7月8日(土)曇り時々晴れ NY
21:17 NYから70kmのパリセーダスインターステイトパークウェイ脇野営地
まずは昨日のことから。
7時起き8時行動開始。スーパーに移動し一日休む準備。
洗濯して体拭いて足洗って着替えて。洗濯物はバイクに引っ掛けて乾燥。
休憩所にて充電とブログ作業。寒いためダウンジャケットまで着た。ひたすら打ち込み写真貼って投稿。一日掛けて10日分更新。
つまみにクソでかいバケツサイズのチーズ味のキャベツ太郎的なの買ったが、一瞬で飽きて胸焼けして後悔した。
作業中地元の男性が話し掛けてきた。駐車場のセローを見たあと、ここに来たら俺が居たので間違い無いと思ったらしい。彼もバイク乗り。FOXのTシャツを着てた。
彼もアラスカからチリまで縦断するという野望があるらしい。だから俺のアラスカ行きをクールだと言ってくれた。君もクールだぜ。
20時からは日下さんと最終打ち合わせ。細かいとこ修正して読み合わせ。本人にも伝えたが、日下さんの台本は本当に読みやすい。要点をまとめるだけでなく、俺の話し言葉や選んだ言葉、旅人として譲れない部分も尊重してくれる。素晴らしいプロデューサーさんだと思う。たぶん日下さんも同じアンテナ持った人なんだろうな。
翌朝3時から念の為通信テストを行うことになったため、22時から急いでコーンフレーク掻っ込んでソッコー野営地戻って設営して23時就寝。久々一日中全く動かずに居られた日だった。
んで翌朝、というか深夜3時。2時半に起きて貴重品だけ持ってテントそのままにスーパーへ。スカイプもしっかり繋がったことを確認し、また寝た。
んで5時。またスーパーに戻って5時半より本番開始。
結果、超楽しかったし良い経験になった。緊張して案の定最初の方で噛んだけど、それ以降はノーミスで楽しくパーソナリティの中村さんとローズさんとやり取りできた。
それにしてもまさか全国、いや全世界で聴けるラジオ放送で自分の日記を読むことになるとは…。しかもよりによって書いた当時ですら「ちょっとやり過ぎじゃないか?」とためらったウユニ塩湖での野営時の日記。
でも、俺も伊達に18から日記書き続けてないし、日記でよりリアルにその時の様子を書き遺すことができるように読書だってちょくちょく続けてきたから、ポエミィとか文学的とかお二人に言っていただけたのはめっちゃ嬉しかった。ポエミィは恥ずかしくもあるけど、なはは。
ローズさんに、話し方や言葉の選び方から素敵な男性なんだろうなと言ってもらえたのもめっちゃ嬉しい。同じ男に、男として認められるのはやっぱ嬉しい。
日下さんからもとても良かったしリスナーからも好評だと言ってもらえた。スケジュール調整して8月末か9月の帰国前にまた時間を作ってもらえるかもしれない。ありがたい。良い人達に巡り会えたと思う。
友人知人からもたくさん反応を頂いた。
高橋家はラジオの俺が爽やかすぎて終始笑っていたらしい。「この詐欺師が!」て放送終了直後に電話掛かってきて言われたわ。なはは。
益田も同じように「他所行きの感じ含めて面白かった。大学時代の思い出聞かせてやりたいわ」て。
みんなようわかっとるわ。
Twitterやインスタの同志達からは、イケボやらポエミィやら文学的やら冗談混じりに褒めてもらえた。額賀さんの「ポエマーとして定着したな」は笑った。もっと本読んで鍛えないとな…。
何より、俺の言葉を聴いたり文章を読んだりして、その場に行けたように感じて貰えたのが嬉しい。だって、俺も星野さんの綴る文章に、アラスカに連れて行ってもらえたから。後で日記を読み返した自分が、何歳になってもまた旅に出られるように自分に向けて書いているから、それを読んでその人がそう感じてくれたのなら、伊達に文章を書き続けるものとしてそれ以上の喜びはない。
とにかく、ラジオの感想書いたらキリがないな…。
そうだな、長くひたむきに続けてきたことを人に認められるってのは本当に嬉しいし、なんだろ、救われるもんだな。ただただ素直に続けてきて良かった。
関係者の皆さん、聴いてくださった皆さん、これから聴いてくださる皆さんに感謝。
最高の思い出になった。長年リスナーだった俺が話す立場になれるなんて。人生は面白い。
その後コメントとか返しながら寛いでて余裕こいてすっかり明るくなった8時に野営地の方に向かったら、ポリスが入って行ってる最中で終わった。つっても、和やかにいつもの職質受けて談笑しただけで済んだ。こないだ自身で「俺は旅人じゃなくて今はホームレスだな」とか、高橋さんにも「ただのホームレスじゃねえか」と言われた翌日に、「通報を受けてきたんだが…君はホームレスではないんだね?」ちポリスに聞かれて笑った。いや、今の俺はNYとここを往復するホームレスだよ。
他にも「南米はどこが一番良かった?」「アルゼンチンかな。飯良し人良し自然良しでオススメだよ」とか話して解散した。
てことでこれ以上の滞在は流石にあり得ないため今日でNYを去ることに決めて、とりあえずダイハード3の聖地巡礼へ向けて走り出した。
あ、野営地戻る前に外のテーブルにいたら、なんとスーパーの従業員の女性がコーヒーを奢ってくれた。昨日俺がスーパーの休憩所で黙々とブログ作業をしているのを見ていたらしく、「君はブロガー?」と声を掛けてくれた。
彼女の名はCeleste。チーズ屋さんの人。彼女にもらったレシートを持ってパン屋隣のコーヒー屋さんに行ったら、おっちゃんが理解して一杯どうぞとセルフのコーヒーを案内してくれた。彼女は俺とちょっと話したらレシートだけ渡して家に帰ったんだよな…。あんなこと自然とできる大人になりたい。
それにしても久々美味しいコーヒー飲んだよ。Thanksセレステ!!
よくもまぁこんな怪しいアジア人に話しかけてくれたなと思う。ありがとうね。
外で飲むコーヒーの旨さを思い出した。
3日間世話になった野営地。
NY到着は11時。事故でホランドトンネル手前がクソ混んでた。
今日は南から北に攻めることにし、まずはお嬢の学校となるGrace Church Schoolへ。話の通り、何と美しい門構えなこと。幸い土曜で学生も居ないため不審がられずウロつけた。写真撮ってミッション達成。
それにしても11月には今度はゆなやんがここを歩いているのか…と、自分も楽しくなってきた。きっと最高の経験になるだろうな。
木の美しい扉が印象的。
学校前の通り。
次は自分のメインミッションを唐突に復活させ、クリアした。スパイダーバースを観てきた!!NYのマンハッタンで!!
ちょうどゆなやんの学校の前の駐輪場所が無料(たぶん)で治安も良く、ジャストタイミングでこれから上映の映画館が歩いて5分のとこにあったため、ジャケット着たまま走って汗だくなってチケット買ってコーラとポップコーンも用意して駆け込んだら、これもジャスト!!SONYのロゴが出たとこで、本編開始直前に間に合った。アメリカの映画館も他の映画の予告とか流すのかもね。
映画の感想は…死ぬほど長くなるな。また今度。一言だけ。これは間違いなくアニメがまた進化した歴史的瞬間だ。最高だったよ。
それにアメリカの映画館を体験できたのも良い経験になった、館内のモニターがすごかったな。日本もそのうちあんななるんだろうか。
上映後の劇場。
なんとリクライニングシート!
ニューヨークはサイネージの活用が半端ない。荒野の道路でも見かける時がある。
お嬢の学校前でご機嫌で自撮り。コーラもデカい。
次はトンプキンズ・スクエアパーク。15時ごろだったか。ググってそれらしきモニュメントを見つけて撮影。噴水は残念ながら無かった。
そしてこの公演はあまりいい雰囲気は感じなかった。マリファナの匂いもそこかしこから漂ってきていた。中三女子、大丈夫か?まあ大人同伴なら何も問題ない感じではあった。
証拠自撮り。
確かにマクレーン達があたふたしてた見覚えある景色。
ちょっと関わりたくねえなって人たちが多かった。
しかし広場はこんなにのんびり。
左のチェックのおっちゃんからコーヒー奢るよ言われたけど先を急ぐと丁寧に断った。右の姉ちゃんたちはアメリカ人には珍しい、撮られるの照れる人たち。
次は少し北上し、セントラルパーク西のダコタ・ハウスへ。ここはソウちゃんリクエストだったか。美しい建物だった。それ以上は…どうだろ。ジョン・レノンファンならドラマを感じられるのだろうな。手でも合わせりゃ良かった。
まさかのトランプタワー!
ダコタホテル。
証拠自撮り。
次も北上しアポロシアターへ。ここもソウちゃんリクエスト。時間がありゃ劇の一つでも観たかったが。聞いていた通り、周囲の治安は良くない感じ。ギフトショップが最近できたらしいため折角だし入って店員さんと談笑して土産にポストカードセットを買った。映画館でも言ってもらえたが、「Welcome to NY!」と言われるのが一番嬉しいね。
証拠自撮り。
土産屋の兄ちゃん。いい笑顔だぜ。
最後にジョンがヘイト看板を提げて立っててゼウスと出会ったハーレムの通りを歩いて、下されたミッションは全て完了した。ハーレムは間違いなく子供だけで歩くとこではないな。とにかく黒人が多い。そして妙に視線を感じる。これはボリビアで研ぎ澄ましたから間違いない。なーんか長居したくない嫌な雰囲気。まあものの数十分じゃわからんが。とりあえずジョンは本当に命懸けだったんだな。
この並びもすごくニューヨーク。
マックのこんなん初めて見た。
ジョン・マクレーンの勇姿。これだけで笑える。2023年現在でも、さすがにこんなことしたら生きて帰れなさそうではあった。
んで丁度夕方5時のため、今まで行きそびれていたBlack Bear Ramenに飯食いに行った。店長さんにあーだこーだでと話し挨拶して、豚骨大盛りと蒸し餃子を完食。日本人の作るラーメンはやっぱ日本の味だな。思い出したら腹減ってきた。
実は店長さん、生まれもアメリカらしい。やはりご両親が日本語を教えたのと、7年間の東京生活で日本語を覚えたと。お店を始めるまで色々あったらしい。わかります、色々。
うまいラーメン食って18時半ごろから走り始め、今に至る。
ここはスパイダーマンノーウェイホームでドッグオクとグリーンゴブリンが暴れたところの近く。
ごっさんしたッッ。特別ラーメン好きなわけでもないが、流石に死ぬほど美味かったな。
店長さん。なるほど黒髭だ。
お店の前で。
NY、楽しかったな。何やかんや3日もマンハッタンで動き回っていた。憧れの舞台で良い写真も撮れて、映画も観れた!!満足だ。
明日は600km走ってナイアガラの手前で野営しよう。とにかく眠い。寝よう。
今日は特別素晴らしい一日だった。
走行距離 180km
金 映画5000 土産1200 ガソリン1200 ラーメン3400