1月7日(土)晴れ 15℃〜27℃
15:03 Caburgua
昨夜はいただいたお米とツナ缶で丼にして、チリ製TERIYAKI SOURCEを掛けて食った。ツナの脂が美味かった…。魚缶にはない脂と、身の柔らかさだ。デザートも頂いたトマト。
今日はバッテリーの充電も兼ねて、テントだけ放置して昼からちょっと北にあるこの街に走りに来た。今はお店でエンパナダスと何とかイタリアーノを昼飯に食ったとこだが、ちょっと贅沢だったな。腹一杯だ。目の前には海かと見紛うほど広大なビーチ。朝は曇っていた空も昼にはすっかり晴れて、気温も30℃近くありそうだ。
火曜は雨らしいから、テントの中で雨を一日やり過ごして、翌日晴れた水曜日にPuconを去りプエルトモントへ何かしようと思う。Puconでオイル交換も済ませたい。
ここのイタリアーノはやたらでかかった。
面倒なので波打ち際までは行かなかった。Instagramの投稿であとで知ったが、ここにTapiaさん一家がいたらしい。ストーカーか俺は。
20:57 野営地
17時ごろ戻ってきて、道具の手入れをしたり映画を観ながらポテチとコーラキメてのんびりしていた。
フランスでアニメ化された『神々の山嶺』。尺の都合上話の根幹の一つである岸涼子と羽生の関係性、羽生の手記などをカットしていたため、小説で私に突き刺さったテーマ性を今作に見出すことはできなかったが、羽生と深町、この二人の男を徹底的に捉えようとしていたことは、様々な素晴らしい描写、演出から感じ取れた。
特に前半の、羽生の過去を説明がなくとも流れるように映し観客にその孤独な男の人生を察させる構成は素晴らしかった。街の光画面奥に進む羽生に合わせて消えて行き、最後には街の暗闇に小さな羽生の背中だけが残る演出は王道ながらも見事だった。
エベレストや鬼スラの場面で映し出される山々の美しさと残酷なほどの厳しさも、実写を超えるような魅力があり息を呑んだ。
しかしなぜ、フランスで映像化されるこtになったのだろう。原作の小説、または谷口ジローによる漫画がフランスの誰かに刺さったのだろうか。シティーハンターの完璧なまでの実写映画かと言い、私の好きな作品はフランスと何かと縁があるようだ。
日本版ポスターだが、う〜ん監督が伝えたいことはこれではないだろう。プロモーションの方向性が違う気がする。マロリーのカメラから物語は始まるが、今作ではあまりそこに重きは置かれていない。故に映したいものが中途半端ではなかった点は好印象である。
小説読了後直ぐに漫画版を手に入れた。谷口ジロー氏の淡々とした運びが原作と素晴らしく調和している。小説が苦手な方には是非とも漫画版を手に取って欲しい。原作にも劣らない傑作である。
余りにも有名な食事シーンがカットされていたのは残念だった。深町役の堀内さんの語りで是非とも観たかった。
『神々の山嶺』に出会ったのは2021年だったか。旅の資金を確保するために福岡県のNISSANの工場で我武者羅に働いていた時期だった。コロナ禍で出発も何もかも白紙に戻った時期だった。そんな中、羽生丈二という男の存在を知り、その強烈なキャラクター性と不器用な生き様に触れ、熱にあてられた。
映画と言えば、今朝読んだ週刊少年ジャンプの作品『SAKAMOTO DAYS』にてターミネーター2の有名なセリフが使われていた。
「Hastala vista baby」だが、吹き替え版しか見たことがない俺はピンと来なかったので調べてみた。すると驚くことに、スペイン語版ではそのセリフのおどけた感じを表現するために、「Sayonara baby」というセリフだったというのだ。Tapiaさんちの娘さんが、「Sayonara！！」とよく言ってくれていたが、もしかしてターミネーター2から学んだのだろうか？だとしたら面白いものだ。
もし洋画版を観ていたら、私が人生で初めて覚えるスペイン語は間違いなく「Hastala vista baby」になっていただろう。そう考えるととても面白い…。
夜はユウジとビデオ通話した。釣り道具を自慢するためだ。今は実家にいるらしい。健康診断で肝臓がフォアグラになりかけていると言われたらしいが、大丈夫か。まあ食事を見直せば改善されるよ。
そう言えば記録していなかったことがある。
光生が転職面接受かった。いやーよかった。内定の連絡が来るまで年も越して10日間は待ったか？今はさぞ羽を伸ばしているだろう。わかるぜ、その気持ち。給料も住まいの環境も良くなるだろうし、これから人生設計が具体的にできてくるだろうさ。って、11歳も歳上の俺が置いてかれてるな。帰ってからもゆっくりしてられんなーこりゃ。
湖の売店を経営してるご家族のお犬様。すっかり顔を覚えられてたまに遊んでるが、めちゃくちゃ力が強くてビビる。
湖の端っこはこんな色。抹茶飲みてえなぁ。
走行距離 55km
金 昼飯700 ポテチコーラ500
