8月12日(土)晴れのち曇り
22:17 フェアバンクス Kiwanis Park
6時起床。目覚ましなしでも大体7時までには目覚めるようだ。
早速朝っぱらからイベント発生。ダウンジャケットが、ない。いつものバックパックの定位置に、居ない。荷物ひっくり返して探すも、ない。
「やっちまった」と声に出してしまうほどのやらかしだった。よりにもよってこれから最も寒い北極圏へ行くってのに。買うにしても値段も安くない。スペリオルダウンは2万はしたよな?恐らくアメリカ、しかもアラスカで同クラスの質の物を手に入れようとしたら、倍は掛かる。
ともかく仕方ない。昨日の行動を振り返り、道路上には落としようがないことを信じて先ずはWalmartへ向かった。
あった。ベンチの下に黒くて丸いのがコロンと横たわっていた。入店2秒で見つけた。
地獄から天国に戻ったかのようだった。本当に目の前が真っ暗な気分だった。どなたかそのままにしておいてくれたのだろうか。昨日このベンチで暇つぶしている時に落としたのだろうが、誰も拾って持って行きもせず…。命に関わる装備と道具はもう二度とぞんざいに扱わないと誓った。と言っても、今まで厳重に扱ってきたはずなのだが…。ほんとなんで100回中1回気を抜いた時に事故は起きるのだろうか。自分のこういうとこは重々受け入れ理解して出発したはずだが…。もうほんとイヤになる。猛省。
貧乏旅行者は必ず世話になるであろうWalmartのベンチ。ダウンジャケットの袋の色も黒なのが悪いんだよな…。
気を取り直しフェアバンクスの探索へ。
先ずはMoose Autler Archへ。その名の通り、ムース(ヘラジカ)の角、というか頭骨で作られたアーチがある公園だ。写真でもインパクト十分だが、実物は中々見応えがあった。こんな巨大な角を持っているのか。恐竜の化石もそうだが、この頭骨からあのような穏やかな表情の草食動物を想像することはかなり難しい。歯を見れば一目瞭然ではあるが、その知識がなければもっと凶暴な何かに見えるだろう。
写真撮って、目の前の川で少し投げて、散歩のお犬様をモフッて飼い主さんと喋ったりと気持ちのいい時間を過ごした。団体旅行で来ていた爺婆様達にめっちゃ絡まれて大変だった。
自撮りも飽きないように楽しまねばならない。
恐ろしい悪魔のように見える。
なんの木の実だろ。日本でなら迷わず食ってみるのだが。
投げないわけがない。
なにこれ?ソーラーパネル?
元気ありすぎる御犬様に振り回されていた。
自撮り。釣り人の姿もまた絵になる。
丸い塊は水鳥。日本でも公園の池などでよく見る光景。
ガエルネの革のブーツ、フーガには最後の最後まで常に助けられている。こんなとこでもガシガシ進んで行ける。
記念撮影会始まる前に撮っといてよかった。
そのまますぐ隣のビジターセンターへ。
先住民の狩猟や衣装、フェアバンクスの四季折々についてなど、ここだけで博物館を名乗れるのではないかと思うほどの凝った場所だった。個人的にはハンターの山小屋を再現したスペースが非常に興味深かった。日本ではムースやグリズリーを狩ることはできないが、何だろう、やはり本能を刺激される。モノづくりに対する思いと似ている気がする。
そういや俺、銃猟免許今年更新じゃないか?こっちもやっと本腰入れられるようになるんだな…。やっと、本当にやっとだ。
日本人のツアー会社かな?びっくり。
ここに行くんだな。
美しすぎる。銃にまでここまで気を使うのか。
冬の山小屋。
冷凍庫は本当に電源入ってて驚いた。
山小屋からの眺め。
最高。
年季の入ったコールマンのガスコンロ。
ハンターのテント。帆布が渋い。
アラスカでは至る所にこんなんが設置されてる。いつか白夜と極夜のアラスカでも過ごしてみたい。
いいね。
昼飯はまたCostcoへ。昨日一度止められたため、今日はニット帽にメガネ外してジャケットも脱いで行ったら何事もなくクリアできた。
許してくれ。最北の地に行く前にカロリーぶち込んでおく必要があるんだ。
んで夕方までそのままブログやインスタ更新。この作業もあと20数回か。
夕方から再び探索へ。ダウンタウンへ行ってグルグル適当に走ってみたが、どこに行っても静かな感じ。もっとカッチリ観光地化されてるイメージだった。ホワイトホースがそのまま広くなった感じ。すぐに要所を回ることができた。
土産屋ではキングサーモンのジャーキーを買ったが、これがべらぼうに美味い。値段も1000円くらいで試しやすくて助かる。日本酒のツマミにしよう。ポストカードとアラスカの旗も買って、バックパックをアラスカ仕様にカスタムできた。
それ以降は公園などを巡りつつ、フェアバンクスを大体見て回った。
郊外の方にあるパイオニアパークや大学エリアはとても静かな環境だった。フェアバンクス全体が落ち着いた街のようだ。
ただ、ダウンタウンにはホームレスが集まりピリッとした場所もあり、ここはアメリカだということを思い出した。まあ、普通に過ごすには安全な街だろう。
クロウにアラスカを感じる。クリンギット・インディアンでは、ワタリガラスが全てのものに魂を与えたという神話が語り継がれている。
これを後でまた買うことになるのは別のお話し。
星野さんが見た、森の中で朽ちたトーテムポールを思い出す。
恐い。
うーむ、気にいるステッカーには出会えず。
なるほど、こういう使い方なのか。弟に買って行こうか迷った。
旗一つでアラスカ仕様に変身。
ここの公園にホームレスが集まり、なんか嫌な雰囲気だった。
ノーフィッシュが続く。
お互いの交換してて何ともいい光景だった。
どうやって運んできたんだろう。
寝台列車。何故かゴールデンカムイや007を思い出す。
フリーダム。最近気づいたのだが、俺はどうやら子供好きらしい。行動も喜怒哀楽も突拍子なくて面白すぎる。下手な芸人より100倍面白い。
んで最後にWalmartで買出しして夕方見つけた野営地に来たのだが、iHOPのコーヒー、これ機械専用じゃねーかクソッタレ。千円無駄にした。○ね。俺もまたフツーに瓶のを買えよな…。
明朝また買い出しに行こう。野営地でコーヒー飲みたくなってな…。
アラスカ版カカシ?それとも何か催事にでも使うものだろうか。
こんなんも売ってる。
ポテチのディップ?もはやポテチの概念が日本とは違う。
安い!と思うも量がアホほど多い。
ミスったが、モンベルのドリッパーを駆使して何とか飲んでいる。
完全に旅人の無料キャンプ場と化していた。まあ寄り添い合う分一人よりは安全のため、ここはお勧めできるかな。ちなみにiOverlandetには載っていない。俺はあのアプリは全く信用していない。南米旅開始時は1ヶ月ほど使用していたが、明らかに自分の勘の方が圧倒的に優れていた。
明日はビジターセンターで髭剃ってからダルトンハイウェイ。
5日後の17日に戻って来れるように走ろう。往復1600kmだ。
今日も良い一日だった。
走行距離 30km
金 土産2000 Costco750 ガソリン1500