8月22日(火)晴れ
23:58 Kluane Lake 湖畔野営地
8時起床。2時半に起きて寒空の下テントの外でオーロラを探すも見当たらず。
9時出発し、時折現れる雪山や泥水の皮を横目に黙々と走る。今日は一際暖かく、早々にダウンジャケットを脱いで夜まで走っていた。
15時、国境着。
8000ドル以上現金を所持していないか、アラスカには何日滞在したか、狩猟や釣りをしたかなどの質問に答えてm再びカナダへ。
そして今日も眠気と闘いながら20時、ホワイトホースまで残り250kmのクルエーン湖にて野営。他にも4組ほどキャンピングカー泊がいて、いつもの夜より安心。
流木を使って、いつ以来だろう、北米では初めて焚き火をした。
南米でしていたように米を炊いたが、すっかり腕は衰えたようで火力が出せずかなり手間取ってしまった。
そして紅茶飲みのみ火をいじっていたらすっかりこんな時間になってしまった。
たまにはこういうキャンプらしいキャンプもいいもんだ。
さて、アラスカを去った。
滞在は10日間くらい?あっという間だった。
往路でも撮ったかんばんのまえで、今の気持ちを動画に記録した。やはり、思うものがあった。
「次はいつアラスカに来れるだろう」と、今日は走りながらずっと考えていた。
「いつかまた」では一生叶わない。
じゃあ、10年以内?生きてる保証がない。
じゃあ、とりあえず5年以内で。
次は誰かと、そうだな、大切な人と来たい。俺が人生を賭けて焦がれた場所だと伝えたい。
行くなら…6月のサーモン漁か。やはり極夜の12月か。
次はムースとクマに会いてえなあ。またサーモンも食いたい。
次は………。
俺は幸せもんだ。
旅の中で旅を忘れ、旅を想う。
長生きしねえとなあ。
金も稼いで、時間もつくらねえと。
休んでる暇ねえなあ。全く、あと100年は生きなきゃならん。
またなアラスカ。俺を救ってくれてありがとう。
野営地。また生き延びれた。オーロラ期待して開けた土地に野営したが、この日も見れず。
トックの土産屋。全部揃ってるよと謳うだけあって、かなりの品揃えだった。
はためくアラスカの州旗を見つめる。
ふざけてからの、
「終わっちまったな」
ビジターセンター。どこも気合が入ってる。
コーヒーあるから飲んでけよと言われ、ありがたくいただく。なんだか日本のツーリングみたい。眠気も覚めた。
マイルヤードポンドフィートインチは滅びろ。
帰ってきた。
往路で世話になったガソスタに忘れずに寄れば、とりあえずガス欠することはないかな。
釣りポイントを探す。
アラスカとの別れの日に相応しい野営地だった。
湖は遠浅のようで、ルアー投げるのは断念。
ちょっと残してた日本酒で乾杯。
南米ではこれが日常だった。
薪集めるのも生きる術の一つ。
手こずったが、完璧。
静かに夜が更けていく。
走行距離 530km
金 ガソリン2000