ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day34 Las Canas〜Pinto】俺たちのChristmas Eve

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12/24(土)晴れ

9:19 野営地

7時半起床の朝飯。うう、寒い。日の当たる砂浜に移動して、パン、バナナ、リンゴを食った。牛乳1リットルは昨夜と今朝ではとても飲みきれず、ペットボトルに移した。大丈夫だろ(その後夕方まで掛けて飲んだが、大丈夫だった。元から常温で売られているため、大丈夫と判断した次第)。

朝からセルでエンジンが掛からず焦った。キックもからっきし。エンジン掛けてない状態で充電使うのはもう辞めとこう。

朝の確認をしていたら、マフラーの根元に小さな穴を見付けた。なんか水が噴き出ている。とりあえずダクトテープで塞いだが、世の中には直管マフラーもあるのだから大丈夫だろ。

吉村さんと久々LINEした。日本はイブの夜。あんにゃろどうせ彼女といるんだろうよ。いいさ、俺はアレックスとイチャつくんだから。

さて、今日は220km。あ、朝から人生初のハゲワシを見付けて感動した。写真撮れなかったのが残念。

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チリは不思議なことに牛乳が常温で売られている。製法の違いがあるのだろうか。
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根元に穴。新車やぞ新車。

 

 

12:00 Luincho Pajonares

めちゃくちゃ美味しくてデカいエンパナダスにあり付けた!!

昼飯食いて〜と腹空かせながら走ってた時に「EMPANADAS」という看板を見かけたため、ワクワクして停車。クリスマスだし空いてないかもと思ったが、恐る恐る玄関を開くとお母さんと娘さんがカウンターの奥の厨房から出て来てくれて、すぐに笑顔で対応してくれた。

お店はカントリー調のとてもお洒落な建物で、どうやらしっかりした料理屋お酒もいただけるみたい。アレックスとの約束がなければ近くで野営して夜はここで飲んでたかも。

自家製のエンパナダスは、テラス席の奥に見える土釜で焼いているのだろう。後で写真撮らせてもらおう。

 

途中、M50の街ではバイク用品店に寄ってドラゴンフライのメンテナンス用のパーツクリーナーを手に入れた。少し強面のおっちゃんは翻訳しながら親身になって対応してくれ、帰りはグータッチして別れた。

言葉が話せないからこそチリの人々の優しさが沁みる。

 

ってモタモタしてたらお母さんがやってきて、焼きたてのパンを頂いてしまった!!お礼にじゃないけど、お母さんと娘さん二人の写真をばっちり撮らせてもらった!!うれしー!!がんばろ!!

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すっごい好きな写真。単焦点レンズ手に入れて良かった〜。
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ほんなこつばり美味かけんチリ行く時は是非!
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差し入れのパン。丁寧に包んで下さって…。名刺もいただいた。

 

 

15:22 Villa Baviera

商店のテーブルと椅子で休憩。余ってたポテチをコーラ飲みながら貪るように食う。チリで見るこのポテチ、塩もガツンと効いてて厚みもありデカく、じゃがいもの味をしっかりとかんじられてめちゃくちゃ美味い。日本帰ったらポテチマウント取ってしまいそうだ。それくらいポテチの常識が変わった。

 

海を離れて山を進んでいるが、風景も少しづつ変わって来ている。馬や羊が放牧された景色から、今は小麦畑が一面に広がり、秋の平尾台を思い出す色をしている。そして、とても暑い。チリに来て最も暑い。ここまで急に気温が変わるものなのか。

アレックスとの約束がなけりゃ途中見つけた湖で体を洗ってそのまま寝たかった。

あと50km。

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椅子と机があったら必ず日記を書く。これらは人間の文化的な生活に必須なものであり、物を持たない旅をしているとありがたさが実によくわかる。
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クリスマスぽい何かを見つけた。辺境の地に誰がいつしたんやろ…。
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声を掛けたら遠くから近づいて来てくれた可愛いやつ。

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黒い馬をドラマチックトーンで撮影。目論見通り似合ってる。
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藁がたんまり。焚付け用と、アレックスを笑わせる用とに持てるだけ拝借したが後にこの行動が命をつなげることになる。

 

 

20:41 キャンプサイト Camping Los Pinos

あー食った飲んだ。暑いクリスマスイブに男二人、GANADOR!!!

17時半ごろアレックスと合流し、2人で買い出し行って飲み始めた。

俺たちの人生は多くの人のそれと大きく異なる、きっと、帰国して2年もすればまた旅に戻る。そんな話をアレックスとしていた。

うん、その通りだ。もう日常に戻ることはできないのかもしれない。次はヨーロッパ、んでアフリカ、ロシアもモンゴルも中東も行きたい。わくわくは止めらんねえよな。

つってもまあ、異なる人生とは言っても、俺の場合は結果的にそうなっただけさ。俺は普通の人間だから。

 

年越しはPuerto Monttでアレックスと再び合流しディスコに行くかも。とんでもねえ年越しだよ。日本の皆んなは寒さに震えてんのに、こっちはクソ暑い。サンタも大変だな南米はよ。寝る。良いイブだった。

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男前の友人と再会。ちゃんと別れを言えてなかったから、また会えて良かった。

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アレックス撮影。お月見山にいる山男のツトムって感じ。
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買い出し。フランス人はワインに目がない。
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田舎ではBBQ用のでかい肉を見付けるのも一苦労。それは日本でも同じだね。
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cheers!また飲むことになるとはなぁ。
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キャンプ場のシャワーはクソ冷たくて「海外やな〜」と感じさせられた。
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申し訳程度の野菜と、パンとブラッドソーセージと肉を焼く。案の定食い切れず。
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Come join us!師匠にはゲイカップルとネタにされたが、俺ら飲む時いつも裸だから無理もない。

 

 

走行距離283km(クソ疲れた)

金 パーティー代2200 ガソリン2260(2日分) キャンプ場907

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