おはようございます、ファササビです。
荒木さんと会ってきました!
誰?てなりますよね。そうですよね・・・。
著書である『地球を一周!オフロードひとり旅~走りに走った1200日~』と、一筆寄せられている『海外ツーリング読本』の一部から引用してお話します。
日記みたいな内容と、旅の実践情報とごちゃ混ぜですが勘弁ください。
結論
質問しまくって、荒木さんも全て同じ熱量で応えてくださいました。
当然この記事でもまとめています。絶対参考になりますので是非読まれて下さい。
全部読みたくねーよて方は、この荒木さんのホームページだけでもぜひ読んでください!
装備品、予算と非常に参考になりました。
※ちなみにまだ作成途中とのことです。
https://ahotoshi.wixsite.com/touring/detail
荒木利行さん
1966年福岡県福岡市生まれ。京都大学農学部卒業。
現在、福岡県在住。
大学卒業後、大手生命保険会社に入社するも、ツーリング界のレジェンド賀曽利隆氏に感化されたことがきっかけで心に決めたバイク世界一周の夢を実現するため5年で退職。
1995年、3万キロのバイク日本一周の旅を敢行する。
無類の温泉好きで、現在まで入った日本の温泉の数は800湯以上、海外では139湯。
世界一周の旅で使用したオートバイ・ホンダXLRバハは、「岩下コレクション」(大分県湯布院町大字川北)で旅の資料と共に常時展示中。
実は過去に何度も岩下コレクションで荒木さんのバハを見ています。面白いめぐり逢いですね・・・。
会いたいと思った理由
若造だったころは、先のことを考えなかった。
けれども、二女の父親になり、現実を見据えることを覚えた。
抱きあげた子供の体重が、彼女らの命や人生の重みになって、腕にずしりとのしかかってくる。
『海外ツーリング読本』より引用
この言葉が不思議とグッときました。
私は帰ってきたら普通に結婚して家庭持って、奥さんと子供育てて老後迎えて死ぬ夢があります。
それは他の同志の皆さんと比べたら、すごく平凡で面白みがないものなんですよね。まあそれは構わんとは思ってはいましたが、どこかでなにかもやっとものがありました。
そこで荒木さんのこの生き方を知った時に、「ああ、これでも良いんだ」と思えました。
それがきっかけで、「この人と会って話をしてみたい」と強く思うようになりました。
また、バイクに惚れた時の気持ち、ろくに止まって観光もせずに走りまくるスタイルであることなど、自身と凄く似ているところもあったのも、大きな理由です。
坪井さんにご紹介いただき、会うことができました
さて会いたいが、どう連絡取るかと。
Facebookの同志は岩下コレクション経由で連絡が取れたとのことですが、中々行く時間がない・・・(電話でいきなり繋いでくれは失礼かもと思いました)。
以前メールにて坪井さんに旅の計画を伝えたときに、「会って見たい人がいたら紹介するよ」と言われていたのを思い出し、早速荒木さんと会ってみたいとご助力願いましたところ、荒木さんの連絡先を頂き、アポを取ることができました。
うーむ、坪井さんについても海外ツーリング読本についても説明しないと、この私が如何に幸せ者であるかを伝えられないが・・・。
坪井さんも同じくツーリング界のレジェンドです!私が世界一周を改めて考えるきっかけになった方でもありますね。そんな凄い方に繋いでもらえたということです!
イオンモール香椎浜店のスタバで4時間みっちりお話しました
まるでアイスカフェオレ一杯で井戸端会議を6時間ほどぶっつづけるおばちゃん達ですね。
しかしあっという間に時間が過ぎており、気付いたら18時でした。
恰好などを聞いていて、アナログな方法で待ち合わせたのですが、本でみたお顔と全く変わっていなかったのですぐにわかりました(メットを持っていたのもありますが笑)。
お互いの自己紹介も束の間、すぐに旅の話を聞いたり質問したり。
中盤からは私が思いつく限りを荒木さんに質問をぶつけまくって、荒木さんも一つも適当に流さずに(いやほんとに。1投げたら3返ってくるみたいな)全力で応えてくれて、私がすぐにノートにメモを取るという流れが続きました。
こうやって私にとってのレジェンドの方とお会いできたときにいつも思うことがあるんです。
リヤカーの吉田さんと会ってお話したあとに思ったのが「聞きたいこと伝えたいこと、1割もできていない・・・!!」でした。
会う前は「絶対にこれは聞こう!本の感想もこれだけは伝えないと!」と漲っているんですが、いざ会うといつも緊張や遠慮から本当に聞きたいことなどを聞けずに終わっちゃったりするんですよね。
よって今回は今までの反省を活かし、初対面にしては少々遠慮がないと思われることなどもしっかり聞いて、伝えました!良いか悪いかはわからん!しかし後悔したくなかった!
ここがこうで、こう感じたから会ってみたいと思ったと、ちゃんと話すことができて良かったです。
質問で得られた実戦情報を公開する!!!
うんうん唸りながら、聞き逃すまいと質問疑問をぶつけまくった。
日本のツーリングでも役立つ情報もあるので、良かったら。
Q:薬はどうされてましたか?
A:クロマイP軟膏が大活躍した。蚊やブヨなどに刺されたらどんなに小さな跡でもすぐに塗った。食生活が健康的でないことなどから、日本にいる時に比べ回復が遅い感じがした。一度、南京虫に刺された跡を油断して放置してたら、あとあとエライことになった。
Q:パンツはどうしてましたか?
A:走行時はオフのモトパン。普段着としてジーンズも持っていた。なんならジーンズ一本でも良いのでは。
Q:温泉はどの辺に多いんですか?
A:中東、南米に多い。火山があるところはたいていあった印象。
Q:防犯対策は?
A:掛けてるのを忘れて動かしてディスクを壊してから、ディスクロックは使うのをやめた。南京錠、ワイヤーロックも使っていた。ワイヤーロックは特に応用が利いて役に立った。
バイクカバーは持って行ったが、必要ないと判断して途中で捨てた。
Q:ナイフも使われてたんですね。
A:ビクトリノックスのマルチツールが活躍した。紛失してからはレザーマンを新調したが、プライヤーも付いているので更に役に立った。
Q:使用後のコッヘルなどはどうされてました?
A:煮沸して流すだけだったり、一巻き携行してたトイレットペーパーで拭いていた。トイレットペーパーはレジ袋に流したエンジンオイルを吸わせて燃やすごみに出せたり、普通にケツ拭いたり便利だった。
Q:チェーンの注油と清掃はどうされてましたか?毎日ですか?
A:普通に缶のチェーンルブを携行して、毎日でなく適当なタイミングでやっていた。チェーンクリーナーで清掃などは特にした覚えはない。砂や泥がこびりついたら洗い流していたくらいか。
ちなみにチェーンはレース用の物を使っていた。普通のはすぐに伸びたが、これはかなり長持ちした。
チェーンがどこで手に入るかを調べていたら安心かもしれない。
チェーンカッターは要らない。バイク屋でしてもらえばいいい。
Q:バイク用のエンジンオイルは手に入りましたか?
A:当時はどこにでもあるものではなかった(現在のことは不明)。
車用のオイルで問題なかった。カストロールやバルボリンのものはどこにでもある。
Q:お店で食事するときはバイクはどうしてたんですか?
A:大抵お店の前に停めることができた。日本みたいに色々束縛はない。
また、絶対にバイクを監視できる席で食事していた。逆に言えば、それができない店では絶対に食事はしなかった。先に座っているお客さんが気遣ってくれて、バイクがよく見える場所を譲ってくれることもあった。
Q:同じく、宿ではどのように?
A:食事する店と同じで、安心できる状態でバイクを保管できる宿でないと利用しなかった。こちらからその旨を伝えずとも、宿の人からバイクをロビーや部屋に入れるように先に言ってくれることが多かった。治安が悪い場所ではそれが当たり前となっているのだろう。それに、バイクを中に入れることで多少汚れようが、泊まってもらえることが大事だからだ。
Q:宿に着く前に観光地の真ん中でバイクを停めて歩いて観光はできるんですか?
A:ヨーロッパの大きな観光地などは治安も問題ないことから可能だろう。
しかし、原則先に宿に到着し、バイクを安全に保管して夜を超す準備をしてから出かけるのが、二度手間にもならず、リスクも少なく良いだろう。
Q:電池の必要なものは携行しなかったとのことですが、ヘッドライトとかもですか。
A:夜間に動くことがなかったので必要なかった。ロウソクの灯りで日記を書いたり、地図を見ながら翌日の走行計画を立てたりすることは何度かあった。
Q:日記などの記録もされていたんですね。
A:メンテナンスノートにはどんな細かいことでも書いた。例えばチェーンを1コマ伸ばしたとか。
そういえばジェネレーターが13万㎞時点で壊れて往生した。
Q:髭剃りはどうされてました?電子機器無しならT字ですか?
A:そう、T字で剃ってた。リップみたいなケースに入れてI字に収納できる奴を知人に頂いたんだが、便利だった。刃も定期的に換えていた。
髪型は基本坊主で生活してた。虫も付かないし、乾かす必要もなくて楽。
Q:野営時に特に気を付けていたことはありますか?
A:危険を感じた時などにすぐに撤収できるように、寝る前に荷物を綺麗にパッキングして、あとはバイクに載せるだけでいい状態にしていた。
Q:飲み水はどのように携行されてましたか?
A:1.5Lの水筒を肩から掛けていた。購入したミネラルウォーター、生水の保管に使っていた。ミネラルウォーターはペットボトルのまま携行することもあった。
生水を飲むと初めは腹を壊すが、すぐに慣れるので生水も飲んだ方が良い。
Q:靴はどんなでした?
A:オフロードブーツを履いて、気にせずにそれで山も登ってた(笑)。でも登山靴で良いと思う。動きやすいし丈夫。今はずっと登山靴で走ってる。
Q:本を出すまでにはどのようにされたんですか?
A:賀曽利さんのお力添えもあり、なんとか出版できた。当時も個人がこのような旅行記を出すのは非常に難しかった。自費出版だと200〜300万掛かると聞いて、それならばもう一周すると思っていた。
運良く幸運に幸運が重なって出版できた。
今はもっと難しいと聞く。
読んでもらうのが目的なら、電子書籍とかもありかもしれない。
Q:どこが一番楽しかったですか?
A:西アフリカ、中央アフリカが一番楽しかった。
質問攻めは以上になります!
まとめ
そしてこの後、駐輪場で荒木さんの現在の愛車のSUZUKIジェベルを見ながらバイク談義をして、お別れしました。
どれもこれも非常にありがたい。なんせ本当に一周してきた経験のある方の言葉ですからね。実際に会って聞かないと起こせない熱量のトークができました!
私の装備品リストもほぼ完成に近づき、本当に感謝です!
荒木さんにも伝えましたが、こうやって今度は私が次の挑戦者にアドバイスできる日が来ると凄く嬉しいですね。うん、頑張ろう!
荒木さん、この度は本当にお時間いただきありがとうございました!紹介して下さった坪井さんもありがとうございました!おかげさまで良い時間をいただきました!
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