ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day75 El Calafate〜Puerto Natares】一時チリへ

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2月3日(金)晴れ


22:00 Puerto Natares R9沿い野営地

久々テントの中で書いている。しかも野宿。いつ以来だっけ?

今朝は7時に起きて、数日世話になった竈の掃除とついでにゴミ拾いとして紅茶飲んでパッキングして、キャンプ場の一家に挨拶して出発した。

例の一言、早速日記に書いてもらった。お父さんはまだ来ていなかったので、娘さんに。字が綺麗だから翻訳もできそうだ。犬たちにもサヨナラのモフりをした。

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何ともフレンドリーなご家族だった。また来るぜアミーゴ。

 


数日ぶりに何もない荒野を走ると、さっきまでのあの街は幻覚だったかのような感覚に陥る。一瞬で何もなくなるからだ。ピリッとした緊張感も久々だ。

120kmほど走るとやはりオフロードが現れた。R40では避けては通れないようだ。まあ、風は相変わらずアホほど吹くが、例の道よりかは遥かに走りやすい。何度か冷や汗かくぐらいで80km走り切った。

途中謎の黄色の溜池や、フラミンゴ、巨大な翼を広げたコンドルなどを見た。

コンドルは本当に声をあげて感動した。あんなに大きな鳥がいるのか…。まるで太陽の光をその翼だけで遮るかのような姿だった。

羊の群れも何度か見かけたが、血だらけのが何頭かいた。あれはケンカしてああなるのか?それとも捕食者によるものだろうか。

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何もない。何もないと脳内で連呼するとテネレ砂漠を連想するが、砂漠はこれ以上に何もないのだろう。恐ろしいことだ。
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グアナコの親子。割と近くまで近づいても逃げない。この様子では、道路上で見る血の跡は彼らの礫死体の跡だろう。
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タンポポが咲き乱れる。綿毛がふわふわ飛んでるのでたぶんタンポポ
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スイスからのオーバーランダー。同じくサンティアゴで中古車を手に入れたらしい。彼らと3人で現れたコンドルの巨大さに感動していた。

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大空に舞う。神話のような美しさだった。
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高台から見下ろす。
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しかし高台はそこで終わらず、さらにそこから大平原が広がっていた。わけがわからない地形だ。
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パタゴニア初日に見た謎の鳥はこいつだ。これは成鳥だろうか。
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まさかのすれ違いにシャッターを切った。お互い全く意に介していなかったが、そんなもんなのか?
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腐ってるようにも見えたリンゴだが、やはり腐ってて後で腹壊した。
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車の残骸。炎上事故でも起きたのだろうか。そして何故回収されないのか。
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水場が増えると緑も増え、生き物もそこに集まる。
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黄色の溜池。泥水でもない初めて見る色だった。
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溜池が干からびた後だろうか。そんな場所でも羊が草を食んでいた。

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たまに現れる建物。ほとんど廃墟のようだ。チャリダーはこんな場所を使って野宿するとか。
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バス停。これも風から身を守れる貴重な野営地。
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緑が増えてきた。街が近い証拠だ。
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検問所。1時間ほどで手続きも終了し、一時チリに舞い戻ることになった。
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赤い草原。風に揺れる姿が綺麗だった。
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予想以上に街は大きいようだ。

 


街に着いたのは19時。国境越えではオレンジ2個リンゴ1個、1/3残った蜂蜜を没収されたり、あのスタンプの紙を無くして焦ったり色々やらかした。優しい受付の兄ちゃんが、何も問題ないよと教えてくれて安心した。

 

キャンプ場に行くも、バイク乗りだと1,650円と。高えな。もう一ヶ所に行くと満室。クソッタレ隅っこにでも張らせてくれよ。まあ、この街にも旅人はたくさん来るから仕方ない。コックランのCamping Calafateが懐かしい…。


やってられんためトレスデルパイネ方面へ走っていると、良い具合に道路の視線上から隠れて風もある程度防いでくれる場所を見つけ、急遽野営することにした。


10日ぶりくらいにチリに舞い戻ったが、やはり色々高い。ガソリンも国境を挟むだけで2倍だ。もうアルゼンチンの価格帯に慣れてしまったからな…。数日もおれんな。明日には出たい。


なんか今日はバタバタして疲れる日だった。ま、国境も無事越えられたし良しとするか。

 

 

 

走行距離 360km

金 ポテチコーラ950 ガソリン700

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