ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【バイク初心者へアドバイス②】地図はロマンだ!~まずはツーリングマップル(地図)を持とう~

こんにちは、ファササビです。

本日二度目の記事です。書きたいときに書かねば続かんのだ・・・。

初心者へ贈る第二弾は、地図について。

 

 

なぜこの記事を作成するのか

・地図見て計画して走って迷って辿り着く楽しさを味わってほしいから。

・三次元的に周辺環境から情報収集する力を身に付けて欲しいから。

 

 

私の地図の歴史

f:id:fasasabi:20210321132547j:image

初めてバイクに乗り始めたマグナキッド時代には持っていなかったし、持とうと考えることもなかった。

それから一年半後、2010年10月にスティード400VLXに乗るようになってツーリングを意識し、人生初の地図であるツーリングマップル2009を購入・・・ってあれ?2009?てことはマグナ時代に買った?記憶があいまいだ・・・。

とにかく、地図を読むことで興味のある道や土地の文化を知り、「自分の未踏の地へ行きたい」という欲求はどんどん増して行った。

 

 

私にとっての地図の重要度

バイクを永く長く死ぬ寸前まで楽しむために必要な、絶対になくてはならないもの。

どんなツーリングにも必ず携行する(たまにナチュラルに忘れる)。

GPSが絶滅しても私は生きていけるが、地図は困る。

故に、私は伊能忠敬先生を歴史上の人物では最も尊敬して、感謝している。

 

 

地図を使うとどうなるの?

なんかメリットデメリットで理屈立てて話すような話題でもない気がするので、頭の悪そうな感じで勢いも交えて話したい。

 

①旅人になれる!!!f:id:fasasabi:20210321133050j:image

仕事から帰って飯風呂洗濯全部済ませて一息ついたら、紙の地図を机に広げて週末の計画を立てる。「へーこんな道あるのか」「おもろそうな街やな」「めっちゃ旨そうな店やん!」「そういやこの辺走ったことないな」・・・楽しい!

当日、道に迷ったら路肩にバイクを停めて革のグローブをはめた手で地図を開いてついでに煙草も一服・・・缶コーヒーでも可・・・。

最高じゃろがい!!!これが旅人よ!

日本一周の資金稼ぎで一か月お世話になった富士山ホテルでは、就寝する前にヘッドライトで地図を照らして旅の計画を練っていた。フェリーや宿の連絡先もマップルで確認し、走行距離の概算を出して予約の電話などして、来る旅へ思いを募らせていた。あの時間が何よりも楽しかった・・・。

 

そんなんスマホでナビで楽ちん?馬鹿野郎!!!そんな理屈でお前の性は満たせんのかよ・・・!!?

 

 

 

②情報が豊富!!!


f:id:fasasabi:20210321133236j:image

道路だけじゃねえ!!名物名店名道名所川山海池湖洞窟トンネル林道駅港空港基地ライハ宿キャンプ場豆知識なんでもできらあ!!初めてマップル開いた時の興奮と言ったらお前・・・!!

地図開いて概算距離を出して行程を組んで早朝の出発に備えて早く寝る・・・。俺はそんな過程が大好きだ!

 

 

③道を覚えてお前もプロフェッショナル!!!

f:id:fasasabi:20210321133457j:imagef:id:fasasabi:20210321133638j:image

ナビアプリのように拡大縮小しねえから毎回同じ映像が目に映るわけだよな!?そしたら自然と地図が頭の中に焼き付かれるんだ!

そして途中途中で確認して現在地の風景と比較するもんだから、それは短期記憶で収まらず長期記憶となり、走り続けることによりその土地のプロになれることは必然ッッ!!!

 

 

④三次元の世界に!地球の大地に生きていることを知れ!!!!f:id:fasasabi:20210321133929j:image

これが最も重要かもしれん!

地図を使うということは、今この世界に生きる自身を感じるということ!目の前の景色から一生懸命情報を集めて、地図上でそうと思われる自身の場所と比較することでこの世界に生きていることを確かめられるッッ!!今俺はここにいる!!!!

そこからどんな物が見える?

山々の形と高さは?

標高はどうだ?

お前は東西南北どこを向いて、どの方角を目指す?

川や海は?

交差点橋建物は見覚えのあるものはあるか?

限られた情報を最大限活用して移動する!それが旅をするということだ!

 

 

地図を使って走る欠点

アナログな道具には現代人には受け入れがたい欠点も多い!!

しかしこれらを全て骨身に染みさせた上で私は地図を愛している!!!

・荷物になる

GPS搭載スマホなら片手サイズで済むが、紙の地図なら数倍の重さと大きさとなる。日本一周時は4冊携行していた。

・開くのをめんどくさがって道を間違えまくる

何度も止まるのが億劫で走り続けていると、数十キロ違う方向に進んでいたなんてザラにあるし、これからも無くなることはないだろう。

・情報が自動更新されない

頭のおかしい私は2009年の地図を未だに使って、既に潰れた飲食店を頼りに走ることもしばしば。大人しく買い替えましょう。

 

 

まとめ

f:id:fasasabi:20210321134459j:image

私の生き方に、「楽(らく)」と「楽しい」は同居しないのである。

 

これは学生時代、大学へスティードと走っている時に得た天啓である。

同じ漢字なのに、不思議と私の中ではなぜか相容れない物となっている。

楽な釣りもツーリングもサバゲも登山も、私が心の底から「楽しい」と言えるものではないのである。

 

残念ながら、GPS搭載のスマホの普及により、前時代的な地図を使って旅をする人間は激減した。確かに死ぬほど楽で、便利である。一度それを知ってしまうと、手間の掛かるアナログな生き方には戻りにくい。事実、私もナビのみで走るツーリングも何度かあった。

しかし、それで失うものの大きさに気づき、今は世界一周バイク旅においても地図のみで走らんとしている。私の理想とした旅にGPSは存在しない。

長々と語ったが、経験が無ければ一度紙の地図で走ってみて欲しい。

それでアナログデジタル比較して、自分の最も良いと思うスタイルを確立して欲しい。

こんな時代に一人でも地図愛好家の古臭いバイク乗りが生まれたら、私は嬉しい!!!

 

 

 

追記

バイク〇チガイの後輩Kの言葉を思い出した。

「先輩、Uターンした回数が多いほど実のあるツーリングらしいですよ!」

俺は病的な方向音痴でなあと話したときに彼が掛けてくれた言葉だ。サラッといいセリフ吐きやがる・・・。