ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day187 Santiago〜Los Angeles】またね南米

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5月27日(土)晴れ 25:58 ロス行き機内


離陸から2時間半くらい経ったか。機内食も良いタイミングで頂いて空腹を癒し、コーヒー飲んでゆっくりしている。目の前のモニターにはスパイダーバースが映し出されている。パーティー会場でピーター・B・パーカーがMJに声を掛けてしまったとこだ。

 


今朝は7時に起きてシャワー浴びてちょこちょこ片付けて、明るくなったらテラスで朝食。最後だからか、エンパナダスにコーンフレーク、チリのあのジュースにいちごミルクにコーヒーと、えらいガッツリ食った。


写真も撮って動画も回した。ここ最近はイマイチな天気が続いていたが、今日は久々に雲一つない青空を見れた。こういうとこはツイてる。

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冷たいコーンフレークと暖かいエンパナダスのコンボが好き。
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二つも入ってて驚いた。日本でレゲエパンチとか飲んだ時にこれを思い出すのかな。
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出発を祝う空。好きな眺めだった。
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自分の姿もしっかり収めとく。幸せな時間だった。

 


パッキングは思いの外スムーズに進み、驚くほど綺麗にまとまった。このドラムバッグ一つに、南米を生き抜いた頼れる装備達がほぼ全て収まっている。日本出る時はちょっと不安だったけど、18歳からこれまで培った経験は南米でも十分に通じた。


14時は遅い昼食を摂って、最後のレイズのポテチをテラスで食った。やっぱ美味いや。チリではこいつで、アルゼンチンではエンパナダスとチョリソーだな。

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カナダドルもしっかり準備して安心。つってもほとんどの場所でカード使えるけどね。
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絶対にデッドスペースを作らないのがパッキングのコツ。ハードケースだと隙間が生まれやすいが、ソフトケースだとかなり融通が効く。
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メットの中もギチギチに。インナーシュラフ、シュラフカバー、メディカルキットが詰め込まれている。
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バッテリー類は預け荷物に入れられないので忘れないように何度も確認。
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シュラフと上下ダウン上下レインウェアと日記等以外は全てこの中に。我ながらよう入っとるわ。
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ロールトップ式で2回折り込めるのはまだまだ余裕がある証拠。
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ワイルドハートのサイドバッグを被せて各所ロックストラップで引っ張って完成。

 


何やかんやでカサマッテを出たのは17時。初めてウーバータクシー使ったが、無事に来てくれて良かった。残念ながらクリスチャンは家族とお出掛けやったみたいで、ちゃんとした挨拶はできず。まあ、また遊び来るよ。

荷物を車のトランクにドサッと下ろし、二ヶ月近く過ごした異国の宿を背中越しに見やった。ここで始まって、ここで終わった。こんな経験はもう一生ないだろう。

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後日、アメリカーナのこいつをアメリカで見れないとは思わなかった。
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出発前はここでアレックス達と相棒の整備をしていた。
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余らせた調味料やガラクタを置き土産に。
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車窓からの最後の景色。

 


相変わらず飛行機の手続きは不慣れで緊張していたが、LATAMの親切なスタッフさん達のおかげでスムーズに搭乗まで進むことができた。機内での過ごし方なども前回の経験を活かして、予め必要最低限の物をジャケットとジーンズのポケットに仕込んでおくなど、少しの成長を見せた。アマプラでスパイダーマンシリーズも全てダウンロード済み。

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やっとこれの読み方も覚えた。
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空港にはWi-Fiがあって助かる。
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LATAMにも日本語対応があって感動。
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お土産コーナーを見て、「ああ、こんなんあったなあ」と訪れた町々を思い出す。
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来た時もバイクあったなぁ。セキさんに撮ってもらったっけ。
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発券機がスペイン語オンリーで焦ったが、この兄ちゃんがニコニコやって教えてくれた。
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また大変なフライトになると思い念のため補給。
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全ての準備を終えて安心して自撮り。搭乗口に無事辿り着けた時の安心感は好きだ。

 


35,944ft、外気温マイナス48℃、ロスまで7138km。海のど真ん中を飛んでいる。

地図を見ると、走ってきた町の名前がチラホラ見掛けられる。恐らくチリに来るときも同じように地図を見ていたはずだ。あの時は、何もわからず眺めていた。今は頭に鮮明に町とそこに至るまでの道を描くことができる。

これが、バイク旅。地を這って進む旅なのだろう。同じだな、日本走るのも世界走るのも。

最初にバイクに乗った時の感動を興奮がまた欲しくて、今も走り続けているだけだ。路地裏の探検や、近所の山や海での冒険、あの時の続きをしているわけだ。

 


でかかったな、南米は。

そっか、俺にとって初めての大陸だったんだ。

光栄だ。いろんな因果が絡み合って、ミゲル達に出会い旅を始めて今はこうしているんだろう。初めてが南米で良かった。

また来るよ。今度は約束通り、友人か家族を連れてね。

俺に笑顔を向けてくれた南米の皆さん、あなた達に出会えて嬉しかったです。マテ茶もエンパナダスも、あの素敵な挨拶も全て日本に持って帰ります。

そしてカサマッテで出会った3人の友人達。必ずまた会おう。また来世でっつったけど、俺は会いたい。英語勉強するからさ。それまでどうかお元気で。

 


金 タクシー2500 夕食1200

 

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見知った地名が並んでいた。地道に進んだ道を飛行機で数時間でブッ飛ばして行く。
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最近の機内の案内は凝ってて驚いた。皆んな見てくれるし良いね。
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昼と夜を地図に書いたらこんななるんだな。
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計測不能なのか標高は非表示だった。
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今回も機内食は美味かった。この時間も大好き。