5月1日(月)曇りのち晴れ 16℃〜24℃
10:29 タクナ市場前路上
バイクを台にして書いている。
7時半起床9時発。もう用はないと思っていたこの街だが、あるじゃないか!市場!!
そうか、昨日は日曜だから人通りもなく市場もやってないでゴーストタウンに見えたんだ。
テンション上がってバイクソッコー停めて、声を掛けてくれた屋台でチチャにマテ茶を混ぜたのと、チョリソー挟んだサンドイッチを朝食にした。
美味かったからもう一つ頼んだら、おっちゃんがチチャもおかわりさせてくれた。
バイクで旅してて今帰り道やと話したら、南米はどうやったて言うけん最高ムイビエンと答えた。優しいご夫婦だった。
建物一棟使った屋内型の市場も発見した。
中に入ると、まーた楽しそうな雰囲気!!結局ここでもハンバーガーといちごミルクを頂いて、しかもここでもいちごミルクおかわりさせてもらえて、今は腹がはち切れそうだ…。南米来てこんな食ったの初めてかも。しかも朝飯で…。ここの店の姉ちゃん達も色々質問してきて話し相手になってくれた。
ありがとう、今朝あった人たちのおかげですっかりこの街も好きになっちまった。
そろそろ行く。ペルーの締めとして最高の気分だ!!
久々の食事スタイル。やっぱ屋台飯は楽しい。
おっちゃんおばちゃん優しくしてくれてありがとう。最後にいい思い出になったよ。
俺にとって象徴的な景色になった場所を記録。
あれちっちゃいなと最初は残念がったけど、これが美味いのよ!ハンバーガーにカリカリの細いポテト挟むのいいな。食感が楽しくなる。肉もデカくてMuy bien!
朝からジョッキ三杯目のジャップ。
セニョリータ達もありがとう。本当楽しい市場だった。また行きたいな。
21:55 Aricaから20km地点、RUTA5砂丘頂上野営地
国境を越えたのは14時。今回も初出の書類書かされたりで時間食った。
荷物検査も観光バスの乗客達と同じようにスキャンに通したのは初めてのことだった。
まあ、ややこしくはあったがいろんな人が手助けしてくれたから不安なく手続きすることはできた。感謝だ。
国境ではサンティアゴまで2085kmの看板を見つけてテンション上がった。まともな入国はプエルトナタレス以来。3ヶ月ぶりくらいか。
Aricaの街でMovistarへ行くも、3店舗全てダメ。てか街全体がシャッター下りまくって異様な静けさだ。もしかして祝日とか?タクナは平日らしく活気付いていたけど。
キャンプ場も4ヶ所回ったが全てダメ。開いてなかったり、キャンプ場という名のプールだったり。マジでテントさえ張れない施設がキャンプ場名乗るの辞めてくれ。
そんなこんなでムダに街を行ったり来たりしてたら15時半。日没まで2時間。
迷ったが、ムカつくのもあったし性分としても先に進むことにした。
ここまでの海岸線でも見たが、植樹をされているらしい。この砂漠が緑に覆われたら、それは素晴らしいことだと思う。
砂漠の中にポツンと浮かぶ国境施設。
国境は何やら物々しい雰囲気。軍のお偉いさんが取り囲まれていた。何かの視察かな?
背中に夕陽を受けながらR5に入ると、「この先270kmガソスタ無いよ」みたいな表示板
。なるほど、街を離れたらまたナスカからタクナ間のような、THE・パンアメリカンハイウェイが姿を見せた。
この区間で夜を迎えたら命に関わる。結構やばい状況だなと恐怖とワクワクを同時に感じていたら、フル積載のバイクでも登れそうな小高い砂丘を見つけた。
思い切って突っ込んだらリアを少し空転させながらも何とか登頂。
開けたその景色は、火星のようだった。いや、デューン砂の惑星と言うべきか。急に別世界に飛び込んだようだ。
いくつかの轍が見られ、多少人の出入りがあるようだが道路からも完全に死角であり、街からも離れ夜に人がわざわざ入るような脇道でもないため、安全と判断し野営地とした。
商店でチリ入国で楽しみにしていたLaysのラ・アメリカーナを買っていたため、それを晩飯として夜はマテ茶も飲んだ。
夕暮れは絶景だった。
ただでさえ少し赤みがかった砂丘が夕陽でより一層紅く焼けていった。ウユニ塩湖の時とは違う、自然の神秘に包まれている。先ほどまでは齧歯類の鳴き声もあちこちから聞こえてきた。こんな不毛の大地に巣穴を作っているのだろうか。
そう、一見砂丘に見えるこの土地だが、ペグが一切立たないほどに固い岩盤に覆われているようだ。小さな穴も見つけたが、彼らの巣穴なのかもしれない。
夕方吹いていた風も予想通り日が落ちてからは止んでくれて、今は完全に無風。眼下のR5を走る車の音が時折聞こえてくるだけだ。良いとこに巡り会えた。
明日は30分走って街に戻って小目標再チャレンジ。夕方までにはイキケに辿り着きたい。
朝からドカ食い、面倒な最後の国境越えを終えたら街で徒労を強いられ、火星キャンプ。中々濃ゆかったな。
今日も良い一日だった。
国境越境後の看板。懐かしい街の名前を見た時の気持ちは、日本でも海外でも一緒だな。帰路に着いているのだと実感する。
Aricaの街を彷徨ってたら何処かからかニャンニャン叫んでる声。見上げたらこいつ。俺に見つかったらすぐに部屋に引っ込んでいった。
チリのこのポテチが恋しかった。高いけど、値段に見合う味とボリュームだから後悔なきよう食いまくる。
ワクワクする自然の中では自撮りも面倒と思わずに楽しんでしまう。スターウォーズの世界だ。
あっという間に沈んでいった。
プレヒート時の小さな炎も好き。
塩湖の次は、砂の惑星で。
R5に絶えず光の軌跡を残す。夜でも大型トラックは走り続けているようだ。
走行距離 130km
金 ガソリン不明 ポテチコーラ500