by. BLEACHを読んだ後の俺
お疲れ様です、西村雄志郎です。
BLEACH、完結しましたね。
どんだけ今更の話題やねんて話ですが、いまでもこうやって日常の中で作品のあのセリフやこのセリフがたまに連想されるというのは、やはりBLEACHが我々平成初期生まれに与えた影響は大きかったのだと思います。
ちなみに私が一番好きな場面はルキア奪還編での一護(予測変換ですよすげえ!)の「助けに来たぜ」のところです。石田対マユリも燃えたなあ・・・。
これまで何度かこのブログにも名前が登場し、私が勝手に師事している吉田正仁さん。2019年4月17日に新刊『リヤカー引いてアフリカ縦断』を発売されました。
当然私も予約して18日にはGET。しかし中々腰据えて読む時間がなく、本日4/25、不本意ではありますが仕方なく仕事の合間に読み始めました。
表紙をめくって目次に目を通す。
「キリンとの遭遇」を見て「The Last of Us!?」と思ったり「強盗」など不穏な言葉の並びを見て「相変わらずの旅なんだな・・・」と息を呑んだり。
そしてプロローグへと進むと、ページをめくる手が止まった。
そこにはグレートリフトヴァレーの壮大な光景と、それを前にリヤカーと佇む吉田さんが見開きのカラーページで綴じられていた。
ただ圧倒された。
「これがアフリカか」
そしてプロローグを読み進める。
今回のアフリカ縦断は前回の世界一周旅の続編とも呼べるため、前回の旅に出る経緯から紹介されていた。
そこに記された一文を紹介する。
「少しでも多くの資金をつくるため、タバコをやめて酒の誘いもすべて断った。」
恐らく吉田さんは何てことなくこの文章を書かれたのだろう。
しかし私にはこの一文が、今日のこの日に読んだ際は深く突き刺さったのである。
吉田さんのこの覚悟の根底には、ある登山家の言葉がある。
このことについても続きに記されているため紹介したい。
「リヤカーやタイヤ、アウトドア道具など、いくつかの会社から提供してもらっているが、資金は全て自己資金である。現代ではクラウドファンディングという手段でお金を集めることもできるが、それについては懐疑的だった。自分のやりたいことを他人のお金に頼ることが正しいとは思わない。
『どんな小さな登山でも、自分で計画し、準備し、一人で行動する。これこそほんとうに満足のいく登山ではないかと思ったのだ。』
冒険家の植村直己氏は、著書『青春を山に賭けて』の中でそう記していた。その考えに近いものを私はもっている。
実はこの話題は本書が発売される少し前、Facebookで吉田さん本人が言及されていた。
確かどっかの誰かがヨーロッパを人力で3か月間旅するからクラウドファンディングで200万円の資金援助を募っているといった話だった。私自身「なんにそんだけ使うとや」と驚愕したためよく覚えている。その際に植村さんの言葉を吉田さんを通じて私も思い出したのである。
実は私自身、昨年の12月頃までは出発する直前にでもクラウドファンディングに挑戦しようかと思っていた。私も同じくクラウドファンディングについては懐疑的なイメージを持ち、「こじきかよ、自分の遊びなら自分の金でしろや」と常々思っていた。しかしお世話になっている先輩から、私の知らないクラウドファンディングの側面を教えてもらい、であればと、一つの催しとして挑戦してみるのも面白いのかもしれないと思っていた。
しかし昨年12月のモンベル冒険塾での先人たちの話からその思いはぐらつき、最近ではやはり辞めようと思っていたところだった。私自身自己完結がモットーで生きてきているのでこのような遊びに他人のお金を使うことが最後まで理解できなかった。
そこに前述した植村さんと吉田さんの言葉が胸に刺さり、思いは確信と決心に変わり、私も旅の資金は全て自身で稼いで得ることにした。
以前そう思っていた時はまだ旅の収支計画もろくに立てていなかったためそれがどれほど大変なことか真にわかっていなかったが今回は違う。一筋縄ではいかない努力が必要なことを理解しての決心だ。
クラウドファンディングに関して相談させてもらった皆様にはこの場をお借りして謝りたい。
そして今日、多大な影響を与えてくれるその人の本を読み、その人のした努力を再度確認してわかったことがある。
私の努力はまだまだ甘かったということだ。
「少しでも多くの資金をつくるため、タバコをやめて酒の誘いもすべて断った。」
酒を飲まない、酒の席に出ない(出られない)というのは旅を志してから真っ先に決めていたことであり、友人たちにもそのように話している。
しかし、やはりどうしても断り切れない時もあり、「いつ会えるかもわからんから仕方ないよね」との考えから、自分からも誘う時があった。これは私の心の弱さとしてずっと心の奥底でモヤモヤと漂っていた。
しかし今日私は決心できた。
出発の直前までお酒の席には一切出席しません。
これまで何度かSNSなどで言ってしまおうか、言ってしまえば楽になれるかなどと考えるも完全に決めてしまうことができなかった。
しかしこれで決まった。男に二言はない。
ただ、特例として地元の中学の30歳記念の同窓会だけは出席したい。5年に一度と決まっているため、さすがにこれだけは出たいのだ。一度にたくさんの顔に会えるし一石六十鳥くらいあるだろう。誘われるとは決まっていないが・・・。
この決心は憧れから繋がったものである。
タイトルに書いたように、憧れは理解から最も遠い感情である。
実は私は、旅の資金は全て自己の資金で挑戦するということの本質をまだ理解しておらずに、吉田さんへの憧れだけで決めてしまっているかもしれない。実際吉田さんのことも私のことも知らない人から見れば、現実を知らない30手前のおっさんが鼻息荒くしている程度に見えるかもしれない。
憧れとはそれほどに理解から遠ざかってしまうものだからだ。
だが、それでいい。
いまはそれでいいのだ。憧れは同時に無敵の原動力である。これに勝る勇気の出るものは無し。憧れ無くして人は成長できないものだ。
これから私は準備でも旅でも困難にぶつかりまくり、初めてそのとき憧れに近づき、理解できるのかもしれない。
だからその時でいい。
いまはただ熱く、我武者羅に理想を目指せ!!!
そしてエジプト編冒頭にてこう記されている。
「しかし、モスクから礼拝を呼びかけるアザーンが街に響いた瞬間、懐かしさを覚えるのと同時に脳細胞が覚醒した。景色に色がつき、サイレント映画に音声が入ったかのように、周囲のざわめきや車のクラクション、アラブ音楽が耳に入り込んできた。」
旅の最初の土地、ロシアのウラジオストクに上陸した際、私は何を思い、何を感じるのだろうか。
ページをめくる手を止め、西村青年は夢想した。
期待、不安、言いようのない気持ちが腹の底でぐるぐると渦巻き、体がどうしようもなくソワソワし、宙に浮く感覚を覚えた。
そして西村青年は夢想した。
「いつか、いや絶対に俺も誰かにこういった影響を与えられる本を書こう」と。
すべて思いの根源は憧れである。
記事中の吉田さんの言葉は吉田正人著:リヤカー引いてアフリカ縦断 | 小学館
より引用
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