ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day243 Newell County】大地に立つ

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7月22日(土)晴れ MAX36℃ 暑い

 

21:34 アルバータ州立恐竜自然公園
6時起床7時発。昨夜はポツポツ降っただけで平和な夜だった。最近ポリスにも見つかることなくて楽。

 

 

R1を外れ公園への北に伸びる道を走るも、道端に現れるプレーリードッグやらウサギやらに気を取られてちっとも前に進めず。1匹に至っては、急ブレーキかけてほんと目の前ギリギリで止めさせやがって。

鹿と同じく1秒後くらいにハッと気付いて逃げていく。小さくすばしっこいため写真に収めるのが難しい奴らだったが、1匹だけ何とか撮れた。

地面には彼らの胴の太さの幅の穴がたくさんあったが、やはり今まで見てきたのは彼らのような小動物の巣穴だったようだ。

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あれほど湖だらけだった景色が嘘のように、一面牧場地帯となった。この日は雲もなく実に晴々した天気だった。
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牛さんたちがのんびりしている姿にも走行中癒される。どこの牧場でも仔牛が親について回って、時には親の心配も無視して急に走り出したりと可愛い姿も見られる。
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見慣れたウサギよりも耳が長く、お尻が白かった。この広い平原では猛禽類から姿を隠すのも大変だろう。
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さっきググったがプレーリードッグで間違いないようだ。長崎バイオパークにも居たっけか?ぴょこぴょこ動く姿が何とも愛らしい。
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彼らの巣穴。草が敷き詰められている。暗い巣穴でも目は見えているのだろうか。
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南米でも目にした謎の巨大農機具の正体がわかった。ちょっと考えれば散水機とわかるんだろうが、スケールがデカすぎる。
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それらしいのも見えてきた。土産屋に立っていたが、既に廃墟と化していた。

 

 

 

8時40分頃、アルバータ州立恐竜自然公園到着。
ビジターセンターへ行くと人だかり。どうやらツアー待ちのようだった。日本人がいたため聞いてみると、9時からバスツアーと。早速受付で問い合わせるも、午後2時からのしか空いていない。ちょっと迷って作戦を立てて、参加することに。25ドル。

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公園入り口の展望公園にて。眼下のこの大地にかつて地球を支配した彼らが眠っている目の前の事実に、鳥肌が立った。実は景色を見て鳥肌が立ったのはこの時が初めてだった。
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こういうテキスト類は後で写真拡大してゆっくり読むことにしている。リーディングも大得意ではない俺が現場で読んでいては時間がいくらあっても足らんので、とりあえずざっと読むだけ。
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展望公園駐車場。
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展望公園を降りていよいよ州立恐竜自然公園へ。それらしい地形になってきた。
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宇宙猫か!?
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公園マップ。
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素晴らしいイラストだ。これ一枚でこの地に立つ意味を理解できる。
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グラント博士たちもこんなしてるのかなって。
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これらはビジターセンター内の展示で撮影した写真。入場料200円は安すぎる素晴らしさだ。

 

 

 

キャンプ場で一泊してゆっくりして行こうかと思うも満室。はーせっかく普通にキャンプする気になったとんば。
とりあえずツアーまで暇なためパーキングで道具広げて作業していたら、キャンプ場の受付の兄ちゃんがやって来てデイキャンプのスペースは無料で使えるから是非と教えてくれた。
んでツアーまでイスとテーブルも水もある快適な木陰でホットケーキ焼いたりほうじ茶水出しで飲んだり、痛んだ装備類の修繕などを行なった。

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南米を思い出す。このままキャンプできたら最高なんだがな。
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いつ切れるかわからん状態だった靴紐をパラコードに交代。最初から付いてた靴紐はやたら長くて処理が手間だったため少し短めに。少し紐が太いが、ぎりぎりフックに引っ掛かってくれて使えるものになった。それにしてもフーガは本当に頑丈な一言だ。インソールを上等なものにしたら別物みたいに歩きやすくなったし、靴もバイクと同じくらい重要だなと思わされる。
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暇なのでパンケーキ焼く男。
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日本セット。
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今日の一句。
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汚いホームレス。
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ケチャップとマスタード掛けて気付いた。これセブンのアメリカンドッグだ。

 

 

 

そして14時からバスツアーで公園内の立ち入り禁止エリアをグルっと回ってきた。本当にあちこちにフツーに骨の化石が落ちていて驚いた。
しかし当然のことなのだろうが、持って帰ることはできないらしい。フランス人のおっちゃんがやたら化石見つけるの上手かったが、そっちの道の人だろうか。


レンジャーの兄ちゃんたちの説明も何とか
理解できた。何かカナダに来てまたリスニング力が落ちた気がする。日本人家庭の水野家に五日間も居たから?

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ツアー客の自己紹介もあるのが北米らしい。
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一人参加は俺だけのため一番前でレンジャーの兄ちゃんと相席。
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骨の化石。
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昔はこうやって化石運んでたんだぜって話。
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これも化石。脊椎ぽい。
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これも。
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丸ごと保存されたパラサウロロフスの化石。
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最後にそれっぽい景色のとこ寄って終了。

 

 

 

ツアーは16時に終了し、それからはカフェの涼しいとこで水飲み飲みWi-Fi使ってこの先のアラスカまでの作戦を立てていた。オフラインマップも今更だが全てダウンロード。無料キャンプ場や野営地も目星をつけた。
んで念願のシャワーも。1ドル2分、計4分で汚れを落とした。髭も剃ってランドリーで洗濯もしてサッパリ。

ついでに晩飯もまたデイキャンプ場でオートミール食って、完全に出たのは21:30。丸一日世話になった。

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綺麗爽快のあとは撮るのが慣わし。太っても痩せてもない感じ。水野家で確実に栄養蓄えているはずだが。
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ドラゴンフライの扱いもほんと手慣れたものになった。当初はあれこれ考えながら組み立て恐る恐るプレヒートしていたが、今では日産時代のライン業務さながらの素早さ。
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自家用車で走れるとこを軽く走ってきた。
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デイキャンプ場横に流れるレッド・ディアー川。今日は釣れてなかったようだ。

 

 

 

野営地はキャンプ場から2分の、朝も訪れた展望公園の脇の草原。公園施設の入り口に当たるところだ。ここからも公園を眺め見渡せる。恐竜の化石の眠る大地を眼下に野営。サイコーだ。

朝日もきっと綺麗だろうが、早朝出発してロイヤルティレルに9時に行かねばならない。チケットもNYでの反省を活かしてオンラインで購入済み。

 

 

また一つ、長く想ってきた場所に来ることができた。明日もきっとそんな日になる。
今日は素晴らしい一日だった。

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恐竜の代わりに狐ってことで。

 

 

 

走行距離 68km
金 ツアー2500 ビジターセンター展示200 ランドリー200 シャワー200

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