ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

モンベル冒険塾詳細レポ&個人的考察・感想

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ながったらしく語らいでか!!

 

 

こんにちは、西村雄志郎です。

夜勤明けの土曜日です。7時に勤務終了し7時45分帰宅。耐えきれず仮眠して13時起床。相方が出ていったあと掃除洗濯部屋の片づけして今。もう休日の一日が終わる・・・。肉体は早くもバキバキボロボロです。明日は福岡県香椎のスーパー銭湯で急速回復を図ります。

 

さて、先日激熱の二日間となったモンベル冒険塾の詳細を報告します。この人はこんな話をしたよーとか俺はこう思ったよーとか。いやーそれぞれいろんな考えがありそれに対して私も色んなリアクション取ってエネルギー使いましたよ!一人で「ほう・・・」「なるほど・・・!」とかうるさかったかもしれませんが同席の皆様その節はご勘弁でした。

 

 

関連する前回の記事はこちら

www.fasasabi.com

 

書き始めて気づいたら夜中になってました。もうこんばんはですね。約8,500字。大学時代のレポートもこんくらいサクサク書けりゃ先生も喜んだでしょうね・・。最後まで一言一句読めた人がもしいたら何か形跡残してくれると嬉しいです。そのくらい本気で聴いて、気持ちをぶつけました。

 

 

 

タイムスケジュール等

:2018年12月1日㈯ 10時~16時半

場所:大阪府大阪市西区新町2-2-2 モンベル本社

受講料:モンベルクラブ会員又は山岳雑誌『岳人』年間購読者3,000円 一般3,500円

スケジュール

10:00~10:30 塾長・辰野勇よりご挨拶

10:45~12:15分 田村芳彦:火山・岩石学者/海洋開発研究機構所属 「地球進化の謎解き そのカギは海底火山にあった!」

12:15~13:15 休憩

13:15~14:45 吉田正仁:冒険家 「時速5㎞の旅」

15:00~16:30 角幡唯介:探検家・作家 「脱システムとしての冒険」

 

 

1.塾長からのご挨拶

突然変異としての冒険者たち

早速面白い話をかましてもらいました。知人の学者さんとの話だったかな?「なんで人間はわざわざリスクを冒して冒険したりするんだろうね お猿さんにも(そういう個体は)いるの?」との旨の会話があったそうです。学者さんからの答えは「いいえ、いません(きっぱり)」とのこと。1%足りとも!!(笑)。人間のという生物の内、約0.3%が冒険者の資質を持って生まれ、成長するとのことです。突然変異とし、一種の生物の進化と捉えれば中々面白い話・・・。

 

生物の本質

上記の話から、改めて生物としての本質というのを考えました。この点に関しては大昔から持論を持っています。ずばり、「安定を求めること」です。安定こそ、安心して生きることこそが生物としての本質であり生涯の目標。生きながらえて種を反映させることこそが至極単純に生物の生きる道だと考えてます。しかし生物の中には突拍子のない、生き永らえるという点では全く意味のない行動をとる種も存在します。それが最も顕著なのが言うまでもなく人間です。ですがそれはあくまで「生物全体」としての話であり、食事睡眠性だけでなく、社交、文化、人間が生み出してきたあらゆるもの、つまり生きながらえる上では別に必要のないものを楽しむことは普通の人間の生活です。

人間の突然変異

その中でさらに、本当対極を為すこと、つまり命を大きな危険に晒したり、社会的安定を投げうって何かに挑戦したりする、安定して生きながらえる上で最も必要のない選択をするもの「人間の突然変異」と捉えます。頭では安定こそが生物の本質と理解するも、その真逆の道を選ばざるを得ない生き方、思想を以て成長した人間・・・矛盾した存在です。

 

なぜ冒険をしてしまうのか

矛盾した生き物

辰野氏からこんな話もありました。なぜでしょうね?考えたことあります?上記で自身の考えを述べた通り、本当に安定安心して生きるのが目的なら冒険することは意味がない。なぜなら冒険というのは大なり小なり多少のリスクを背負ったものだから。しかしそれがわかっていながら顧みず、その選択をする。社会的意義など問わずに。本当に矛盾している。

 

知ってしまったから

書きながらふと出た私の答えですが、「知ってしまったから」じゃないでしょうか。地球がこんなにも深く広く美しいこと。科学の発達した現代においても明かされてない謎が多く残されていること。世界中には言葉も容姿もまるっきり違う人間がいること。知的好奇心、承認欲求、何か大きなことを為し得たいという理屈抜きのエネルギー。そしてなにより自身でもその「知ってしまったこと」に関われる、挑戦できるということを知ってしまったからではないでしょうか。初めから100%、絶対に不可能、ありえないことと決まっていたら誰も挑戦しない、冒険などしないはず。しかし可能性があるから挑戦せずにはいられなかった・・・。なによりも自身の中に芽生えた何かを納得させるために。私で言えば「自身が望めばどこまでもバイクで走って行ける」ということを知ってしまったから。

更に究極を言うと、「人間だから」でしょうか。人間だから知的好奇心が抑えられない、人間だからこそ物の大きさに関わらず意味がないと知っていても挑戦してしまう。平穏の中の非日常こそ進化のきっかけは存在するはず・・・。そう思えば、これは進化の兆し・・・?

 

 

2.田村芳彦 「地球進化の謎解き そのカギは海底火山にあった!」

次は田村氏のお話です。学のない私でもめちゃくちゃわかりやすい地質学のお話で、みなさんに共有したかったのですが、途中途中覚醒と失神を繰り返して完全には覚えてないんですよね・・・。田村さんその節は申し訳ありませんでした。ご興味のある方は他に講演などもされてるみたいですので参加されてみてください!理系の学生さんには是非とも聴いて頂きたい!なによりこの方すごいユーモアがあってお話もうまくアグレッシブで面白いですよ!

http://www.jamstec.go.jp/souran/html/Yoshihiko_Tamura001048-j.html

 

お話のなかで田村氏から質問が二つ。

 

 

1.あなたにとって冒険とは

これは・・・、ちょっとこれは今回の記事の最後の最後で回答したいないようなので後で!(笑)。

2.勇気ってどこにあるの?

勇気の所在。これもまた・・・。私は自分に良くしてくれる周囲の人たちから勇気を貰っているので、この場合はなんと言うのだろうか?田村氏は映画ロードオブザリングよりこんな言葉を引用されてました。

「勇気は思いがけないところにある」

確かにですね。私もそうだと気付くまで、自身が強くなったものだと勘違いしていました。周囲の人、目標人に勇気を貰ってちょっとずつ強くなっていただけなんですよね。自身が欲する勇気がどこにあるか、気付けるかどうかで人生が変わるかと思います。

 

 

3.吉田正仁 「時速5㎞の旅」

このために来ました!

まずは吉田さんはどんな人かって言うと、普通の人!筋肉マッチョのフィジカルモンスターでもコミュ力おばけでも異彩のカリスマでもない普通の人!吉田さん自身もお話の中でも本でも強調されてたので失礼なるかもしれんことは承知であえてここで皆さんに伝えます!飲んで話したのだから今では本当にそう思います!だからこそこの旅の話が我々庶民に響くもの!聞き取った内容が多すぎるためとりあえず箇条書きで連ねていきます!

旅の全容は本とブログで確認してくれえ!!

ブログ→ALKINIST -あるきにすと-

本→ www.amazon.co.jp

 

 

 

聴き取ったことリスト!

①冒険の心は誰もが持っているもの

②自分は体力があるわけでもないし、特別な人間でもない

③過去に旅行した際に現地の人から水を分けてもらってから、そこで生活する人達に興味を持つようになった

④必要だったのは時間とお金と覚悟 

⑤最も勇気が要ったのは会社を辞めるということ

⑥地元で二年働いて450万貯めた

⑦酒とタバコは断った(たった)

⑧どんな小さな登山でも自分で計画して一人で行動する それが納得のいく登山ではないかという話を聞いたことがある

⑨昼休みに車にこもってスポンサーに電話しまくった スポンサー獲得の方法何て本には書いてないから手探りだった

⑩チャリも考えたがチャリは風で進める リヤカーは完全人力 人力に拘った

⑪リヤカーの荷物は基本50㎏

⑫欧米人は徒歩での旅人が多い ベビーカーもいた(写真見ましたが衝撃的でした)

⑬靴は21足履き潰した 一足大体4,000㎞~5,000㎞持つ

⑭紙の地図に拘った スマホでのGPS利用は便利だが失うものも多かった

⑮不安や緊張も旅に大事なもの 今度はスマホは置いていく

⑯都市部は迷うが田舎は基本一本道で迷わない

⑰アウトドア経験も全くなかった

⑱人との出会いでは社交性と警戒心のバランスが大事

⑲現地の言葉で「ありがとう」だけは覚える

⑳家族の理解を得るのが大事

㉑テントは絶対に人目に付かない場所or付く場所(警察署やガソリンスタンド)

 

はあ・・・はあ・・・。このメモ魔っぷり。走行距離も大概だが、己の中に眠るストーカーの資質を感じざるを得ない・・・。

 

冒険の心は誰もが持っているもの

自分も思います。誰しも大なり小なり子供の頃とかにでもワクワクするちょっと勇気を出した経験があると思います。その延長線上にあるのが先人たちの大きな冒険の様なもの。思い付いて、行動に移すかどうか、それだけの違い。吉田さんも確かそう言われてました。

 

最も勇気が要ったのは会社を辞めるということ

最近経験したことです。なぜ勇気が要るのかというと、安定した収入と社会的立場を失う行為だからです。自営でされている方以外で良い歳こいて定職がない人間には厳しい国です。そんなことは社会が決めた常識だとわかってはいてもやはり少し浮世から離れることは怖いことでした。私にこの怖さに打ち勝つ勇気がもっと昔にあれば、すでに世界中をバイクで走っていたかもしれません。それほどまでにこの決断には大きな勇気が必要でした。

 

酒とタバコは断った

私もです。俺ルールに「飲み会は本当に特別な時だけ」と入れてます。飲み会断りまくってすみません。宅飲みさせてくれる友人ありがとう。タバコはもとから吸ってません。いやらしい考えなんですが、飲み会で数千円数万円出ていくたびに「ああ、あの装備買えたな」とか考えてしまうんです。ほんと情けない話かもしれませんが・・・。帰って来てから存分に飲み行きましょう。それまでは私も鉄の意志で我慢します。

 

昼休みに車にこもってスポンサーに電話しまくった

凄いですね。行動力が凄い。貴重な休み時間を使ってて。最初から「俺如きじゃ相手にされんやろ」と諦めていた自分が情けない。確かに吉田さんの言う通り、先人たちの遺してくれている旅行記にはスポンサーの獲得についてなど一切書かれていない。だから手探りでやるしかないと。凄い。吉田さんから直接アドバイスも受けて勇気も貰ったので、今後当たって砕けろの精神で意地でも認めてもらえるように頑張ります。

 

紙の地図に拘った

これは本当に死ぬほど迷える話題。キャブレターかFIかってほどに。皆さんご存知の通りスマホでナビ、アホかってくらい便利ですよね。ここ数年でスマホの普及と共に進化して我々の生活を一変させたと言っていいくらいだと思います。私もめちゃくちゃ世話なってます。これを使うとまあ大概異国の地でもなんとかなるでしょう。

しかし、失うものが余りにも大きい。それはワクワク感と緊張感。この二つは共存した存在です。どっちが欠けても旅のスパイスとしては不十分。先がわからないことで未知(道:誰ウマ)というものを120%楽しめる。そして紙の地図を扱っているときのあの旅情感!!わかるだろうか?折りたたまれた地図を開いてフムフム・・・では道はこっちだな、あとどれくらいだな、近くにはこんなものもあるのか!!といったあの経験・・・電子じゃ絶対に適わない魅力を持っているのだ。次に講演を控えた角幡さんのテーマの言葉「脱システム」をお借りして吉田さんも言われていた。私はどうするか・・・。ここまで言われたらおめえ絶対紙で行ったるわ!!てのが今の正直な気持ちです(笑)。

 

現地の言葉で「ありがとう」だけは覚える

素敵ですね。これだけでわかり合えそう。私、通訳機の存在知って「よっしゃー言葉の壁問題突破!」みたいに思ってましたが、ぶん殴られた気分です。情けない奴。そもそもそんなもんなしでもなんとかなると悟ったではないか。別に真似っこどんどんしたいわけじゃないですよ。しかしそういった物に頼らないというのが旅に必要な緊張感ワクワク感をもたらしてくれるわけですので、んならば当初の予定通り向こうで言葉は覚えるってことで!!

 

家族の理解を得るのが大事

これは等ブログでも初っ端の方で痛々しく語らせてもらってますね。吉田さんもそうだったのか。そして「理解されなかったら諦めてもらうしかない」とも言われていた。みんなそうなんだな・・・。

 

テントは絶対に人目に付かない場所or付く場所(警察署やガソリンスタンド)

実践術からチョイス。超参考になります。しかしですよ、バイクなら道路から2~3㎞走って隠れられる場所を探すのは簡単でしょうが、吉田さんは歩きじゃないですか?凄いよな・・・。まあ吉田さんからしたらたったそのくらいの距離なんでしょうが。どういった行程を組んでたんだろう。臨機応変なのかな。

人目に付く場所を選ばなければならない状況ってのが想像するとちょっと怖いですね(笑)。町中で、治安が宜しくないところで宿も取れず夜を迎えるってことですよね。そんなこと頻繁にあるのだろうが・・・。

 

 

まとめると

吉田さんが自分と同じ考えを持ってたり、同じように苦労していることがあったのが嬉しかった!!そういった意味でも本当に普通の人だとわかって親近感が湧いた!

私は今はバイクで走りまわるためにヒーコラしてますけど、今度はリヤカーも良いなあって・・・。真似っこどんどんじゃないですよ!!それだけリヤカー旅の魅力を感じてしまったとうことです!誰でもできる歩きという手段。荷物も沢山詰めるリヤカー(しかもバイクと同じ二輪!!)。なにより時速5㎞の持つ旅情!地球を体でゆっくり味わいたいのにこれ以上の手段があるだろうか?

 

一度も気絶することなく最後まで聴いていました!あー面白かった!!

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伝説のリヤカー全体

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背面。製造元さすがにでかいステッカーですね!

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側面①スポンサーのステッカー壮観ですね。かっこいい。

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側面②国のステッカー全体で見ると凄い数。増えていくの見るの面白いだろうな~

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それっぽく持たせてもらいました。驚くほど軽いんですよ!左のはオーダーメイドの角幡さんのテント。







 

 

 角幡唯介 「脱システムとしての冒険」

著書である『極夜行』で記された冒険のお話と、文字通り冒険のシステムからの脱却に着いて。これも中々頭ぶん殴られる思いで聴いていました。冒険の話はもう壮絶と感動の一言。食糧危機に陥った時の話は凄まじかった。空いた口が塞がらんやったです。そしてそれを乗り越えた先の見たかった景色。無神論者でもあんな経験に出会えば神の存在を感じざるを得ないでしょう。このブログで書くのは無理ってくらい、まあ、何と伝えればいいのか・・・。

よってブログより一文を引用する

断念というか、もうこれ以上北に行ったら冗談抜きで死ぬかもしれんからあり得んな、という感じである。何しろ今回はGPSはもとより衛星電話も携帯しておらず、テクノロジー的に脱システムしており、完全に守られていない状況での旅だった。妻子がどうなっているのかもわからない。娘が交通事故に遭っていないか毎日とても心配で、娘が死んだ夢に苛まされるなどしたのだが、客観的に見れば、娘よりお前のほうが心配だろという状況である。

もうこの一文だけで引き込まれる・・・。

気になる方はこちらをみてくれえ!!!

blog.goo.ne.jp

 

 

脱システム

アホっぽく言うと、超絶便利な科学の力はお家に置いてきて、原始的な冒険を楽しもうぜ!みたいな・・・。私は大体こんな感じに受け取った。GPS機器も携帯電話も使わずやってやろうぜって。実際アナログや野生気取ってても私たちの生活はシステムで支えられている。飯も風呂も移動手段も・・・。前述した紙の地図の話と類似するが、便利な分だけ気付かずに失っている物も多いということだ。

国内をツーリングするのなら地図がなくてもどうとでもする自信はある。わからなけりゃ人に聞けば良いし、そもそも道路上だと看板だらけ。コンパス一つあれば好きな方角には進める。

では海外はどうだ?道路上の看板、読めれば良いが世界中英語中国語ではない。では紙の地図だ。地図さえあれば地形は把握できる。連絡が取りたかったら街で手段を探せばいい。

こうやって簡単にバイク旅での脱システムをイメージしてみた。するとやはり、冒険や旅には多少の不安や緊張感が必要だと改めて実感した。その場で己の力で対処する能力、そして対処できたことで得られる自信。これが冒険をより一層盛り上げるはずなのだ。

 

 

予定調和になるのがつまらない

角幡氏はこうも言っている。「予定調和になるのがつまらない」「未知は興奮する」「先の読めないことをしたい」と。確かにそうだ。旅好き冒険野郎的思考の人間なら全く持って同意見だろう。だからこそそのために脱システムの必要がある。原始の冒険を見直す必要があるのではないだろうか。

 

脱システムが可能か

難しいと思われる。なぜなら知っての通り、人間一度便利さを覚えたら手放すことは難しい。私だってそうだ。角幡氏の言葉を借りると、「先の読めないことに取り組む非効率性に我慢できなくなっているのではないか」ということだ。

先の読めない非効率性、確かにその通りだ。不安や緊張感は非効率的状況から生まれるものだろう。それらは旅に必要なものであるが、悪い言い方をすると「非効率性」なのだ。

生活でも趣味でも多少のお金が掛かろうが人は効率性を求めてしまう。効率性を求めた結果技術の発達に繋がったと考えるなら、それは決して忌避されるべきものではない。では、そんな生きるための生活からは脱却された我々のそれぞれの冒険においては、あえて非効率性を楽しみ乗りこなして良いのではないだろうか?日常が効率的システムに塗れているからこそ、非効率的冒険が豊かなものになるのではないか?それこそが求める非日常なのではないか?それほどまでに価値があると私は考える。となると、「脱システムとしての冒険」もそう難しいものではないと思えるのである。

 

冒険とは

究極の問いである。角幡氏は主にこの問いに関して先人たちの持論、マニュアル化された近年のエベレスト登山を例に挙げながら熱弁された。

メモを見ると書いてあるのが、角幡氏の言う冒険の要素は二点

 

「主体性があるもの」「生命の危険が伴うこと」

 

皆さんはどう思われただろうか?恐らく大概の方は納得されたかと思う。しかし違う考えを持った方もいるはずだ。私がそうだ。反論という言葉は少し強すぎるが・・・。

 

「主体性があるもの」

これに関しては完全に同意だ。本人の意思で動かないものに魅力を感じないし、冒険はない。その人の主体性こそが最も尊いものであるからだ。

 

「生命の危険が伴うこと」

ここに関して納得できない点・・というか非常に解釈が難しいのである。生命の危険というものがどの程度のものかということは流石に議論しきれないため置いておく。

私が言いたいのは、我々がちょっとした場面で勇気をだして行った何かの挑戦・・・そういったことも冒険でないのではないだろうかということだ。例えば私の場合だと国内ツーリング。今でこそ何てことないものであるが、乗り始めた当初は正に冒険だった。なぜそこで冒険という言葉が出るのかというと、その時は間違いなく期待と不安で一杯だったからだ。あの気持ちを冒険以外の言葉で表せそうもない。小さなときに経験した登山だってそうだ。小学生時代だったか、友人Yと近所の山に荷物しょってアホなことに携帯代わりに子機を以て出掛けたことがあるが、あれは正しく冒険だった。

つまり私が思うに冒険というのは「期待でワクワクして不安と緊張でドキドキする挑戦や行い」のことだ。あえてアホっぽい表現をする。しかし、この単純な、純粋な心のありようこそが旅、冒険に最も重要だと思うのだ。言ってしまえばあなたが冒険と思えば冒険なのだ。それくらい挑戦し、頑張ったのだから。私の広義で言うと我々は皆冒険者足り得る。冒険とはそれくらいふわっとした軽い物で良いと私は思っている。

 

まとめ

ちょっと書きすぎやろとは思うが、完全燃焼である。半日掛けた悔いはない。本気で考えているので私のように自身の考えをもった方がいらっしゃったら是非とも意見を聞きたい。今回の冒険塾はそういった普段解消のしようのない、ある種の欲求を発散させるための機会としても非常に貴重だった。こんな考えを持っていても本気で話し合える相手というのはいないからだ。

受け取ったものを全て皆さんに共有するなど私などでは今のところ到底敵わないが、憧れ目指すものがどう感じてどう心に決めたかを先人たちの話を通して感じて貰えたら幸いである。改めて、大阪まで走った甲斐があった!!塾長、講師の方々、運営のスタッフ様方ありがとうございました!!良い冒険塾でした!!

 

 

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