ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day226 New York】俺のHEROに会いに行く

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7月5日(水)晴れ


22:29 PLUCKEMIN KING Food Market

7時起床。まだ寝たいくらいだがテント内は日差しを受けて蒸し風呂になるため仕方なく行動開始。

スーパーに移動してトイレで髪を洗い髭剃ってコンタクト入れて。湿気があるからか、わずか数日洗わないだけでも頭が痒くなって不快。やはり南米は気候的にはバイク旅には易しかった。暑くて湿気があると、一気にいろんな不自由が出てくる。

それにしても、スーパーのトイレで洗髪して町中に野営て。これを旅人と呼んで良いのか?ただのホームレスではないか。時たまそう考える。自然の中を走って自然の中に野営地を見つけ出す姿は割とカッコいいとは思うが、今の俺の姿はな…。今だけだ、仕方ない。

牛乳買ってコーンフレーク掻っ込んでエネルギー入れて9時半ごろNYへ出発。

 


街に近付くと、見えて来た、ジョージ・ワシントン橋。ユアンとチャーリーのようにカッコよくキメてやろうと思ったが、既に大渋滞で遅々として進まず。

橋の真ん中にて「We in NY!!!」とノロノロ進みながら叫んだ。この日をどれだけ待ったことか。11時半頃だったかな。

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ジョージ・ワシントン橋が見えてきた。

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クソ渋滞で颯爽とは走れず。
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ユアンとチャーリーも走った道。数日経って写真を見返すと中々に感慨深い。

 


そして聖地巡礼に早速取り掛かった。

まずはニューヨーク公共図書館。近くにサッと路駐しメット被ったまま走って横断歩道渡って近くの人にシャッターお願いして完了。「ここでベンおじさんが…」と感傷に浸る余裕は正直なかったが、劇中そのままの姿に感動した。ウルグアイの人に写真頼んだっけ。俺がちょっとスペイン語話せたから喜んでくれた。「Buen viaje!!」て言ったのいつ以来だろ。

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あの「大いなる力には 大いなる責任が伴う」が生まれた場所。
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近くの図書館では原作コミックのコラボか何かやってた。

 

 

 

次はコロンビア大学。ここもサッと大学の近くに停めてちょっと歩いて大学構内へ。普通に中に入れてラッキーだったが、大学内の聖地は残念ながら工事中。しかし中まで入ることはできて、劇中で見た広場の様子はしっかり把握できた。

ここでWi-Fiで光生と電話したが、サバゲーの話をしたかっただけらしい。こいつドツボにハマらんか心配やな。次世代のMP5を買うとか。

 

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アメリカの街ではこんな洒落たカスタムバイクをたまに見かける。
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残念ながら工事中。
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撮ってもらった。
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コロンビア大学通ってた時の写真的な。
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入口。
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中にはインフォメーションセンター。
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玄関からの眺め。
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正門。
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こんなビルの隙間にさえもマンハッタンを感じる。
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摩天楼多すぎて写真に入りきらんの図。
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次はアメリカ自然史博物館へ。ここは立体駐車場併設のため安心だったが、なんと三時間で36ドル。しね。博物館の26ドルより高いてどういうことや。

博物館は時間入場制で予約が必要だったが、その場で14時入場の枠を購入できてスムーズに入れた。

宇宙、動物、人間、文化、恐竜と見学したが、とても時間が足りん。まあ、半日で周れる博物館てのもこの世にないだろうが。

期待していた恐竜の化石標本の展示は、復元骨格の展示方法があまりカッコよくなかったのは残念だった。

しかしその種類の多さと図解のわかりやすさ、深いとこまで突く説明は素晴らしかった。見たことない化石もたくさんだった。

17時に退館。ここもガキの頃から来てみたかった場所の一つだった。満足だ。

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一目で勝てないとわかる。草食獣とは思えない化け物っぷり。
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一階エントランス。恐竜の化石に関してはそれほどって感じだった。
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冒険家の角幡唯介さんの本の印象が強い。
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人類史コーナーには日本の姿も。
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ここまで鮮やかだったらこうされるのもわからんでもない。
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見方によっちゃアメコミヒーローのスーツ。

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超広大な博物館でめちゃくちゃ疲れた。真面目に見るには3日は必要。

 

 


体力的にもぼちぼち限界が近かったため帰ろうかとも思ったが、帰りにデイリー・ビューグル本社に寄ると元気が出てきてそのまま巡礼を続行した。ビューグル本社はフラットアイアンビルディングが使われているが、ここもまた印象的な見た目そのまま。特徴的な形のため、遠くの交差点からでもすぐにわかった。

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俺にスパイダーマンを教えてくれた友人に写真を送ったら、余裕で場所を言い当てた。流石だぜ。
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このメットライフビルの通りって、アメスパ2のラストの場所じゃなかったっけ?
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そしてエンパイアステートビル、最後にタイムズスクエアに向かうと、ブッ飛んだ。いきなりあのサイケデリックな巨大モニターの森!!ピンクに黄色にとにかく色んな広告映像やらがひっきりなしに映り変わり、広場の異様な熱気とリンクしているかのようだった。バイクを置いてメット被ったままGoPro回して散策したが、面白すぎる。アメスパで見たまんまだ。何やらちゃちいコスプレ集団もいるし、黒人の兄ちゃんたちがひとあつめて何かパフォーマンスしてるし、国籍もアジア人白人黒人アラブラテン様々…。

NY、いや、アメリカを凝縮したような空間だ。ステージの上まで登ってビデオダイアリー撮って帰りにCD売りつけてくる陽気な黒人追っ払って。

セローともとりたいからぐるっと回って7thアベニューを走って路肩に止めて三脚立てて。ここではオランダ人家族と談笑した。このために西からやってきたぜ!!と伝えた。テンション高いのは受動喫煙のマリファナが効いているためか。街中至る所で香りがしてくる。

ポリスが近寄ってきて「まだ居るかい?(意外にも他所のポリスよりかなり優しい感じ)」と言われたタイミングで丁度ミッション完了。十分楽しんだ。願わくは、今度は夜の姿も見てみたい。でも、夕暮れ時の19時ごろに来れたのも幸運だった。マーベルズスパイダーマンでも、トビー版スパイダーマンでも見た通り、摩天楼が夕陽に染まる姿は、また自然では見られない美しさと哀愁があった。

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エンパイアスタートビル。アメスパのピーターのお気に入りの場所。ゲームではてっぺんまで登ることができる。

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プラッケミンに帰ったのは21時。スーパーで一息ついてまたコーンフレーク食って、今は外のテーブルで日記書いている。

疲れ果てて重い腰を上げて朝出発したが、頑張って良かった。本当にいつもアメリカはアメリカの姿のままでいてくれる。憧れのままだった。

今日走りながら思ったが、南米では完全なる未知を、北米では幼少から見知ってきた憧れに会いに行く旅になっている。いいな、それ。メリハリがついてて良い。だからこのハイペースも案外楽しめて救われていたりして。

 


明後日雨だから、やはり明日もマンハッタンに行って巡礼を終わらせたいが…キツいな。まあ、明日頑張れば7日は一日休むつもりだ。

楽しすぎるアメリカは俺を休ませてくれない。最高だ。

 


今日は素晴らしい一日だった。また一つ、いや二つ、夢が叶ったよ。

 


走行距離 220km

金 アメリカ自然史博物館3700 駐車料金5200 牛乳300 ガソリン1700

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