5月7日(日)晴れ 7℃〜22℃
21:49 Hostel Casamatte
場所名に「Hostel Casamatte」とは。帰って来たことを実感する。
今朝は7時半起床10時発。たっぷり朝飯と最終点検に時間をかけた。
南米の海を見るのもこれが最後になるかもしれない。目に焼き付けるように眺めながらテントを片付けていた。
最終日も相変わらずアクセルを開き続けた。
残り150kmの地点を境に交通量が激増し、危険度がここにきて一気に跳ね上がった。3秒に一回は猛スピードで真横を追い抜かれていく。
ここで気を抜く奴から死んでいく。最後の正念場とし、生きてサンティアゴに帰り着くことに全神経を集中させた。
残り30km地点から3車線4車線とふえ、何とか山場を乗り越えた。
そして気がつくと残り5km。
何だか見覚えのある街の景色に差し掛かったため、直感を信じてRUTA5を降りて街中へ向かった。
すると、バイク旅を始める前に歩いて見たサンティアゴの街が確かにあった。
落書きだらけの公園も、アベニューの隣を流れる泥の川も、橋渡ってすぐの大学も、カサマッテから見えるMovistarビルも。
間違いない、俺の知っているサンティアゴだ。
記憶を頼りに走ってみると、やった!!無事にカサマッテに辿り着いた!!アベニューを左折レーンで降りたら大学のある角を曲がって、八百屋のある通りに出たらまた左折して…記憶のまんまだ!!
懐かしかった…。海外だってのに、故郷の実家に帰って来たような気分だ。
俺の到着に気付いたクリスチャンが窓から顔を出して、「Great‼︎Yushi~」と祝ってくれた。5ヶ月で南米23000kmはよく走った方らしい。割とスローペースのつもりだったんだがな。にしても驚くほど予定通りの総走行距離に落ち着いた。
クリスチャンと話していると何だか安心して気が抜けた。
ともかく、これで終わったのだ。
今は気持ちのいいセリフも思いつかないし、んなことよりとにかく休みたい。気持ちの整理はまた今度だ。
ただ、今ここにいて思うことよりも、後で日常の中に帰ってたまに振り返るときに気づくことの方が多いんだろうなとは、今の時点でもわかる。準備の4年間だってそうだった。
夕方はいつものスーパーで食いたい食材料理考えてドカ買い。早速じすいしたのだが、美味い!!さすが俺!!カサマッテのキッチンも最高だ!!気のせいか以前なかったヘラやトングが追加されて、包丁も新しくなった?
6日ぶりのシャワーも最高だった。
光生とお母、若田さん高橋さんメタボンさん達にも帰還を報告した。
これで終わりなら、それはそれで楽なのだが…。もうバイク買っちまったしな、なはは。
したは道具整理したりバイク洗ったり。とにかく休もう…。
今日は記念すべき一日となった。
良い朝だ。
洒落乙と厳ついのの共演。ガソリンストーブでオシャンティーな紅茶とか…いいな。
お前もよう頑張ってくれた。あと四ヶ月引き続き頼む。
一瞥したと思ったらフロントタイヤにマーキングして行って笑った。
写真で見てもシュールで笑う。
脱獄しては入獄してを繰り返して、楽しませてくれる愛想の良いやつだった。またな。
帰ってきたなって一枚。
この写真撮って、南米バイク旅は幕を閉じた。
いつもの庭に、相棒だけ。
早速キッズらが絡んできてくれたので遊ぶ。
なんてことない景色だけど、特別。
チリのプコンで初めて知ったチリの伝統的ジュース。こんな出発の地でも既に出会ってたんだな。
酒コーナーが封鎖されてて残念。
いつものロッカーにありったけぶち込む。
サンティアゴ帰還初の自炊飯。やっぱカサマッテで自炊するの楽しくて仕方がない。
走行距離 230km
金 食糧7000 ガソリン300