ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day147 Puno】葦の島ツアー

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4月16日(日)晴れ

 


9:00 ウロス行き船内

出発した!!迎えの車で一緒になったフランス人のフロウと一時間くらい喋って待ってたが、やっと港を出た。

日本のバスガイドさんみたいに船首の方でガイドの兄ちゃんが英語とスペイン語で話している。マジでツアーだ。日本でも参加したことないのに!!

 


5時から起きてのんびりしていたら、ウロスという葦でできた浮島がチチ・カカ湖にあることを知った。こりゃ面白い、船出とるんかな港に見に行ってみるかと階段を降りていたら、踊り場にチラシを見つけた。

あるやん!!ラッキーなことにこnホステルでツアーを受け付けているようだった。

ソッコーでオーナーのおばちゃんに聞いたら、「30分で支度しな!!」

よっしゃー!!まさかの朝食も頂いて、ガジェットフル装備ユニフォームに着替えて髪整えて!!顔洗い忘れた!!

 


てことでナウ!!日記帳も持ってきた!!自分で運転せんちゃよかけんリアルタイムで書ける!!

よっしゃー楽しい!!俺がツアーだ!!

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こう言う時、俺は持っている男である。
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ご機嫌な朝食。
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後部座席乗ると拉致られた気分。
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フランス人のフロウと。
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ガイドの兄ちゃん。英語もスペイン語もペラ。
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葦が鬱蒼と生い茂るエリアに入ってきた。

 


10:30 船内

二つの島を巡った。

一つ目は四家族が実際に生活する島。名前は忘れたが、100以上ある島の一つ一つに名があるらしい。長崎の九十九島もそうだっけか?

 


初めてふなから葦の島に飛び乗った時の感触は不思議なものだった!

フワッと浮遊感のある感じ。葦自体の柔らかさもあるんだろう。

島の作りも実演してくれたが、多分に空気を含んだ葦の根っこの塊を土台にして、その上に一本ずつ組み付けていくようだ。島の厚みは3mはあり、日々朽ちていく部分もあるため継続的に新しい葦を組み付けているらしい。

興味深い…非常に興味深い!!建築文化もまた、食文化と同じくらい俺のような学のない人間でも興味を惹きつけられる素晴らしいものだと思う。特に、普通の人々の住居は比較しやすくて本当に面白い。

 


家の中にも入れてもらって、伝統衣装を着て写真も撮ってもらった。

絨毯やクッションと同様に、これらも手縫いのようだ。アルゼンチン北部の街に来てから、商店の片手間に縫い物をする女性や女の子を見かけるようになった。これらはあのような隙間時間に生み出されてきたものなのだろう。片手間とは思えない、とても良く出来たものだ。

 


ツアーで出会った3人とのお喋りも楽しい。フランス人にデンマーク人、ベネスエラ人にジャップ。

なんだろうな、こういう場での会話は自分の英語力の低さを忘れることができるくらい舌が回る(気がする)。

意外とみんな日本に行ってたり、日本と関わりがある人が近くに居たりするから驚く。フロウは二週間の日本旅行で、ほぼ毎日ラーメン食ってたというから笑った。

俺もお返しに、サンティアゴで1ヶ月生活しとったよとか、いつかフランスにいるフランス人の友達んちに遊びに行きたいんだとか話す。少し前の俺では出来なかった会話だ。

 


ツアーの賑やかな雰囲気を、少し場を離れて俯瞰して一人で見つめると、やはりたまにはバイクを離れて知らない世界に飛び込むのも大事だと自分自身に諭される。

日本一周でも意識してそのような機会を設けていたが、どうやらそれは世界でも同じのようだ。

新鮮な気持ちで自分と世界を見つめ直すことができる。

 


さて、今から昼飯らしいが、チチ・カカ湖産の魚が食えるみたいだ。たぶんニジマス。チリで釣って以来だな。

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実演の様子。
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暴れるキッズ。
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ここまでになるとメルセデスベンツらしい。
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女性陣もよう似合っとる。
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これは色と模様共に美しかった。
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このように地道に縫われている。そりゃ値段するのも納得。
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地元民の家の中で。
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なんかやって行けそうなほど似合ってたりする?
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お土産コーナーの色合いは華やか。
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地元キッズかな?
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島は大体こんな感じ。直径20mくらいかな。

 

 

12:05

腹減ったぞー!!飯はまだか…。ここに着くまでの80分、寝てた。良い夢見てた。

てか、もしかして移動時間でツアー時間だいぶかさ増ししとる?

まあいいや、ゆっくりできるし。また一時間移動らしい。ねる。

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高級車に乗って観光客用の島へ移動。
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オールで漕ぐわけでもなく、モーターボートで牽引。
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ようできとる。
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普段は普通にボート使うんだろうね。
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ほんと何処にでもいる犬。
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トイレの門番キッズ。
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高級車の上で。

 


13:40 インカティアラ アマンタニ島

島に上陸してやっと飯にありつけた。普通の家庭のお母さんが作ってくれているみたいだ。

昨夜レストランで食ったトゥルーチェのニジマス版。骨まで食ってっやった。周りの人は皮も残していて文化の違いを感じた。

スープと、ムーニャというお茶も付いていた。お茶はとても良い匂いだった。

 


今はガイドの兄ちゃんが地元民の伝統衣装について説明している。

集落によって、マーリャというスカートの色が決まっているとか。中には男性の衣装の色の黒を着る女性もいるが、それは権力の証でありそれなりの身分の人が着るらしい。

興味深いな。

男性のチョッキも前面が黒、背面が白になっていたり面白い。それでいてビシッと決まっているのだ。

 


今から自由時間でどこかに集合するようだが、下手すりゃ失踪するな俺は。誰かに着いておこう。バイクが無いからこういう時怖い。

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あらいらっしゃい!
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登山。標高3800mくらいなのを思い出す。
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フロウ手ぶらてすげーよな。
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なんかご縁のある門らしい。
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犬。
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クチバシ青いの初めて見た。
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昔カナダからニジマスが持ち込まれたらしい。
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透明度は割と高い。
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定期的にこんな感じでお買い物タイムが設けられている。
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みんな腹減ってたからニコニコ。
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スープが必ず付いてくるのがペルー料理なんかね。
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これは美味かった。皮も骨も食ってるのは俺だけだった。
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このお茶香りがとても良かったな〜。見た目も綺麗だ。
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生き物が豊かに暮らす。花々も美しい。
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麦畑。トルフィンとエイナル思い出した。
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壁から出てる角材は何やら?工程上こうなるのだろうか。
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手書きのコカコーラの看板。コカの葉が親しまれるペルーでは特別に見える。
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これは動物避け?
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こんなガレージも悪くないな。
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島では門がこのように装飾されていることが多い。
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島にも飲み屋はあるらしい。
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登ってみた。ほんとこんなんよう石造りで。
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残念ながら無風のためはためかず。
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カラオケ!?この後プーノの街でも見かけた。
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この両親、見るたびに熱い接吻を5分は続けている。この親父子供可愛がってるとこ最後まで見掛けなかったが、マジで大丈夫か?本気で笑えないやつ。
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旗は回収されていった。男性の服装もかっこいいね。
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ペルーではこのバイクが人気らしい。
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こんなんもある。南米の働くバイクは面白い。
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例の黒の衣装。雰囲気だいぶ変わるね。
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富士山よりたけーな!とツアー客に話しかけられた。有名なんやな。
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レンガ建築の国。初めて見る構造のレンガも見かけた。

 


17:20 船内

2時間爆睡して、起きたら朝たやってきた島の付近に帰って来ていた。

どうやらここで一泊するツアー客を下ろして俺たちは港に帰るらしい。

 


日没も近いため、甲板に出て写真を撮った。

緩やかな船速で生まれる柔らかく冷たい風が、たっぷり寝て溜めた身体の熱を適度に奪い去っていく。心地のいい秋の冷涼さだ。

今はまだ秋の入り口だからこうして風に当たることもできるが、真冬となるとこの湖は寒さも段違いのものになるのだろう。なんせ水上だ。水上生活など経験がないからな…。

 


あと20分ほどで港に着く。

素晴らしい気まぐれを起こしてくれたな、今朝の俺は!!

こんな旅の形もあるんだな。プロに任せて、安心して思いっきり目の前の状況を享受して遊ぶ!!素晴らしいことだ。それなりに命を賭けているバイク旅ではここまで完全に開放的になれる機会は稀だ。

良い

出会いにも恵まれた。

心地の良い疲れを感じながら、沈む夕日を満足げに眺める。

 


さて、着いた。

あとは徒歩で街ブラしながら帰ろうか。

世話になったな、ツアーの兄ちゃん!!

出会ったみんなも、また来世で!!

 


21:20 ホステル食堂

晩飯は迷った結果、中華に行ってきた。レモンソースまでもが中華らしい味わいに整えてあり、美味い。スープまで付いてコーラも飲んで550円。やっっす。

 


※割愛

 

 

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彼はクリスチャン。香川の学校で英語を教えていたらしい。うどん大好きになったってさ。瀬戸内の話題でめっちゃ盛り上がった。
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広大な湖に陽が沈む。
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島の少年たち。学校とかどうしてんだろ。
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さらばウロス。
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再び街の喧騒へ身を投げる。
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大正義中華。中国行きてえなぁ。
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同室の彼が立派な寿司食ってた。

 


金 宿代二日分1700 ツアー代2500 トイレ450 晩飯550