5月2日(火)曇り
8:32 RUTA5野営地
7時起床。眼下に流れる車を見ながらコーヒー飲んで、今しがた撤収を終えた。
昨日撮った写真を見たら、良い写真が撮れたなと思った。
ボラーレに手を置いて、「お疲れ様」て労いの表情をしている。こいつともあと少しでお別れだ。お互いボロボロになりながら良く走ってきた。
バイバックの素晴らしさを知った。俺は今、古巣に帰ろうとしている。
サンティアゴ発のサンティアゴ着。バイバックじゃないと、こうはいかんだろう。
クリスチャン達と凱旋祝いでまたBBQしたい。
そしてこいつとも乾杯したい。カサマッテの庭で、二人で。
「バイバック最高だよ」と、輸送とバイバックで迷う同志達に伝えたい気分だ。
でもやっぱり、それは自分で見つけないとわからないし、勿体無いことだから俺は何も言わないと思う。
こんな旅の終わりの形があるなんて知らなかった。バイクの世界もまだまだ広い。
あと2000km。ご安全に。
馬鹿は高いとこが好き。高所恐怖症だけど。
踵に穴開いてら。外国にも五本指ソックス売ってたらいいのに。
ペグ刺さらないから岩を活用。
20:10 野営地
ヘッドライトの光が目立つため手短に。
420km爆走。結局イキケには寄らず。
途中COPECで休憩のみ。マフィン6つセットと水を補給。未だに現金なくカード支払いのみ。
途中の町で更に缶詰と米を調達。今日の走行区間で町らしい町はここのみ。RUTA5は最後にして最長最大の荒野の道路のようだ。
考えた末道路脇の岩陰に野営。月が明るい。寝る。
谷底に緑。岩と砂だけでも保水する能力があるんだろうか。
ちょこんとR5の残距離。ペルーと真逆でチリはちょいちょい看板がある。
何も無いからこういうようわからんとこで停まって水飲んで5分もすりゃまた走り出す。
久々のCOPEC。チリのガソリンスタンドでは王者である。こういう荒野のど真ん中に聳えるCOPECには、『COPEC El Oasis』と名前が付けられていた。まさにオアシスだった。
途中の街で缶詰と水を補充。あとで気付いたが、スマブラやんけ!ああ、日本帰ったらキッズ(つってもみんなもう中学生になった)達ボコろう。
道路から隠れるために岩の隙間で早めの晩飯。
日没が思いの外遅くて野営地入り早すぎたかなと反省。
この日の夜もトラックは絶えず走り続ける。
走行距離 420km
金 ガソリン1200