三十路、ひとり雪遊び
とんでもねえ寒波が日本を襲ったらしく、ここ北九州で数年ぶりの積雪を確認。
寮の部屋からの景色。池も凍って野鳥も退散してる様子。
雪に慣れない九州だからか、この程度の積雪で出社も昼から。大工ん時はスノータイヤに履き替えてチェーンも常備して仕事行ってたが…。
「遊ばんば俺の名が泣く」という意味不明な強迫観念とも言える使命感にとらわれ、炊いてた朝飯のラーメンとイス持って外へ。
夢中だったため思わずクロックスで来たが、ソッコーで足指が死んだ。
革のグローブだから鍋ごと持って手のひらも暖められる。
鼻水垂らしながら遊ぶ。
撮らないわけがない。
愉しいね。
しかし撮ってたら曇ってきて寒さに命の危機を感じてきた。
数年前長崎に積もった時にやり忘れてたアレ。意外と冷たくないもんなんだな。
テムレスWINTER02、メーカーの謳い文句が本当か、初めて本物の雪で確認。
なるほど、確かにこれは凄い。バイクで使うよりも、運動して常時少しでも発熱できるアウトドアスポーツや、単純な外作業で最大限効果を発揮する。雪遊びのためだけに買っても全然オッケーやわ。
日本野鳥の会レインブーツ。
流石に足先は冷えるが、濡れる心配がないのは頼もしい。雪国の人間なら専用のスノーブーツを使うのが無難だろう。
ソールもそれなりに歩けそうなタイプ。新雪の上では何も問題なし。アイスバーンはわからんな。
遊び終わり帰宅。死ぬほど暖けえ。
早速プリムスの片手鍋に雪を多少力込めて詰め込んで、どれだけの飲み水が確保できるか実験。
結果、詰めた嵩の5分の1くらいの水を作ることができた。旅用のカップでは少し溢れたので、約2杯分くらいか。雑草が混じっているのがリアル。
火にかけてる時は余りもの少なさに「おいおいマジかよ」とマジで絶望したが、結果意外と採れたかなって印象。
簡単なことだが、知ってるだけのと経験したことがあるのとでは天と地の差がある。抱負を体現。
憧れの地、フィンランド
私の中で雪と言ったらこの土地である。
まず国名の響きが良い。いかにも北欧北欧した響きだと思う。そして神話を含め、あらゆる作品の舞台になっているためオタクの聖地でもある。
憧れる。この、静止した雪の世界に冬の音が人知れず静かに響いているのが聞こえてきそうな…。たまらない。
夏に走りに行く私が冬のフィンランドに憧れても仕方がないが。まあ、確実に冬を狙って単発で行くだろう。絶対行く。
まとめ
まず、雪降りしきる銀世界を走ることはない。そこまでして走るメリットが少なすぎるのだ。
タイヤもオイルも替えて、防寒着も極限まで準備。そこまでしてやっとスタート地点。いざ走り始めると極限の自然界との命のギャンブル。通常の走行など望めない。
費用も手間もリスクも、半端では済まない。私は自然を嘗めない。
よって、初めから走らないで済むように行動する。
のっぴきならない事情で積雪を伴う寒さの冬に閉じ込められた場合は、大人しくその場で越冬に努める。
道路脇に積もっている程度、ほんの一部の区間の突破に関しては例外とする(ダルトンハイウェイ、ノールカップ等)。
勢いで外に出ていって遊んだだけだが、思いの外学ぶことが多かった。雪は美しく、恐ろしい。