6月17日(土)晴れ 35℃ クソ暑い
21:15 野営地
10日ぶりの野営。
ウェンディんちを出たのは12時。山を越えて海沿いに来たのはいいが、あたり一面州立公園で日帰り利用15ドルとか舐めてんのか。
サンディエゴの山の方へ逃げるも軍の管理地で野営とか無理。四面楚歌。初日からツイてるわ全く。
おまけにやっと
入った野営地も、細い竹みたいな植物を踏んだり抜いたりして設営スペースを確保したは良いが、茎が鋭くてグランドシートとテントを貫通。危うくエアマットをダメにするところだった。毛皮やジャケットなどを敷いて何とか寝られる状態にした。
今朝は8時に起きて、美容室に出かけるウェンディを見送り、シャワー浴びて飯食ってパッキングして点検して、11時にウェンディが帰ってきたら携行食を用意してくれてそれもパッキングして。缶詰や調味料も、ほんとあらゆる補給いや施しを受け、かつてないほどにサイドバッグとドラムバッグが膨れ上がった。
ウェンディとしっかり写真も撮って、危うく忘れそうだったがギリギリ気付いて、最後にウェンディの家族とリーアンにお別れを言った。ウェンディが気を利かせてくれて一人になったので、話したいこと伝えたいことを日本語で手短に話した。
僕たちは兄弟姉妹のようなもんです。きっとあの世で会えるので、その時はお互いの旅の話をしましょうと約束した。英語勉強しねーとな、一生。
戻ると、ウェンディは泣いていたようだった。そんなつもりはなかったけど、気持ちが伝わったなら嬉しい。俺の武士道だからと伝えた。
そしてまたハグしてきっとまた会おうと約束して出発した。
相変わらずの英語力だったが、精一杯伝えた。彼女はとてもタフで気高い心を持ち、ジョークも忘れない素敵な人だ。だからとても尊敬していると伝えた。ミゲルが俺に言ってくれた言葉だ。
気まぐれと必要性から生まれたこの出会いだったけど、最高の時間になった。
この10日間の滞在がなければバハカリフォルニアにも行けていただろうけど、本当に何もかも結果オーライもオーライだ。ディスク壊さなきゃこの気持ちを知らぬまま2日ほど休んですぐに走り出していただろう。
本当に、旅ってのは上手く出来ている。
ありがとうウェンディ。最後の最後まで俺を気遣ってくれて。もちろん俺は君に受けた恩は返さなきゃいけないし、俺がたとえば日本でアメリカの方に出会ったら、君にしてもらったように手助けをする。
最高のホームステイ体験だったよ。今度は君たちが日本に遊びに来て欲しいな。カズキと二人でおもてなしするよ。また連絡するね。
今日も良い一日だった。また気を引き締めて、ご安全に。
走行距離 160km
金 オイル予備1500 ガソリン1500
ラスト朝飯。
熱で溶かしたバックルの代わりにカラビナに結びつけて解決。カラビナは幾つあっても困らない。
缶詰好きに選んでと言われて思案する図。野菜が高くて買えないので、それ系のをチョイス。
半端じゃない施し。これだけで北米大陸横断できるんじゃないかって勢いだ。
良い笑顔の写真が撮れた。またねウェンディ。
早速バイク屋の木陰で昼飯。日山さんとウェンディによる合作飯完成。天ぷらと肉まんか…悪魔的だ。
グングン高度を上げるサンディエゴまでの山越ルート。
高級住宅街はグラセフで習った通り標高の高いとこにある。マジでゲームまんまの家があった。
こんな看板も。
闇に紛れて撮影できる暗さになるまで野営地近くで飯。タコスが美味い。