ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day37 Puente Nuble〜Triguen】助けられまくりの日

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12月27日(火)晴れ

21:57 Triguenの農場奥の廃墟側野営地 圏外

忙しなく走り続けるも色んな人に助けられ交流のあった日となった。

 

まず、昨夜の野営は最悪だった。22時ごろだろうか、一台の車がズンドコ鳴らしながら、まさか草木を挟んで野営地のすぐ隣に停めやがった。

それからは息を殺してテントのファスナーを開け、歯磨きして戻って、そのうち消えるやろと構わず寝た。

しかし25時になっても時たま聞こえるズンドコ音とドアの開閉音。歌声まで追加された。頼むから川原に降りてくるなよと祈りながら瞼を閉じていた。

そして6時半。何とか生きて朝を迎えられた。

音もいつの間にか消えていたので安心して車がいた場所を見上げたら、居た。クソッタレ。夜通し何ばしよっとやて。

こういうのは先制が大事だ。パッキング済ませて物凄い音で空吹かしして暖気ついでに自分の存在に気付かせ、でっかい声でHola‼︎と挨拶。返事してくれた。普通の青年だったようだ。まあ音楽のセレクションは悪くなかったしな。変な集団じゃなくて良かったよ。

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ビビった様子は見せてはいけない。彼の車から25メートルも離れてないとこで一晩過ごした。

 

 

そして再びChillanへ。

Movistarのスタッフに言われた場所へ行き、紆余曲折経て何とか手続きを終えた。しかも最大3日掛かると言われた登録が、16時くらいには完了しモバイルネットワークが3日ぶりに使えるようになった。依存してんなあ俺。

Rossanaさんという女性が手続きを最後まで手伝ってくれたのだ。

彼女は少しだけ英語を話せて、時たま翻訳しながら俺が何をすべきか教えてくれた。彼女のスマホテザリングもしてくれて、2時間くらいつきっきりで途中で見放すことなく最後まで面倒を見てくれた。日本とチリについて話した時間も楽しかった。

何かできればと、英語と日本語でお礼を書いた紙を手紙代わりとして渡して、写真も撮ってお別れした。

圏内に入ったら、彼女に手続きが上手くいったと真っ先に連絡しよう。

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この見事なウォールアートが目印。
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翻訳しながらなんとかやれた。IMEI番号二つに、チリの入国許可証とチリへの航空券とパスポート。どれも念の為保管しておいて良かった。
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役所の仕事は覚えることが多く大変だと言っていた。そんな中で一人の外国人に付き添いで助けてくれて本当に嬉しかった。

 

 

それからはひた走り、30日にPuerto Montyに着くように意識してペースを上げた。

180号線は最悪だった。何台の車に抜かれたことやら。道もドストレートの景色も単調。やはり田舎道が150ccには合っている。

 

それもあって疲れ果て立ち寄ったMINIMARKETでは、店長のお兄さんに優しさを受けた。

この人とも翻訳しながら、旅のこと、チリの良いとこなどを、買ったコーラとドリトスを食いながら話した。途中他の常連さんも話に加わって、地元の人々に受け入れられたかのような短くも心地良い時間を過ごした。

出て行こうとしたら、「エンパナダスはチーズと肉どっちが好き?」と聞かれたので、肉と答え、しばらく待つとレッドブルを持ってきて「貴方の旅の途中のエネルギー補給に」と翻訳されたスマホの画面を見せてプレゼントしてくれた。恐らくエンパナダスは時間も時間だし品切れで、代わりにこれを用意してくれたのだろう。「この御恩は一生忘れません」とスペイン語で自分の声で伝え、写真も撮って出発した。

 

他にも、ガソスタの兄ちゃんとドラゴンボールやナルトの話で盛り上がったり、マダム二人に道を聞いたら丁寧に教えてもらえたり、スーパーの駐車場でおばちゃんと話したり、いろんな人と交流があった。

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昼飯。ナンは買って10日経つが、元が乾燥しているもののため粉々になりながらも保存食として役に立っている。
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クソでかい農機具。散水機かな?地元の農家さんをしている友人に見せたく撮った。
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看板を見落とさず、地図と照らし合わせて現在地と進行方向をこまめに確認する。
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最高の組み合わせ。
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商店のお兄さんと。コワモテだが気さくな方だった。レッドブルは野営地で一日の締めに飲んだよ。本当にありがとう。
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コンビニがない分こういう商店がポツポツと建っている。完璧にシステム化されていない分、人との交流があるのがとても素敵だ。
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150mmで可能な限り圧縮効果狙って撮影。横も縦も撮ったが、やはりこの構図は縦だろう。
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豚さんをチラホラ見かけるようになった。お母さんに着いて行く姿が可愛らしい。

 

 

夜は野営地三連敗の末、20時半野営地確保と散々だったが、良い日だったよ。

あ!スーパーで醤油もGETした!!米炊いて魚にぶっ掛けたら、ウンマー!!!あーなんか反則した気分だけど、本当に美味えなあ日本の味は。寝る。

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照り焼きを見つけテンション上がったら隣に醤油!ここはやはりシンプルな懐かしの味を選んだ。
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何これと思ったら、Pichilemuの砂浜で大量に打ち上げられていたやつだ!こっちの海藻なんかな。
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通行止め。割と日本より自由が利かない。
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禁断の味!額賀さん済まねえと思いながら食った。魚に醤油…日本酒をくれ。
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廃墟側からの侵入路が不安なため、突破されても音でわかるよう足元に松ぼっくりをいくつか敷いて音が鳴るようにした。

 

走行距離 399.5km

金 食糧1214 謎1504 ガソリン1318 

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