6月24日(土)晴れ
14:27 Grand Canyon View Point
暑い。が、標高があるからか吹く風は涼やかで気持ちがいい。絶好の観光日和だ。
今日は疲れもあって6時まで寝た。山林の中故にいっそう冷え込み、ダウン上下にシュラフカバーまで使ってしまった。アラスカの寒さに耐えられるか不安になってくる。
朝食にオートミールとキットカット2枚、紅茶を頂いてから7時発。
朝飯。木漏れ日がいいね。
10時頃R180分岐で給油。ガソリンの値段は僻地にしては4ドルと安い。カリフォルニア州の僻地では6ドルだった。
ついでに隣接の土産屋のトイレで髭を剃り、日焼け止めも塗り直した。アルゼンチン東部よりも肌がひりつくような紫外線を感じる。
そして光生に頼まれていたネイティブインディアンを感じられるネックレスお使いミッションも完了できた。良い感じの質と値段であったから、俺の分も記念に買った。セドナでちゃちいのに30ドルも出さんで良かった。
青い空。
ウェンディが好きそうだなと。
これはたまらんな…。しかし日本では着こなせない。
こんなとこ。
そしてここグランドキャニオンには12時頃到着。丁寧にもそれぞれの持ち時間に合わせた散策ルートの案内が設置され、それに従い俺も散策した。
Mother Pointからの景色には目を見開いた。幾重にも重なり形を変えた岩の砦が見渡す限り広がっている。
そしてこの谷の深さだ。一体何mあるんだ?最下層は相当な暑さだろう。いつかトレッキングにも挑戦してみたいとも思う。
そしてここでは日本人家族に出会った。名前は聞き忘れた。ボストン在住で、3週間の旅の折り返しとか。千葉から越してきて一年らしい。子供たちは学校が楽しくてたまらないと言っていた。強い子らだ。写真を撮ってお別れした。
そして東に伸びるR64を進みつつ、ビューポイントで写真撮っては時間を奪われていく。キリがない。今日はまだ150kmしか走っていない。一日があっという間に過ぎていくのは、まあ幸せなことかもしれんが、ぼちぼち行こう。
登山コースも詳細が記されてあり、危険度もストレートに伝えてくれる。ここまでガッツリは無理だな…脱水で死ぬ自信しかない。
子供背負えるバックパック。タフやなあ。
こんな感じで丁寧にプランを提案してくれる。
二匹のリスがいるぜとおっちゃんが教えてくれた。どうやってこの過酷な環境で…。
影に咲く?生える?サボテンが美しい。
これも日本人カップルに撮ってもらった。世界で最も有名な観光地だから世界中の人がいるんだろうな。
御猫様同伴とか珍し過ぎる!てことで撮らせてもらった。風でなびく紙とへちゃっとしたニャンコロが可愛らしいお気に入りの一枚。何処の国の人だろ。
名前聞くの忘れてた。子供らの未来が気になるぜ。
もう全部すごすぎてコメントしようがねえ。
強そうなやつの標識が現れた。
絵になってた女の子。てか、なんか俺女性ばかり撮ってないか…?
欲しいけど持って帰れねえ。そういや自炊好きならキャンプ用のまな板も買っていいな。牛乳パックは予備に持っておくだけにして…。
これいいなってことで購入。
セローと撮れる唯一の場所だった。そういやバイク乗りは少なかったな。
ジュースかと思ったらただの水でフザケンナ。
100ドル札はデカすぎて使えないとこも多いと清水さんに聞いていたため、ここで崩しておいた。20ドル札てのがあるのもアメリカ来るまで知らなかった。
ちっさいが自分を入れて撮影。三脚最高。
また別のビスタポイントで。全然先に進めねえ。
クレイジーピーポーが岩に立ってる。
割とお気に入り。
南北に山脈が延々と続く。これを交わす形で道路が巡らされているみたいだ。日本ならトンネルぶち開けるのだろうな。
いい色に照らされている。
19:29 Page手前野営地付近
日が暮れるのを待っている。19:29と書いたが、体感18:29だ。グランドキャニオンを抜けてCameronに入った際、セローの時計とスマホの時計が一時間ずれていることに気がついた。一瞬暑さで頭をやられたかと思った。ナスカからサンティアゴに南下した時もあったな。
あれからR64を東に進み、分岐を左、R89を北上し、右手に赤いトゲトゲの岩山を見据えながらここまで来た。もしあの地形が続くようなら野営が非常に難しくなっていたが、進み続けるとまた草木のある草原地帯に入ったため、丁度良いタイミングで野営地を確保できた。
結局、今日も330kmと、400kmも走れなかった。バイクを降りてる時間ももちろん楽しいのだが、そろそろ朝から夕方まで走り続けるような日が欲しい。
キツいのになんでそう思うのだろうと考えながら走っていた。先を急いでいるわけではない。先に進んだという手応えが欲しいんだとわかった。移動する喜びが欲しいんだと思う。500km、600kmあれば満足できる。
だが魅力的なアメリカは
俺を中々そうさせてくれない。アンテロープ、モニュメントバレーと訪れたら、あとは走るばかりだ。一日動かない日も何処かで欲しいけどね。ウェンディんちでの日々が遠い昔のようだ。
今日は憧れの一つだったグランドキャニオンを訪れることができて、アメリカでの大きな目標の一つを達成することができた。腹一杯雄大さを堪能できたな。トレッキングはまた今度。
今日も良い一日だった。
ネイティブアメリカンの聖地でアメスピを吸う。憧れの基準が余りにも子供染みているが、まあ素直なのはいいことだ。
日没まで晩飯と日記。魚めちゃくちゃ美味え、
毛皮に革のグローブにアメスピに土産もんのライター。コテコテやなぁ。
この日も安堵して眠ることができた。
走行距離 330km
金 土産10000 タバコ1500 グランドキャニオン入園料4300