3月9日(木)晴れ 割と涼しい
昼からフロウルおすすめのカフェにケーキとコーヒーをいただきに行った。CAFE PEAUNUTだったかな、これがめちゃ甘くてピーナッツゴリゴリででかくてコーヒーとも相性最高で最高だった。小浜のオカモト ・シェ・ダムールを思い出したんでミゲルにバイキング最高だぜって話したら、その安さに驚いていた。だよな、アルゼンチンより遥かに安いもんな。
とりあえず二人にお勧めを聞くことから始まる。
洒落とるなー1人じゃ中々来られん。
俺は誰かの人生の大切な一瞬を、友人として、いや何なら完全な外野でもいいから写真に収めて切り取って、その人に渡せたらどんなに幸せだろうかと思って人を撮っている。今それを叶えられていると二人の姿を見て思った。
支払いまで洒落とる。
帰ってからは日記書いたりミゲルのヌンチャクの本読んで日本の侍などについて話していた。宍戸梅軒の鎖鎌は男ならテンション上がるよな。バガボンド教えたついでに宮本武蔵も教えて、五輪書を読むように提案した。武芸家なら絶対に読むべきものだ。彼は武芸も齧っているからな。ヌンチャク木刀模造刀と家に転がってて笑ったわ。
そう言えば電力も復活した。業者がやっと仕事したらしい。おかげで今は夜でも日記が書けるしWi-Fiも常に稼働している。扇風機も使えてかなり快適になった。
エレベーターも使えるようになったので、5階(実質6階)まで息を切らして上らなくて済むようになった。
そのエレベーターも映画やゲームで出て来そうなドアが手動式のもので、洒落た金網で仕切られているだけなので上昇下降する様子が見て取れて面白い。
ミゲルの借りてる立体駐車場のニャンコロ。おっちゃん達に飼われてるようだ。
ヴィンランド・サガ出ねーんだが。てかサイバーパンク観ないとな。
扇風機にここまで感謝したのは大工時代以来かも。気過熱すげえ。
謎に日本語字幕も音声もない日本の歴史の番組。海外に居ながら侍の姿を見ると確かに異形感が凄い。興味も持つと思う。
秋山いてワロタ。
ミゲルの本。彼はブルースリーかケンシロウを目指しているのか。ちなみに北斗の拳も花の慶次も知らなかったので布教しておいた。
夕方からは街に出てバイクのチェーンとスプロケを探しに行った。一店舗目ですぐにヒット。シールチェーンはなんと15,000円くらいとクソ高く、残り100,000km程度しか走らんため普通ので問題ないと判断した。毎日油差しまくれば良いんよ。中華製のシールチェーンよりノンシールの日本製DIDが良いとお店の人も言ってたしな。
そしてこんな洗濯の時いつもそうだが、ミゲルは俺でもわかる簡単な英語に訳してくれたあと、「どうする？決めるのはユーシだ」と俺の判断を尊重してくれる。もちろん俺には元からそうする責任があり、それで起こりうるどんな結果も自身の責任なのだが、毎回丁寧に確認してくれるのは俺は嬉しい。
アパートの前で念のためにスプロケカバー外してコマ数を確認していると、日本語を勉強しているベネズエラ出身の女の子と知り合った。
アパートの隣のお店で働いている子だ。俺が日本人だとわかった店長がミゲルに話して引き合わせてくれた。
英語にスペイン語に揉まれまくっている俺だ。ゆっくりとハキハキと簡単な言葉と表現で彼女とやり取りした。彼女は19歳。いつか日本に行きたいため日本語を日本語教室に通うことと本を読むことで勉強しているらしい。
行きたいとこは富山。理由は聞きそびれたので今度聞こう。とりあえず富山は魚が安くて美味しくて冬は寒いよと伝えた。寒さに関しては地元のベネズエラが暑すぎるからウェルカムらしい。まあブエノスも真冬はマイナス15℃まで冷え込むらしいから、寒さ耐性も強いのだろう。そしてベネズエラって魚食うのかな？ブエノスは家畜の肉オンリーで魚は全く食わんらしいが。
ミゲルが勝手に彼女とカフェに行く約束取り付けて、またしばらく井戸端会議が盛り上がってから解散した。全く面白いよな。
しかし彼女もまた、英語より先に日本語とは。何だか嬉しいな。
ブエノス・アイレスは用品店も修理屋もバイク売ってるバイク屋もたくさん。よほど拘りがなければ大抵のものは揃う印象。しかしアルゼンチン全体がそうなのだが、タイヤやチェーンがやたらと高いため注意。下手すりゃ日本の2倍はする。
用品店の人とリアスプロケのコマ数確認。
作業してくれるお店の場所を教えてもらった。ペンを探していたため万年筆を差し出すと、PILOTの文字を見て感動してくれた。万年筆は自分がどういう人間かの証明になると誰かに聞いていたが、初めてそれを実感できたかも。
我が相棒のフロントスプロケットはこんな感じ。セローのはどんなやったかね。
ミゲルに工具借りた。日本の工具ってこっちでは出回らんのかな。
さっき動画に収めていた彼女の自己紹介で確認したが、彼女はサルコ・ジュリエットさん。とても快活に話される方だった。日本語は私たち日本人にとっても難しい言語。それをあそこまで綺麗に受け答えされて、本当に凄い。
もう19時になったのでバイクの作業は翌日に回して、夜はフロウルと3人で彼らオススメのハンバーガー屋に行った。
これがもうね、Muy bien!!!
肉肉肉チーズベーコンベーコン！！！密度がすごくて食い終わるの俺が最後やったよ。初めての経験だ。ポテトも大量サックサクタイプで、クラフトビールがまた美味い！！ブレイドランナーが由来の「William Wallace」という名のビールだったが、観てないつったらまた驚かれた。まあ、あのメル・ギブソン主演の人気作だしな。
んで約束してた通り、帰ってから3人で伊藤潤二マニアックをネトフリで観て寝た。
そうなんだよ、何故か伊藤潤二がこっちでは人気なんだ。調べると、2019年のアルゼンチンチンのコミコンに行ったと、伊藤潤二がTwitterで投稿しているのを見つけた。は〜面白いな。
ちなみにアニメは面白くはあったが、やはりあの気持ち悪さは彼の独特の筆のタッチがないとダメだな。
っと、これでなんとか日記も追いついた。死ぬほど疲れた。もう時系列も訳わからんことになっているから一旦ここで締める。
良い日々だった。まだまだ続くけど。
フロウル迎えに行くまでのDRAGON BALL談義。劇場版は大概面白くないがバーダックの話のだけはよくできてると。ミゲル本当は君、日本人だろ？
「私の戦闘力は53万です」はおそらく日本で一番有名なセリフの一つと教えた。DRAGON BALLレベルの超人気作となるとスペイン語で声優さんが声をあてている。スペイン語版では理由は知らんが戦闘力がナーフされていたようだ。そして声も紳士的かつ残酷な感じで原作へのリスペクトを感じて嬉しかった。
シンプソンズを観てミゲルは育ったとか。俺は海外アニメならカートゥーンネットワークやなぁ。どこかの国か忘れたが、シンプソンズのとんがり具合が半端ないため政府が放送を禁止したところ大規模なデモが起きて放送禁止を撤回させたとか。当時のデモの動画見たらめちゃくちゃやってて笑った。
もうなんでもいいよってくらいの種類。パッケージ多すぎて俺がブエノス住んだら部屋に飾り棚作ってしまいそうだ。
マックみたいに写真付きならな…。
満席だからもう路上で食おうぜの図。日本ではあんまりできんことよな。
うう…また行こうかな。
パッケージはこれ。日本ももっとこういうの増えたら色んなイラストレーターさんデザインのビール缶が並んで楽しそうなんだけどな。仕事も増えていいやん。
伊藤潤二作品は俺的にはシュールギャグでもあると思う。この家族のはまさにそうだった。
走行距離 10km
金 ハンバーガー酒1,500
