ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day47 Pucon】仁義を尽くす“Do my righteousness”

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1月6日(金)晴れ

 

20:33 野営地

晩飯が炊けるのを待っている。

朝は8時から釣り。ベテランと思われる釣り人に良いポイントを教えてもらったのでそこへ行こうとするも、どっから行けばいいかわからん。1時間ほど藪の中を彷徨ってしまった。どうやら浅瀬をそのまま足を濡らして突っ切るしかなさそうだ。

足首より少し深いとこまでウェーディングしてみたが、水温が低すぎて1分と持たなかった。ウェーダーを着ていても耐えられそうにない。

流れに乗せて90分ほど表層メインに探ってみたが、当たりもチェイスする姿も無し。そしてアブの猛攻が鬱陶しすぎたため今日はこの辺で切り上げた。

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クソ冷たいのによくウェーディングできるな…。アブ対策もしてるのだろうか、追い払ってる様子もなかった。
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広大な砂州が広がる。枯れ木が何処からか流されて来たのだろうか。



 

昼飯食って急な眠気に襲われたため、15時半ごろまでテントで寝ていた。そろそろ何かするかと体を起こそうとしていたら、「Yushi!!」といきなり呼ばれた。アレックス!?一瞬夢見てるのかと思った。この前野営地を教えたからな。

Facebookで知り合ったフランス人の女性とビーチに遊びに来たらしい。2時間前に既に来ていたが、俺がテントで爆睡しているからそっとしといたとか。あー全室も出入り口のメッシュも全開で寝てたからな…。ちょっと不用心だな反省。

1時間くらい三人で例のカードゲームしながらビール飲んでた。今日は2回も、しかも内一回は配られたカードも手元のデッキもブタだったにも関わらず大逆転勝利だったぜ!!

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アレックス認定パパラッチの俺。

 

 

彼らが帰ってからは昨日出会ったDiego君(JOJO好きとしてすぐに覚えた)達がまた遊びに来ていたのでお喋りしてた。

チリの郷土料理(Typical food)を教えてもらったり、日本の漫画やアニメの話もした。まさかドラえもんを知っているとは!!ミゲルもアレックスも知らなかったから海外人気はそんなに無いのだろうと勝手に思っていた。

そしてスラムダンク!!チリの人々がキャプテン翼を知っているのには驚かなくなってきたが、スラダン(スラムダンクの略称だよ)の名前が出たのは初めてだったkら嬉しかった。そういえばサンティアゴで三井のウォールアートを見かけたな。

 

お父さんのTapiaさんともInstagramを交換したのだが、写真がとても家族への愛に溢れていて、昨晩はそれを眺めながらとても温かい気持ちになった。それを直接伝えることもできた。Tapiaさんも自分のカメラで写真を撮る方のようで、レンズは何を使っているの?とか話した。俺が撮った写真を見ただけで45mmのレンズと解るくらいだから、結構な腕前の方なのだと思う。俺のブログと写真も褒めてもらえた。嬉しいな。

 

そして、ギフトと言われて何だろうと着いて行ったら、お米とツナ缶と果物をいただいた。うわーマジか。めちゃくちゃ嬉しい。2食分は余裕であるよ。しかもデザート付き。何より、その気持ちが嬉しい。

こういう時、どうやって恩を返そうかと悩む。そして結局、自分が受けた優しさを他の旅人に同じようにしてあげるしかないという考えに辿り着く。

そしていつも思う。

俺が未だに犯罪者となって刑務所暮らしをしないでシャバで生きていられるのは、こういう出会いのおかげなのだと。出会ったばかりの俺に、無償の愛を与えてくれる人達のおかげなのだ。もちろん友人達や家族だってそうだ。今直ぐに恩は返せずとも、せめて、この人達に恥じない人間でいようと思うのだ。その人達に合わせる顔を持っていようと。

 

旅は道連れ世は情け、てな。今日も素敵な一日だった。

 

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早速いただいた。俺の好みを完全に知っているのだろうかという最高のチョイス。果物も野菜も缶詰も高いんですよね…。本当にありがたい。
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トマトは丸齧りが一番美味い。水分も取れるし意外に日持ちするので携行食としてもMuy bien。

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ツナ缶って今まで余り食べたことなかったけど、めちゃくちゃ美味いんだな…。これをベースに色々自炊飯作れそう。ご馳走様でした!Gracias por tu comida!!

 

走行距離 20km

金 ビール2本500

 

おまけ

私がスラムダンクに出会ったのは中学3年の時。私より二つ歳上の姉が友人から借りたのを一気に読ませてもらって熱中した。ほぼ同時に友人の、確か、まほだったか、彼女が誰かから借りたのを更に借りて2周目を読んで、クラスの連中も読み始めて小さなブームが起きた覚えがある。

「左手は添えるだけ」や「フンフンディフェンス」は体育のバスケの時間では真似して遊んでいた。

アニメも小学生時代に放送されていたし、映画も観に行っていたがほとんど覚えていない。スラムダンクと言えばやはり原作の漫画である。

 

まだジャンプ作品としてはONE PIECENARUTOBLEACHHUNTER×HUNTER、そして過去の作品として地獄先生ぬ〜べ〜など数作品しか知らなかったが、井上雄彦の圧倒的画力により描かれるバスケットボールの迫力と魅力的な年上のキャラクター達の群像劇に衝撃を受けたのをよく覚えている(ちなみにDRAGON BALLを初めて読み始めたのも同時期である。親友が新刊で発売され始めたDRAGON BALLの完全版を貸してくれたのがキッカケだった)。

 

あれから17年が経ち、日本では現在スラムダンクの劇場アニメが放映されており、前評判の不安を吹き飛ばすほどの観客動員数と内容の良さらしい。

スラムダンクは間違いなく、日本が世界に誇る伝説的漫画作品だ。それなりの漫画好きの私が保証する。

 

伝説はいつまでも色褪せない。

それを今、チリで確かに感じている。

 

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スラムダンクで一番好きなシーンはここ。花道の熱い気持ちを察する桜木軍団の表情が良い。

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ここも好き。魚住の過去があるからこその名場面。

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ここもめちゃくちゃ好き。ということで他校の選手で一番好きなのはぶっちぎりで仙道。何とかしてくれる感が半端じゃない。

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湘北で一番好きなのはミッチーこと三井。人間臭いところが好き。「なぜオレはあんなムダな時間を…」と男泣きするところに凄く共感した。

…と、こんな感じで挙げていったらキリがないほど、日本の漫画の歴史において一時代を築いた名作なのだ。帰ったらまた読み直そ。

 

更におまけ

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スマホで描いてみた。日本人の多くはドラえもんをサッと描けるんですよ。