ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

新型コロナウイルスの発生により翻弄される一人の成年の日記

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お疲れ様です、ファササビです。

最近、感染もしていないのにこのウイルスに心まで翻弄され始めている感じがします。

てことで、この今の心情をありのままに淡々と記録に残しておくと、あとあと貴重なものになるのではないかと思い、新型コロナウイルスに焦点を当てて、この3日間程度を日記にすることにしました。

あれですね、バイオハザードシリーズで探索中に収集する研究員の日記的な!あれ雰囲気が出て好きなんですよね~。

 

かゆ うま

 

 

 

2021年

3月20日㈮

今週の勤務も無事に終わった。相変わらず残業はない。更に来週の月曜火曜は再び工場は非稼働出勤日。いつまでこの状態は続くのだろうか。

TVを付ければコロナコロナと耳にタコができてしまう。どこそこの国が入国規制を~というニュースにも、イタリアの惨状にも慣れてしまった。当初持っていた危機感を今も私は維持できている自信がない。

土日は地元に帰るが、会うことができない友人もいる。会えたとしても、お互いに何とも思わずに会話ができるのだろうか。考えすぎだとも無責任に口に出すことはできない。そのために、お互いの本心はわからずにギクシャクした感覚さえ覚える。

コロナウイルスに感染することよりも、このまま疑心暗鬼が続き、心をかき乱されることの方が恐ろしい。

 

 

3月21日㈯

昨夜23時に帰宅し、色んな人に会いに行ったり、弟の送別会をしたりで一日が終わった。

今の生活を始める前に勤めていた職場に1年半ぶりに顔を出したが、みんな元気そうで何よりだった。特にウイルスにより大幅に変わった様子は見当たらなかった。スタッフ全員が漏れなくマスクをしていたくらいか?(あれ、Mさんマスクしてたっけ?笑)。特にお客さんの入りも大差ないらしい。

差し入れを持って行ったが、それ以上の差し入れを貰ってしまった。ありがとうございました。

その後、平和公園前にお店を構えていたRP-FREEさんが大村市の夢ファームシュシュの近くに移転して、丁度プレオープンであったため、バイクで遊びに向かった。

天気も良く、暖かで最高のバイク日和だった。お店も最高にカッコよく出来上がっており、地元に居ないのが残念に感じられた。

夕方は地元のM先輩のとこにお米を買いに行った。

前回会ったのは正月で、当時はここまでウイルスのことで世間は騒がれていなかった。今回はパンデミック後のため、正直面と向かって会うのは正しいのだろうかという迷いが正直なところ、あった。心が弱いと言われれば、確かにそうかもしれないが。

しかしお互い神妙な面提げて話す性格でもないので、不謹慎ながらもウイルスをネタにして顔を合わせた。まだ、この程度の余裕はあるらしい。

お互いの近況報告を終えたところで、やはり話題は新型コロナウイルスに移る。

ここからは割と真剣に話し合った覚えがある。ウイルスに感染することよりも、疑心暗鬼になって、果てには差別が広がることが怖いと話した。

「来年出発できんっちゃね?」と先輩は冗談半分で言ったが、私は笑って返す余裕がなかった。自分で言う分には落ち着いていられるが、他人に言われると動揺してしまうようだ。

ある程度話したところで、「やってられんなあ」と二人でため息をついた。最近、友人知人に会うたびに、ウイルスの話になってしまう。建設的な話し合いができればいいのだが、中々そう上手くもいかない。本当なら、趣味の話や未来の話でも、どんな馬鹿なことでも良いから話したいのだが。会うたびにコロナコロナ。辟易している。

夜は弟の送別会。

隣の幼馴染んちの双子、うちの姉の二人目の子に3歳の姪っ子と、ベイビーにキッズに溢れた場となった。

こういう場に顔を出す際も少し迷ってしまう。もし、万が一自覚症状がないまま感染していて、この小さな子供たちに移してしまわないかと考えてしまう。そのため、最近第一子に恵まれた友人にも会いに行けてない。

そういえばこの場では誰一人話題にしなかった。案外適当なのか?笑。私が考えすぎなのだろうか。

酒に弱くなり、ビール一本で酔っ払って気絶するように寝た。

 

 

 

 

3月22日㈰

7時に起きて何をするまでもなくリビングでダラダラして、たまに姪っ子と遊んで過ごした。

13時半からYとKと駅前の焼肉キングでランチ。この集まり上、コロナの話になるのは自然であり、私も嫌ではなかった。

二人の仕事にはさほど影響は出ていないらしい。そのため、この話題に関しては私の旅にどれほど影響が出ているかについて、私の愚痴を聞いてもらうことになった。

今Amazonで中華製アウトドア用品とか買ったら永遠に届かなさそうやね~とか、この集まりらしい角度からコロナをネタに笑うこともあった。こんな感じなら全然疲れもしないな。

Kも来年中にはJICAで海外に向かうかもしれないため、お互いのためにも早く収束することを祈る。もし収束せずに今の鎖国状態が続いていたらという話もしたが、なんと答えたか忘れた。「延期する自信がない」とは答えたはずだ。

帰る前にお互いの車やバイクを観ながら駄弁って解散。下道4時間かけて再び北九州へ帰った。

 

この騒動はいつ収束するのだろうか。

恐れるのは、疑心暗鬼となり人間関係がギクシャクすることと、鎖国が続き旅立つことさえできなくなること。

いつになったら友人たちに遠慮なく会えるようになるのだろうか。それぞれの事情があるから、自分の考えを通してあってもらうこともできない。出発までのあと一年、どれくらいの人たちに会えるだろうか。今後、北九州で本格的に感染拡大となったら、いよいよ実家に帰ることさえ考えなくてはならなくなる。祖母にも会いたいが、今の時点でも会うのを躊躇してしまう。

鎖国に関しても、まったく先が見えない。このまま続けばいよいよ世界恐慌と呼んでも間違いのない状態になるだろうから、どこかのタイミングで何かしら次の動きが出てくるはずだが、どうなるのだろう。

鎖国さえなければ、旅はできる。今回のコロナを切っ掛けに、根底に眠っていたアジア人差別が表面化された結果、アフリカで石を投げられる以外にも欧州などでも差別を受けるかもしれない。それでも、今の気持ちとしてはとにかく出発したい。また一年延期する勇気は、今の私にはない。

 

なんの力も持たない個人の私が気を揉んでも仕方がないことかもしれないが、今はとにかく、何が起きても良いように自分にできる限りで対策を講じておかなければならない。

収束後の世界はどうなるのだろうか。その世界を私は走ることになる。それはそれで、貴重なものになるのかもしれない。