ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【バイク初心者へアドバイス③】死にかけた経験を語る~プロテクターを身に着けよう~

こんにちは、ファササビです。

 

本日3記事目。

全部読まない君にとりあえず伝えよう。

 

 

 

 

道路上では、君以外全員キ○ガイ

 

 

 

 

 

 

 

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なぜこの記事を作成するのか

・乗り始めて最初の1年~2年が最も危険なため

・初めの内から、着るのが当たり前であることに慣れて欲しいため

・未来ある若者が交通事故で無残に死んで欲しくないため

 

 

私のプロテクター等防護服の歴史

2009年3月~2015年7月

マグナキッドとしてバイク乗りデビューしてからセローで日本一周するまで、プロテクター無しの剥き身で運転。

マグナで事故って路面電車に轢かれて死にかける。

2015年8月~2021年3月現在

日本一周をきっかけに着用するようになる。それからはほぼ必ず着用するも、たまたま着なかった日に事故に遭い、更に心を固める。

その10ヶ月後フル装備時に事故に遭う。

 

 

簡単に事故歴ヒヤリ歴を振り返る

・雨降って路面がウェットの状態でブレーキが遅れ危うく追突しかける

・片側三車線の真ん中に謎の鎮座をしていたセダンを避けたらまさかのそっからUターンでケツに衝突して路面電車の線路まで弾かれる

・海岸線の大きな右コーナーで砂浜に気を取られラインが膨らんで危うくガードレール接触

・追い越しに時間がかかり死にかける

・山道のコーナーで道の端を走りすぎてしまい砂利に乗り上げ危うく転倒

・片側2車線道路で無理やり自車走行車線に割り込んできた車両に危うく巻き込まれる×10回くらい

・死ぬほど煽られる×∞(アフリカツインでは0回、スティードでは数回)

・またもや左車線からのUターン車両に巻き込まれて地面に転がされる

・当方青信号相手一時不停止で道を塞がれ相手車助手席に激突し、気付いたら道路に仰向け(今度の事故は相手の車も粉々にしてやったざまあみやがれ・・・流石アフリカツイン!フルフェ&プロテクタージャケットじゃなかったら顔無くなって全身ボコボコだった)

・糞狭い生活道で無理やり追い越し※ケンカした

・一車線道路で無理やり追い越しからの幅寄せからの自車前輪に相手左後輪接触※逃げられたので自宅まで追跡、通報した。まさかの同じ地元の人間だった

・まさかの左脇からのぶち抜き

 

いやいや、冷静に振り返ると命掛けてんなあ。バイクって危ないな。

危うく自損は初心者の頃に数えるくらいで、ここ10年は記憶に無い。殺されかけたのがほとんどか。

殺されかけた経験の半分以上が、たった2年ちょいしか生活していない北九州てのが笑えない。

 

 

 

バイク乗って危険な目に逢って悟ったこと

俺以外全員キ〇ガイ

この記事で一番伝えたいことはこれかもしれない。

君意外、全員キ〇ガイ。

冗談ではない。君が一番丁寧に安全運転している自信があるなら、その周りの車やバイクはとんでもないレベルのイカレしかいないと考えて良い。

実際自分が真面目に運転していると、「なんでそうなるの?」という不思議の連続で、その結果、心は乾き切って虚無に至った。

今ではどんな糞野郎の運転を見ても心がざわつくことはなくなった。ただただ自衛に努めるのみ。

 

 

着用するまでの過程

①バイク乗りの先輩Nさんが着用していた

2014年の長崎半島マスツーの際、Nさんがインナープロテクターを着用していた。

それを見て、「ああ、さすがちゃんとしとるな」となんとなく感じて、真面目に着ているのをカッコいいと思った。そして乗り始めて数年経って、上記のような危ない目にも遭ってて立派な社会人になるのに着てもいない自分が少し恥ずかしくなった。

特にNさんは私に着用を強く勧めることもなかったのが、私自身でしっかり考えることにもつながった。

 

②長期間長距離を走る日本一周を前に、自分の在り方を改めた

1万キロも知らない土地を走るリスクを考え、今までに遭った危険なことも思い返して、「これをきっかけにちゃんとするかあ」と思い至ったのを覚えている。富士山ホテル勤務中にAmazonでポチッた。

 

 

着用し始めて至った考え

自分一人の命ではないと思うようになった。

好きなバイクで死ぬなら本望などと考えたこともあった。

しかしそれはあくまで自己満足で、両親や、自分を思ってくれる友人達にとっては、勝手に逝かれただけである。

そしてもしかしたら、「嫌われてでも、ちゃんとプロテクターを着けるように言うべきだった」などと、後悔の念を背負わせてしまうかもしれない。もし友人がそうやってこの世を去ったら、私も同じように死ぬまで後悔するだろう。

そう思わせないために、自分ができる最低限の責任として胸部プロテクターだけは絶対に着用にするようになった。

 また、「カッコいいバイク乗りとは何か」をバイク初心者の頃から考えていたが、やはり自分の運転と命に責任をもって走れる人だった。気付くのに何年も何万キロも掛かってしまったことが情けない。

そして、いま私は、たまたま生かされているだけに過ぎない。運が良かっただけに過ぎない。

 

 

プロテクターについてぶっちゃける

・本当は着けたくねえ

スパイダーマンくらい丈夫だったら剥き身で身軽に走りたいのが本心。信念を崩さないために上記の思いを胸に掲げているのもある。しかし慣れてしまえば実際どうってことない。まあそれでもたまには外して走りたくなる。

・重くて嵩張る

しっかりプロテクター仕込んだジャケットってのは重い・・・。脱いでハンガーにかける時なんて「こんな重いの着とるんか・・・?」と未だに思うことがある。

ツーリング先で一時的にパッキングしたい時もプロテクターがゴツゴツして嵩張ってクソ荷物になるのだ・・・。まあそんな機会はあんまないけど。

・対応ジャケットがダサいのばかり

前も別の記事で話したが、バイク用品のセンスってのはどうしてこうも・・・。プロテクターの着用率が未だに低いのは、この業界全体のダサさが大きな一因ではないだろうか。まあ最近は無難な奴もかなり増えてきて、一昔前よりかは幅広く選べるようになった。

好きな格好で走りたいならインナープロテクターが一番だ。

 

それでも着ける。

自分ひとりの命ではないので。

 

 

 

 

まとめ

あらゆる可能性を予測して、できうる限りの対策を 

若いの。

めんどくせえってだけで斜に構えて意味のないことに命掛けちゃだめだぜ。もっと別のことに命掛けようぜ。私みたいに意味もなく危ない橋渡る必要はない。

社会的にも生物的にも自立して責任もって命張れるようになったら、無課金で死のうが私は構わんと思う。それまでは大人しく胸部プロテクターだけは着けて、お互い楽しもうぜ!

ご安全に!