ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day161 Camaná〜Tacna】ペルー最後の街

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4月30日(日)曇り

 


20:50 Tacna Hostel Paillardelli

 

5時起床7時発。

パンアメリカンハイウェイに戻り、もう昨日のような地獄は勘弁だぞと願いながらひたすら海岸線を走る。

12時までに290km走るという過去最高のハイペースの結果、450km先の街に15時に着いてしまった。

国境は目の前で、超えてしまえばそこはもう慣れ親しんだチリ。少しの逡巡の後、今日をペルー最後の日として国境の街で一泊することにした。

宿代は60ソルといつもの2倍の金額で面食らったが、致し方ない。その分絶対安心なガレージもあり部屋もホテルかよってくらい良いとこで、まあ最後だし少しの贅沢もいいかってことで。熱いシャワーもガンガン出て最高。

明日の国境越えのため、いつも通り朝シャンして髭剃って行くことにしよう。大事な願掛けだ。



 


飯は街を彷徨った結果、結局ホステル前の食堂へ。

最後だし贅沢して海鮮チャーハンと汁そばを頼んだが、どっちも今までのペルー料理でベスト3に入るくらい美味かった!!

チャーハンはホタテや魚肉、タコなどがゴロゴロ入っていて味付けも濃いめで良い。

汁そばも具沢山で鶏がらスープがよくできている!!

最後にいいレストランに出会えて良かった。さすがペルーだな。

 


さてこの街だが、ぶっちゃけると本当につまらん街だ。何もない。マジで。

いつもの地元民の熱気も、観光地の王な華やかさも何も。

シャッター街で人通りも少なく、セントラルに来るまではゴーストタウンじゃないかと感じたほどだ。

そして、治安もあまり良くないようだ。

ハンバーガー食おうとして並んでたら、子供連れの夫婦が割り込んできて、「金くれ」て。どうやら子供に食わせないといけないから恵んでくれと言っているらしい。「俺が?ワイにや?」と長崎弁でキレた。

お返しにかめらをむけたら案の定サッと逃げていった。そのまま消えてろ。

旦那の様子もおかしく、途中現れた友人も普通でない感じだった。

そしてそんなしてる俺たちのすぐ隣では、カップルが汚いなりのババアに同じように金をせがまれていた。

まあ、物乞いはいろんなとこで当たり前のように見てきたから驚きもしない。

しかし、この街のは何だか少しおかしいんだよな。

国境付近はどこも治安が良くないと言うが、こういうことなんだろうか。

 


そんなこんなで、ペルー最後の街は何とも歯切れの悪いトコになってしまったわけだ。ホステルと飯屋が良かったのが救いだな。

ペルーの滞在は2週間。プーノから始まったが、最初から最後まで楽しい国だったと思う。

プーノの湖のツアーは気まぐれ起こして参加して本当に良かったし、クスコでは自分流の薬子の生活を手に入れられた。ナスカでは地上絵とパンアメリカンハイウェイを紅く染める夕日に感動した!!

ここまでの帰り道も最後の最後に命賭けさせられたし、今日だって何ヶ所か全神経集中しないとならない場面もあった。

今更なって、「Welcome to Peru」て感じだ。

マチュピチュという次の旅のためのでっかい動機も残してきたし、いつかまた、今度は誰かと来たいな。一緒にあの最高のパンを食いたい。

 


明日からは完全に南下のみ。サンティアゴまで残り2500kmくらい。ガンガン走っていこう。

世話になったなペルー。またよろしく頼むよ。

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宿のオーナーさん。お世話になりました。
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ちょい曇り空の中、昨日よりは遥かに安全な道を進む。

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この海岸線はペルーでも有名な景勝地のようだ。アウストラル街道のようなポジションかな。
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巨大な港も見えてきた。秘境から街へ近づいて来ているのを感じる。
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出発時に道端で買ったパンとドゥルドゥルした謎の飲み物で、ゴミ山の前に昼飯休憩。この辺りからチリのサンティアゴ付近まで、道端の商店の人が白旗振ったり白い服を着てドライバーにアピールする姿を見かけるようになった。
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赤いのが綺麗に並べられてるから何だろうと停まって見たら、唐辛子?を天日干しにしていたようだ。この土地の名産品らしい。標準ズームレンズ150mmで画面いっぱいに撮影した一枚はお気に入り。
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EM5のフィルターで加工。燃えるように辛そうな感じ。しかし、地元の人達は素手でこれらを扱っていたが、皮膚は大丈夫なのだろうか。この山の中に立っているだけで粘膜がやられそう。
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標識が全くないペルーで、やっと記録したくなるようなのが現れたため撮影。標識がないから正しい道を進んでいても不安になってくるのがペルーの運転。

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弟から送られて来た近影。どうせミーコにちょっかい出して殴られたんやろう。
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アベニュー。
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ファストフード店。地味に高い。
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モール散歩してたらスマブラとマリカー発見。混ざれば良かった。
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オールスター。
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飯屋かと思ってウキウキして近付いたら違った。
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例の家族。あのババアは今日も他人に絡んでるのだろうか。
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腹一杯なって幸せだった。ペルーのこのスープは一生飲んでいたい。
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過去最高の部屋。つっても共同キッチンや談話室がなかったりするから、やっぱり普通の旅人向けのホステルが快適だけどね。

 

 


走行距離 480km

金 ガソリン600+1300 飯100+1500 宿2200

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