8月7日(月)晴れ
18:41 ホワイトホースビジターセンター
昨日は一日ここでブログやら調べ物をしていた。空調も完璧イスと机もあり電源付きで静か。ホームレスに目をつけられそうなトコだ。
夕方はティムホで夕飯にベーグルとコーヒー。そのせいか全く眠れずに大変だった。たまにしかコーヒー飲めない生活だからか、カフェイン耐性が低くなったのかもしれない。
眠れないため25時半ごろテントの外に出てオーロラが見えないか辺りを見回したが、信じられんことに遠くの空はまだ白い光がぼんやりと浮かんでいた。もしかして、太陽が完全に沈みきっていないということか?話には聞いていたが、いざ目の前にすると逆にもっと信じられん光景だ。
そして今日も同じくビジターセンターで今後の行程を確認していた。
ダルトンハイウェイで注意すべきことは天候とガソリンだが、天気は幸運なことにこの先暫くは良さそうで、ガソリンもCOLD FOOT CAMPからデッドホースまでの380kmの最長無給油区間をクリアできれば大丈夫そうだ。省エネ走行に加えて予備のガソリン6Lもあれば余裕で足りる。
あとは竹森さんのアドバイス通り、すれ違う巨大ダンプの飛石を路肩に停車して確実に避けることだな。
日数的にも十分に余裕があり、ここで休息を取り、先にアンカレッジを回ってフェアバンクス、そしてダルトンと走れそうだ。
そして今日、とんでもないミスを事前に回避できたのだが、なんと俺は今日の昼までバンクーバー出発の日を9/7と勘違いしていた。本当は9/6の16:45。はるかさんとのやり取りで気付けた。
アホか。マジでお前は。まあ、何にせよ気付けてよかった。
つまるところ、既に帰国まで一ヶ月となったのだ。羽田着は9/7の18:40。奇しくもジャスト一ヶ月前に日記を書き始めていたようだ。
あと30日で、去年の11月から始めた旅は終わる。
どう書き遺そうかと考えながらここまでも走ってきたが、案外上手く出てこないものだ。
言うならば、静かな気分だ。喜びも哀しみもあるはずだが。
何となく、凪の日の入江のような、そんな心の有り様だ。
残り…アンカレッジ経由だと2500kmくらいか?終わらせようと思えばすぐにでも終わらせられる距離。
今の時点でこうなんだ。フェアバンクスに到着し、ダルトンハイウェイの起点に立ったら俺は、どう思うのだろうか。喜び勇み笑顔で、それともぐちゃぐちゃした今まで知らなかった心を知り、アクセルを握る手の所在がわからなくなるのだろうか。
バイクに乗ることは、哲学であり信仰だ。
今、それらが究極の形となって手の届くところに現れようとしている。
心のままに。
走行距離 10km
金 コーラポテチ300 ティムホ800
朝4時頃の空。月と太陽が交代する瞬間。
観光地化されたパドルシップの公園にて。やっとカナダの国旗と撮れた。
朝の散歩中の御犬様御一行。飼い主さんも御犬様も実に愛想のいいコンビだった。犬と生活したい気持ちが更に高まった。
洒落た街だがとても静かで落ち着いており、初日にして気に入った。
ビジターセンターではプロに直接旅の相談ができる。ロードマップなども沢山置いてあるようだ。
男女一緒のトイレ。話には聞いていたが、こりゃ初見は戸惑うな…。
犬連れの地元民が多い。この子もおりこうさん。
少しでも蚊を避けるため前室閉じて調理。
🥚12個で400円と、今回の旅では良心的な値段だったため晩飯朝飯6個ずつ目玉焼き食った。
0:20の空。あれは街の明かりではない…。北極圏が近い。