。
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手慣れた手つきのトモさん。ガス火でさっとBBQできるのは良いよなぁ。

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マジで単焦点レンズ使ってて良かった。人撮るの最高。そしてテーブルの上の豪勢さに注目。
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リビングにクワガタがいた。地味に海外初クワガタ!幼少の頃図鑑を眺めていたのを思い出した。割とその辺に普通にいるらしい。
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セローは立派なガレージで。

 

 

走行距離 300km

金 0円