6月22日(木)晴れ 37℃MAX
19:18 ピーチスプリングス手前R66野営地
5時15分起床。昨夜はメッシュ窓全開のまま寝てしまったようで、夜中起きてシュラフにくるまった。内陸性の気候ってやつか。寒暖差が激しい。
湖沿いでの野営は随分久々だったが、やはり落ち着くし、炭水が無限に手に入るから色々と便利だ。初めて聴く野鳥の鳴き声に起こされ、とても気分がいい。
昨夜食った缶詰めを洗って、ついでに落ちてたビールの缶や他のゴミも拾って袋に入れた。Walmartのレジ袋は分厚くて便利だ。
テントからの眺め。
遠くに見えるのが湖。
妙に涼しいと思ったら、割と標高のある土地なんだな。
6時半に出発し、昨日走った30kmのオフロードを今度は東に走ってキングスマンに戻った。
R66博物館はちょうど9時開館で助かった。受付で10ドル支払いm日本語に翻訳されたテキストをスマホで読みながら、約2時間ほど見学した。ほんの一部分の出来事なのだろうが、西部開拓時代を本場で、より深く知ることができた。
また、RDRで垣間見たアメリカの歴史が現実にあったことであり、登場人物たちのドラマが決してフィクションでは無かったことを知り、その当時の冒険とロマン、人々の生き様に大興奮した。
博物館を出ると入り口で写真を撮っているアジア人顔の方々を見た。通り過ぎると「ちょっと待って」と子供の声がしたので、写真撮りますよと声を掛け少しばかりの交流が生まれた。
キョウコさんとアンリさんはアリゾナに住んでて、従姉妹の関係らしい。そして一緒にいた10歳くらいの女の子と男の子はどちらかのお子さんかな?ワンちゃんのチャッピー君(ちゃん?)も一緒で、可愛い×可愛いで最強だった。2日連続モフれるとかツイてる。お互い聞きたいことは山ほどあるが、とりあえず一緒に写真撮ってお別れした。キョウコさんのYouTubeチャンネルにもちょっと出演させてもらった。彼女らは西のオレゴン州を目指している。お互い良い旅を。
こんな感じで日本語で読ませてもらえる。
昔の電気自動車やら。
絶妙にダサくて買わなかった…。
日本でダッシュボードに載せてる人いるけど、もしかしてこれ?
日本でも買える、あまりにも有名なもの。
キョウコさん達と。今頃オレゴン州だろうか。
13時頃、R40を使ってニードルズ近くに戻った。キングマンまで続くR66の途中のOatmanという町が、西部劇そのままの姿で今でも残っていると博物館で知り、行くことにしたのだ。
TopockからR66を走り始めたが、最初から当時の雰囲気を感じられ、ワクワクが始まった。悪く言えば寂れているのだろうが、俺はこのアメリカの地方の町の栄枯盛衰の名残も好きだ。
途中コンビニでコーラ休憩。
ここは跡地で今は経営はしていない。
記念撮影しまくる。
カッコよすぎる町の名前。
そして期待してオートマンに行くと、正に西部開拓時代。
映画のセットとして建てたんじゃないかと疑うほどに、ゲームや映画で画面越しに見て時に歩いた憧れた当時のアメリカの姿そのものだった。建物の造りも看板もデザインもフォントもありとあらゆる小物に至るまで、西部劇の世界だった。
歩いて撮っても面白い町だった。中央通りではガンマンの決闘ショーを見学したり、住民のように歩く野生のロバを皆んなで愛でたり、雑貨屋では現金の持ち合わせがないと謝って戻そうとすると、「ギフトだよ」と言っておばちゃんがDrペッパーとキャラメル、ポストカードをプレゼントしてくれた。
セローと二人でカッコつけて色んな場所で撮った。BARの外の通路の前にセローを停めて俺は廊下の手摺りにもたれて一服。さながら馬を連れた保安官だ。
小さな場所なのに何だかんだ2時間も滞在してしまうほどに、気に入った町となった。
町の手前で早速現れた野生のロバたち。
道路にもフンが落ちまくってるからバイクは割と注意。
小さいやつ。可愛い。
この穴ボコのはよく見るが何だろう?
手を振ってくれたお家の御犬様がずっと見つめてきてた。
これだけでも絵になる。
拷問器具?
坑道。
いいね。
決闘ショー。
死亡。
立会人。
灼熱のアスファルトに熱いだろうな。
ショーの後は帽子に気持ちのチップを入れて解散。
海外初ドクペ。おばちゃんありがとう生き返ったよ。
ここにもロバ。
ゴールドラッシュの時代でもあったのを思い出した。
馬の鞍はリア・ガジェゴスのロベルトの農場でも見たな。美しい。
子ロバ。暑くないのか。
ハーレーが似合うぜ。
ヤバい靴下。内陸の方は確かに信者が多いようだ。
マジでこんなビラがあったんだろうか。
こんな金物も当時のものだろうか。
やっとセローと撮れた。
頭は触らないでねみたいに張り紙されてた子ロバ。おばちゃん曰く生後2週間とかだったかな?
カスタムセルフタイマーで撮ってたら偶然撮れた交流の一場面。気に入っている。
どう撮っても絵になる楽しい町だった。
オートマンからキングマンまでの道も最高だった。赤い岩山が遠くに連なり、崖にできた細い道をヒラヒラと抜けていく。
また、この道で出会う車やバイクの人は大概が旅人で、ちょっと話すだけでも意気投合して面白い。「君は西へ?俺は東のNYだ」などのやり取りがアウストラル街道の楽しさを思い出させた。
そして17時ごろキングマンに戻り、そこから2時間ほど走ってここまで来た。
R66が始まった。夕日を浴びながらあまりもの嬉しさに「アメリカよ、アメリカで居てくれてありがとう!!」と叫んだ。今日はそれほどに長年見たかったアメリカの姿を目にすることができた。
そしてこの嬉しさを伝えたいと思った際、聞いて欲しい人の何人かは既に居なくなっていることをふと思い出した。
同時に、前方に真っ直ぐ伸びる夕陽に焼けた荒野の一本道を見て、スティードに初めて乗った時の気持ちを思い出した。俺が描いた風景は、こんな姿だった気がした。
そんな色んなことを思い出して、僅かに涙した。
旅はこれからだ。涙は、アラスカの果てまで取っておけ。
今日も素晴らしい一日だった。
オートマンからの帰り道。
高いとこに三脚を立てられるポイントだったため、縦と横で撮影。ペルーを思い出す道。
それっぽい岩山と。
モーテルは泊まらずじまいだったが、記念に1泊くらいすりゃ良かったな。
Walmartの裏の影でコーンフレーク。飽きないもんだ。
古いガソスタ跡地。
北米初のニャンコロ。存分にモフらせていただいた。
もうこの写真がRUTO66の象徴の写真でいいや。
ヴァレンタインてRDRにもなかったっけ?
それらしい家。しかしよくこんな何もないとこに。農家さんだろうか。
東西を繋ぐ貨物列車。Amazonの顔がズラッと並ぶ。
日没まで日記。
列車は遅くまで休まず走って行く。
走行距離 350km
金 R66博物館1500 土産750 牛乳400