こんばんは、ファササビです。
野菜のごった煮が出来上がるまでの間に軽ーく更新できるお話を語らせていただきます。
先週の土曜日、こっちの生活を始めてから初めて北九州の平尾台に行って来ました。
夕焼けを見て黄昏れてさあ帰ろうとした時に、写真を撮ってた初老のご主人に挨拶したらそこから話がすっごく盛り上がりました。
ご主人のお名前は本田茂さん。若いころはバリバリバイクにも乗っていて、40歳くらいから家族も巻き込んで無線のガチめの免許取ったり写真撮影を本格的に始めたり・・・。そして今は紛うことなきプロの写真家(本人様は謙遜されてました)として平尾台の太古の姿をテーマにした素敵な写真集なども創られてて・・・。もうこの話だけで腹一杯です。写真集は本当に素敵でした。
んで、私はバイク乗りですので、「今はバイクには乗られてないんですか?」と聞きますよね。そしたら、「今は乗ってないですよ。60歳で降りると決めていました」とのこと。
降りる年齢を決めていた・・・。
私には中々衝撃でした。そりゃ今まで何度も考えたことはあります。「70歳で最後に日本一周して家で家族に出迎えられて~そこでスパッと降りれたら幸せだろうな~」とかいつも妄想してます。
しかし、「いつまでに降りる」と実際は決めきれないものではないでしょうか?確かに体も言うことを聞かなくなり、無理して乗ってりゃ年寄りの冷や水となり、一人で逝くのは自分の勝手かもしれませんが残された人は悲しむし、最悪他人を巻き込んで・・・。大好きなバイクの結末がそんなんだったら間違いなく成仏できないですよ私は・・・。
ではやはり「いくつまでに降りる」と潔く、爽やかに決めておくべきでしょう。わかっては、わかってはいるのですが、私にこの方と同じことが言えるのだろうか・・・。惨めに先延ばしにしていくのではないのか・・・。それほどにバイクに乗れない人生というのがありえないし、怖い。
私たち、いつまで走れるんでしょうね?バイク乗りの皆さん、考えたことありますか?好きの度合いにもよるでしょうが、即答できない話題ではないでしょうか。
私は世界一バイクに乗るということが好きな自信があります。そんな奴からそれを取り上げたらどうなるの・・・?
どんな趣味であれ同じ悩みがあるはずです。
山登りだっていつまで登り続けるのか。
魚釣りだっていつまで竿を出せるのか。
別れがたいからこそ、いつか来るその時に納得ができるように、それぞれの好きなことに全力を尽くすんでしょうね。好きであれば好きなだけ、納得させるのは大変なはず。
そう考えると、だからこそ私は「バイクで世界中を走らないといけない」と、己に課しているのかもしれません。つまりは必然というか・・・人間の精神構造というのは上手くできていますね(笑)。
本田さんは日本一周に行きたかったが、行けずに引退を迎えたとのこと。
「今から行けば良いじゃないですか!」と恐れ多いことに断りを入れて素直に伝えましたが、「いいえ、降りると決めましたので。行きたいけどね(^-^)」と。
凄いな。俺に言えるかな・・・。
だからこそバイクの後に来たカメラを今は楽しまれているのかもしれません。
かっこいいなあと思いました。
私も潔く降りられるように、納得のいくようにいつか来るその時まで走り続けます。
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