22:14 自室
今日はずーっと引きこもり。トランスフォーマー観たりHUNTER×HUNTER読んだりしてのんびりしていた。
15時から早めに夕食作った。今回は鍋で米を炊いてみたが、ちょっと固かったか。というか冷えたら一気にパサっと乾いてしまった。でもこれでも割と食えるから助かる。日本の米とは見た目以外でも性質が大きく異なるようだ。
飯食いながらミゲルと漫画の話をしていたが、海外では日本の漫画を電子で読めるようなサービスはないようだ。こんだけアホみたいに人気なんだから力を持っている集英社なんかには頑張ってほしい。
こんな米でも十分にうまい。下高さんと越したあの野宿の夜を思い出すと何でも泣くほど美味い…。
実はアレックス達もブログを読んでくれてる。そして実に面白いと言ってくれる。恥ずかしいぜ。でも嬉しいぜ。やはりここまで密に記録を取る旅人も多くはないらしい。この写真はミゲルのスマホで見た俺のブログ。バイク屋とミゲルが交渉している場面だが、「口喧嘩してると思ってたの〜?」と言って笑ってた。ふふ。ある程度の翻訳なら片手で当たり前にできる。今の時代ならではで、とても素晴らしいことだと思う。
んで今、飲みながら書いている。
今日の話題は車や各国での英語の発音の違いについて。アイスベアー(北極熊)をアイスビールと勘違いしたまま話が進んで全員混乱して笑った。ベアーをベルグと呼んだり、can'tをカントを読んだり方言のように細かな違いがあって興味深い。
今夜はフランス式の飲み方をアレックスに教えてもらった。
チーズとパンとワイン、あんなに美味い組み合わせだったとは!!チーズはガツンと塩見が効いてて味も濃厚で、それがまたパンと最高に合い、〆にワインを流すとその強烈な香りが鼻を抜けて、後に続くワインの香りで綺麗に整えられる。さすがフランスだ。これも日本で試してみたい。
また、今日はアリエがバイクを手にした日でもある。凄く嬉しそうだった。ホンダの300cc。俺とアレックスはあと2日か。待ち遠しい。
納車されて盛り上がるのも全世界共通。
ばり美味い!そんなお金も掛らんし、これ旅しながらの贅沢にも良いんじゃないか?元々チーズは好きでなかったのだが、大人になると楽しみ方を知って、今回で完全に虜になった。
海外のタバコ。中途半端でないとこが好感持てる。値段は日本がぶっちぎりなのかな。
気付いたら毎日飲んでる気がする。若田さんもそうだったとクリスチャンから聞いて笑った。
30:27(朝6時27分) テラス
ぐ…グレート。
朝帰りとか大学生以来か。まさかあのあとディスコに連れていかれるなんてな。今は〆にラーメンではなく、ミゲルが作ったパスタをご馳走になって、テラスで朝日を眺めているところだ。
24時ごろ、男4人で夜の街に繰り出した。行きのタクシーの中で、「危険だからタクシーで帰るんだぜ」と言うから、おいおい別行動かよ!?と焦った。Uber使ったことねえと泣きついたら結局4人で行動となって一安心。
ディスコの前に通りのバーでビールを飲んだ。
もう24時だと言うのに昼間のように人が溢れ賑わっている。路上ミュージシャンがスペイン語でCHARA-HEAD-CHARAを歌っていたり、お菓子売りの人や物乞いが定期的にテーブルを訪れたりしていた。
ここでは作戦会議もした。
俺がルーディの息子で、アレックスがその友達。ミゲルはなんだったか。俺らは大学生でもあった。こういうとこも日本男児と変わらんな。
ディスコ前に浮かれる野郎ども。もう俺飲めねーって!結局半分くらいアレックスが飲んでくれた。フランス人酒に強すぎだろ!
たまにアレックスにたばこ貰う。吸い慣れてないのを誤魔化しながらカッコつけて吸うのだ。
ミゲルおすすめのロックバンド。今度聴いてみよう。
チップ?渡したかったが小額紙幣を用意していなかった。すまない。ギターは少し齧ってると便利だなと思う。ホステルとかには大概置いてるからね。
んで25時、やっと本丸へ。
場所はCLUB CHOCOLATE。BLEACHかよ。
入り口に立つ刃牙の最大トーナメントに出てそうなバウンサーの横を恐る恐る通り抜け、怪しげな雰囲気の通路で4人分の入場料を払い、見えない謎のスタンプを手首に押されいざ入ると…。
グレート。
明滅するサイケな光にスモークが会場を満たす。ウーファーのど低音が五臓六腑をズムズム揺らし、人々は酒を片手に踊り続ける。足元は酒がこぼれまくったのだろう、路地裏のとんこつラーメン屋の床よりギトついており、割れたグラスや瓶も散乱していた。
それらを1分以内に視覚に叩き込まれるも、冷静さと興奮が入り混じった頭で俺はBLADEの血のシャワーのシーンを思い出していた。
アレックス達にひよこのように着いていき、レッドブルのカクテルを片手に見よう見まねで狂乱の海に身を投げた。
グリフィンドール。適性があった。アホほどに。
恥や外聞などとうに捨てている俺は、目の前のそれがあまりにもこれまでの人生と遠い世界であっても一瞬で順応できてしまった。
そっからはもうアホほど楽しんでいた。アレックス達の元を離れ一人で会場を練り歩いて見知らぬ男女とも楽しく踊れた。「なんや、くんち(長崎の伝統行事)と同じやん」とか思いながら目の前のカオスを自分の一部としていった。
言葉が通じずとも、目線が合えばニコッと笑ってニコッと返されたら一緒に踊って歌って、わずかに覚えたスペイン語で今自分が楽しんでいることを素直に伝える。これで十分。
一生懸命に母国語を話そうとしてくれる外国人てのは、それだけで興味を持たれるものだ。
時間はあっという間に過ぎていき、気づいたら朝5時まで楽しんでいた。
— 🐺Yushiro Nishimura🏍 (@fasasabi_LWR) 2022年12月11日
ダンスって、ディスコってあんなに楽しくていいものなんだな…。何か勝手に誤解してた気がする。日本では脳裏を掠めたことすらなかった世界だが、これは友達連れて一度は行ってみたいぞ。ばり楽しかやん!!
ノリの良い人たちに恵まれたのもあった。ありがとう、チリ人の3人組のお姉さん達。
アレックス達にも、初めてなのに一番楽しんでたし良いダンスだったと褒めてもらえた。あたぼーよ。陽キャの仮面も被れる男だぜ。
この熱気だけは写真に収めるのは難しい。良い笑顔だよ。
また踊ろうぜamiga。
ホステル帰ったのは6時。
おとこ4にんで下世話な反省会をしつつ〆のパスタで長い夜を終わらせた。
遠くの山脈から今にも太陽が昇ろうとしている。
ものすごい夜だった…。日本の友人に伝えたよ!と彼らに話した。
いやほんと、初のディスコがサンティアゴで、先輩方からも合格を頂き自己評価も満点と言って良いもので、ていうか英語すら通じねえ場所で…。
世界は広いな。良い経験を俺にさせてくれてありがとう、みんな。
今度はしっかり髪と髭整えてコンタクトして行きたいな。なはは。