3月30日(木)晴れ
9:02 キャンプ場
昨夜はマテ茶も飲んだ。キャンプ場で自分で淹れたのは初めて。残念ながらサーモスもないのでミゲルの教え全無視となったが、中々に美味く、味は薄まりつつも5回は美味しく飲めてお腹タプタプになった。
アルゼンチンでの野営はチョリソー祭りで、光生にも流石に食い過ぎじゃないかと諭されたが、これで暫くは現地人がそうするように俺もマテ茶からビタミンと食物繊維を摂って野菜不足を補えるだろう。
そして、晴れてお気に入りとなったマテ茶のカップを見る度に思い出す。
俺、ミゲルに全然気持ちを伝えきれていない。
ベッド貸してくれたことも、冷房ガンガン使わせてくれたことも、色んなとこ連れて行ってくれたことも、大切な友人に俺を紹介してくれたことも、バイクのメンテや手続き全部手伝ってくれたことも。それら全部に自分の時間を割いてくれたってのに。
「英語すら話せねーなんてダメだな」
テント片しながらそんなことをずっと考えていた。
言葉が話せなくて悔しい思いをするということはこれまでにもあった。富士山ホテルでの経験が今までで最も大きな、英語を勉強したいと思うキッカケだった。
しかし、今抱えている悔しさはあの時のものとはまた異なる。
今回は、自分の感謝の気持ち、謝りたい気持ちなど大切なことを自分の納得のいく言葉、表現で伝えられなかったのが悔しい。
日本でなら、日本語でなら俺はどんな言葉でも表現でも使って恥ずかしげもなく真剣に気持ちを伝えられるのに。
気持ちを伝えられないってのは、ダメだ。それはダメだ。それは俺の生き方に反している。
富士山ホテルが2015年7月。そして今回が2023年3月。
およそ8年ぶりのキッカケとなるのだろうか。
この悔しさ情けなさを忘れないために日記に記録しておく。
そうだ。ついでにこれも忘れないうちに記録しておく。
俺の次の夢は、自分の家庭を持って平穏を手に入れることだが、また新たに一つ追加された。
アレックス、ミゲル、ルーディが日本に来た際に、俺がそうしてもらったように彼らを助け、エスコートすることだ。
そして次は俺が彼らの母国を訪ね、今度こそ言葉達者になってお礼を伝えてもっと色んなことを話したい。ブエノスも再訪したい。
今度は自分の大切な人や家族を連れて来るよと、ミゲルには既に約束した。どんなジジイになっても必ずこの約束は果たす。
今の俺には、それはどんな冒険よりも魅力的でワクワクするものだ。そういったことが俺の人生には必要だ。
長くなったな。もう10時だ。
結局、死ぬまで頑張らんといけんってこった。休むヒマなかな、こりゃ。サイコーだ。
日記ってのは鮮度が命だ。お犬様に見守られながら書き殴った。
13:54 Camping Garden
13時ごろティルカラ到着。今日の進行はここまでとし、街のど真ん中にあるキャンプ場にチェックインした。
受付では全身にイカしたタトゥーの入った兄ちゃんが愛想よく接してくれた。町の入り口となる橋に差し掛かった瞬間、ここは今までのアルゼンチンの町とは完全に異なると感じ、ワクワクでいっぱいになった。これが北部の姿か。
既にこの町が気に入った。雑多とした狭い通りに色んな露天商が立ち並び、地元民観光客が入り乱れて生まれる熱気。最高だ。バイクは置いて少し散策しに行こう。
22:00 キャンプ場
あー酔っ払った。書きたくねえ。でも書く。今日は楽しかったから。
夕方まで観光をしていた。トルティージャ?あれはシンプルながら美味かった。
なんかドーナツみたいなのと、アピという果実のホットジュースも試した。食べ歩き楽しいな。
物欲も刺激されまくった。ガウチョが着るポンチョ?あれめっちゃ欲しいな。俺が着てもコスプレにしかならんが、あれは美しい。
素焼きのマテのカップも日本に持って帰りたい。いいや自分でろくろ回して作ればいいじゃないか。
ブエノスから遊びに来てたクラウディオ達との出会いもあった。Mi Gusto最高だよなって、毎日エンパナダス食ってるよって意気投合した。
夜は即断即決の俺にしては珍しくレストラン決めきれずに、キャンプ場に歩いて帰って行ってたら、偶然安くて雰囲気もいいお店見つけて、エンパナダス5種とNorteってビール1L飲んできた。店長がすげー愛想良くて気持ちが良かった。
飲んでたら昼間市場で見かけた旅芸人の兄ちゃんが演奏に来た。竹製の伝統楽器とギターの音色が美しかった。素晴らしい演奏であるため300ペソチップを払った。多いか少ないか知らんが。
今日は何やかんや楽しんだな。旅人も地元の人たちも活気があってワクワクしてくる。キャンプ場も安いし文句なし。
ねる。良い日だった。
キャンプ場の管理人さんのバイクと猫。
サイドバッグ片側の中身。左から、予備のエンジンオイル、チェーンオイル、野糞用水、MSRガソリンボトル、予備のチェーンオイル、空気入れ、予備ガソリン5L、工具、レインウェア上下、充電コード。
標高をガンガン上げていくにつれ風景が牧歌的になってきた。高原植物だろうか。緑に黄色やピンクが映えて美しい。
警察でなく軍の検問になってきた。
お墓だから良くないと思いつつも余りにも絵になってたから勘弁してもらった。
街の入り口でワクワクしたのは久々かも。
このニャンコロは最後まで口説けなかった。
初トルティージャ。チーズがトロッとしててとても美味い。
旅人の集まるバスターミナル。バスだけは恐ろしくて乗れん。どこに連れて行かれるかわからん。
こそこそする犬。
ドラム缶の焼き台を並べて色んなとこでトルティージャが売られている。
日本語も韓国語もしっちゃかめっちゃか。
商店の奥にはパソコンが怪しく並んでた。ネカフェみたいなもんかな?
寄りたくなるメニューボード。いいね。
カードゲームに興じる地元民。
本当に素直に買えないのが悔しい…。
旅芸人さんが子供達に楽器を教えていた。
MARVEL VS CAPCOMの映像が流れていた。
可愛い。
屋内コートだろうか。少年たちがサッカーやってた。
ポリスバイク。
この後ニコッとサムズアップしてくれた。
可愛い。
巨大な山影が反対側の山に落ちていく。
ファインダー見ないスナップショット。白衣着たキッズをちらほら見る。
ツーリストインフォメーション。洒落とる。
クラウディオとアンドレア。久々英語話した時間だった。
ドーナツみたいなのと超濃厚なアピ。
まあ正直ブエノスでエンパナダス修行した身としては食い足りん。
超かっこよかった。額賀さんもギターでやれるんじゃないか。
可愛い。R9の距離標識良いのなかったから、ここで撮ればよかったな。
いい夜だった。
走行距離 185km
金 食べ歩き335 おもちゃ400 キーホルダー200 晩飯630 キャンプ場400