ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

初めて知る気持ち(花とゆめコミックスかよ)

俺ん名はゆうしろう!記録する男!

 

てことで、オカリナ朝練中に記録。

2021年9月20日、師匠達とのお別れキャンツー明け。

小波瀬川河口にて。

背中に当たる朝日が暑い。

 

ここ一年ほど、バイクのアクセルが緩くなった。ツーリングでもチンタラ走っている。

燃費重視?いや違う。

特にそうなるのは師匠んちから帰るとき。

夜で暗くて道が狭いから?

まあ、それもあるが、どうやら感傷的になっている様子。

今朝は、オカリナをとても優しく心を込めて吹けた気がした。

 

 

ここ一年…つまり、この生活を終わりを意識し始めた時から。

アクセルを強くひねるとバイクは速度が増し、早く目的地に辿り着く。

となると、早く辿り着きたくない、ということらしい。

ああ思い出した。日本一周のときも似た気持ちはあった。飛ばして走れば早く終わってしまうから、トロトロ走っていたなそういや。

 

 

だが今回は、目的地に着くということは、ここでの生活の終わりを示す。

となると、ああ更にわかった。私は今も旅をしているという証明だ。

準備期間も含めて旅となることなんてとっくの昔に気付いていたが、今、身を以て知った気がする。

 

 

しばし記事を書く手を止めて、辺りを見回した。

気の利いたセリフは出てこないが、色んなことがあった。

ここでの生活での当たり前だったものは、あと数日で全て過去のものになる。

失って初めて気付く人間の愚かしさだって人に言われなくなって知っちゃいるが、また改めて深く思い知らされるのだろうなと思う。

 

 

31歳。

それなりに経験を積んできたつもりでも、初めて知る感情、心情がある。

幾つもの選択から今に辿り着き、今こうして気づきを得ている。

ここでの3年間がなければ、こんな気持ちをここまでの手応えを持って知ることはなかっただろう。

 

 

人生は面白いものだと思う。

あと何度、この感覚をふいに得るときがあるのだろうか。