5月6日(土)晴れ 寒い
18:21 Pichidangui 砂浜
バイク旅最終日であり、南米最後の野営。
かと言って何か特別なことをする訳でもなく、残り600kmを黙々と消化しサンティアゴに近づいて行くのみである。
今朝はゆっくりめに支度した。
翌日に300kmも走ればサンティアゴ。急ぐ必要もないからだ。
波の音でよく眠れなかったのか、浅い睡眠を繰り返しいくつか変な夢を見た。
耳栓もボロくなって耳の穴にギュッと入らず寝てる間に取れやすくなってる。何回か紛失したり汚したりで交換したが、10セットくらいは消費したかな。
RUTA5に戻りひたすら走る。
70kmほど走った先のCOPECで2日ぶりのオンライン復帰。チリからアルゼンチンに入った時は、急にオフラインになって少々不安がったものだが、今となってはなんのそのだ。ガソリンと水、食糧と地図があれば今では何とでもなる心持ちだ。
ミゲルに5日間返事してなかったから心配してメッセージくれていた。俺もそのうちボイスメッセージでサラッと英語で返せるように上達しなければな。彼もパンクしたと言っていたが、明日詳しく聞いてみよう。
光生と同志たちにも返事した。
Twitterでも音沙汰無しのため心配していたらしい。なはは。
カサマッテに帰ったら色んな人に報告しないとな。
クリスチャンにも「明日帰るからよろしく」と一言入れといた。
それからは再び走り続け、ほぼノンストップで16時にこの街へやって来た。
途中クラッチレバーを固定するボルトが浮いてきてるのが走行中にわかってギョッとして、急いで路肩に停めて締め直した。ほんと気の抜けんな…。
町の商店で買い物ついでにいつも通りお店の人に治安を確認したら、何も問題ないってことで安全と判断し、今日も砂浜を野営地とした。
波打ち際ではしゃぐキッズ達や犬、何やら見慣れない道具を使って貝掘りらしきことをしている人達など様々。
聞いてみたら、何とシャコを捕っていた。透明な綺麗なシャコだった。あんな捕り方があるんだなと感動したのをおっちゃんに伝えた。
美しい夕日をバックに良い写真も撮れた。
最後ということで、一応形としてビデオダイアリーも収めた。
久々自分の顔をマジマジとみたが、日焼けに無精髭にとひどいツラをしている。
思えばシャワー浴びたのも4月30日が最後だ。最後にハードな行程になったが、満足だ。俺らしくて良いと思うよ。
明日は300kmも走らんでサンティアゴ。15時ごろ到着かな。
明日の夜は何食おうか。ビールはワイン飲まんとな。楽しみだ。
さて、飯食って寝る。
今日も良い一日だった。最後まで気を抜かずに。
オアシスで出会った地元ライダー達。すっかりBuen viaje言うのも板についたなと感じる。
ボロボロの姿を記録。きったねー顔。
目の前でカタカタカタと震えながらどんどん抜けていってて笑った。ほんとバイクの神様も最後までイベントを用意して下さる。
商店猫。瞬間移動したと思ったら二匹いた。
思い思いに過ごす人々。
好奇心を抑えられず話しかけてみたら快く教えてくれた。実に興味深い。日本では見たことない採集方法だ。
南米バイク旅最後の日没。様々な想いを巡らせながら見つめていた。
最後の晩飯は魚丼。チリならこれだよな。
最後まで月明かりが優しく寄り添ってくれる旅だった。
走行距離 370km
金 ガソリン1500 ポテチコーラ500