お疲れ様です、ファササビです。
お盆休みはいかがお過ごしでしょうか。
私は一日半ほど長崎に帰り、久々に猫と姪っ子と戯れ、旧交を温める時間もできました。
しかしタイミング悪く台風ですね。
車で帰られる方はお気を付けください。高速での横風など特に注意ですね。スピード出さずに安全運転で。
さて、こないだ7月中旬に行ってきた大分・宮崎ツーの話なんですが、一か月前です。
ここ一か月、良い調子で色々と試したり思案したりして、わかったこと決まったことがありますので、結構さかのぼることにはなりますが一つずつまとめていきます。
今回は雨天走行のお話。写真撮る余裕もなかったので文字だらけです。ご勘弁。
雨の中走るということ
3日に一回は雨が降るという日本をバイクで走っていると、雨に見舞われることは少なくない。
夏の雨は暑さも伴い、レインウェアを着るのも億劫で、着て走ると体を湿らせ、不快感を覚えるばかり。
冬の雨はとにかく寒い。夏だとグローブやブーツがぐしょぐしょに濡れようと短時間であれば大したことはないが、冬は命の危機。体が動かなくなり、クラッチレバーさえまともに握れなくなる。
一年中共通する雨の厄介さは、荷物を濡らすこと。これに尽きる。
そんな、基本バイク乗りには嫌われる雨であるが、改めてその中を走り続けるというのはどういうことか知るために、あえて大雨と知りながらも宮崎市までの往復600約㎞を走ってきた。
結果から発表
先に結果からお伝えしたい。
やはり雨は大敵だ。
二度と雨の中ツーリングはしたくないと思ってしまった。
夏であろうと長時間、特に末端となる手足を濡らしたまま走り続けるのは死に繋がる。
そして絶対に荷物を濡らしてはならない。
雨に濡れるというのは、体力、時間、全てを奪われかねない。
今回の装備
レインウェア
・2015年購入後、ハードに使用するモンベルストームクルーザージャケット
・2010年購入後、登山、バイク走行時に使用するHONDAの1万円台の上下セットのレインパンツ(ジャケットは上記新調時に引退)
※耐水・撥水性の劣化を想像していただくよう使用状況を記載。なお、ジャケットは定期的に洗濯・アイロンがけ程度の手入れ。パンツは洗濯のみ。
その他服
・コミネプロテクターメッシュジャケット
・マーモットの温暖ウィンドブレーカー
・吸水速乾アウトドアTシャツ
・マーモットのストレッチパンツ(薄手)
・普通のパンツと靴下
ブーツ
・ガエルネ サイファーJ+インナーにレジ袋
グローブ
・ラフ&ロードの夏用メッシュプロテクターグローブ
以上。
完全に夏の暑さを意識した装備である。
オフ用のブーツの耐水性を知りたいのと、レジ袋を利用した防水がどれだけのものか実践するため、あえてブーツカバーは携行しなかった。
もし浸水したとしても、夏で暑いし何てことないと考えた上で出発した。
グローブカバーはそもそも持っておらず、同様に濡れても問題ないと判断していた。
7月13日㈯ 雨 気温26℃(体感)
出発~大分の友人K氏宅到着(約90㎞走行時点)
ブーツのレジ袋はいつの間にか破れ、あっという間に浸水し水たまりができた。インナーが水をたっぷりと吸ってしまっており、排水もまともにできず。
グローブも当然ぐしょぐしょ。
レインジャケットの浸水は無し。
レインパンツは股付近が浸水有り。古さもあるのだろう。この浸水により、若干その下のパンツが濡れてしまう。下着までの浸水は無し。
この時点では寒さも感じず、靴下を履き替えて友人宅にお邪魔したが、空調を寒く感じることも無かった。
大分友人宅~宮崎市内宿泊先カプセルホテル(約300㎞走行時点)
地獄の始まりとなった。
大分到着時の3倍ほどパンツが浸水。
レインジャケットも水が溜まっていた場所から浸水があったのか、首から浸水したかで上半身が少々濡れていた。
問題は末端の濡れ。
手足が濡れたまま300㎞ほど走ると、さすがに寒さを感じるようだ。大学時代の先輩O氏と飲むころには、歩いたこともあり何とか体温を取り戻したが、これが冬だったら間違いなく行動不能または死んでいた。
これで終わりではない。
雨の中翌日の着替えをシートバッグから取り出し、ジャケットを脱いで普段着となり、メットを脱いでカバーを掛ける必要があった。
結果、シートバッグの中身も雨に打たれてしまい、全てが終わるころにはも体も荷物も悲惨なことになっていた。
防水シートバッグに防水スタッフサックでパッキングしていないことを悔やんだ。
このあと、雨は一旦翌朝まで止んでくれた。
7月14日㈰ 大雨 気温25℃(体感)
出発
私と先輩がホモに襲われるという悲劇の夜から一夜、先輩を励ましつつ外へと向かいと、滝の様な雨が降っていた。
この雨の中で前日到着時と同様に荷物をしまい、発進の準備をした。
メットは車体に付けたヘルメットロックに掛けてあるため、それを解除するまでに頭も濡れてしまった。
プロテクタージャケットを着るためにレインジャケットを脱いだ一瞬のうちに上半身もかなり濡れてしまった。
着替えもパッキングも全てを一瞬で済ませたつもりだが、その一瞬でかなり濡れてしまった。
結果、出発もできていない時点で前日より体も荷物も濡れてしまい、ひどく疲れる出発となった。
宮崎県延岡市周辺(約100㎞走行時点)
寒い。
とにかく寒い。
ブーツのレジ袋もいつの間にか破れていた。
がたがた震えるほどではないが、骨の髄まで寒さが染みてきているような、とにかく熱いお湯にでも入るかしないと辛くて堪らない嫌な寒さ。
出発時点の大雨は去るも、以前降り続く雨。
二日連続の雨天走行での疲れ、寒さもあり、通常よりもひどく体力を消耗していた。
集中力の低下による危険も感じたため、堪らずに道端のお店に避難。
幸運なことにイートインスペースが設けられ、なんと暖かいコーヒーも無料で飲める場所だった。
効率よく温まるために砂糖をたっぷり入れてコーヒーを二杯頂き、かなり体力と精神的余裕を取り戻した。
帰宅(約300㎞走行時)
寒さの緩和のために、その後も2回ほどコーヒー休憩を挟み、およそ予定通りの時間には無事に帰宅できた。
最後の仕事ということで、その後の雨仕舞を済ませ、やっと熱いシャワーを浴びて腰を下ろすことができた。
とにかく雨に苦しめられたツーリングとなった。
旅で必要と感じたこと
ドラムバッグ、サイドバッグ、荷物を小分けするスタッフサックは完全防水仕様
荷物を濡らすと、物によってはその機能を低下あるいは失うことになる。また乾かすための時間とエネルギーが膨大であり、無駄である。
雨の中、どんなに一瞬で済ませようとしても、どうしようもないほど更に一瞬で、雨は全ての荷物を濡らしてしまう。
末端部の徹底防水
レインジャケットとレインパンツのみでは守り切れない末端部こそ、防水を疎かにしてはいけないと感じた。夏であろうと体温の低下は、単純な寒さだけでなく、その寒さから来る集中力・判断力の低下を引き起こし、あってはならないミスへと繋がる。嘗めてはいけない。
春秋冬用ジャケット、パンツの防水・撥水性
雨が降る前に事前にレインウェアを着ることを徹底すればそこまで必要ではないとしていたが、一度の判断ミスにより本当に大ダメージを負うことを今回を通じて改めて思い出させられた。ジャケット・パンツがGORE-TEXやDRY-TECKなどの防水。撥水機能を有したものなら、万が一にも対応でき、少なくとも屋根がある場所までは持ってくれるだろう。
一年中ダウンジャケット等の防寒装備は必要
夏であろうとありえない寒さは突然やって来る。
日本一周時に十分に実感したはずが、今回は愚かにも携行せずに、不測の事態に十分な対応ができなかった。濡れからの冷えを甘く見ていたのも敗因の一つ。
とにもかくにも屋根が最強
荷物を出したり装備を変えたりする場合は、とにかく屋根の下で。
いくら防水装備であろうと、雨の下の活動は何かしらのダメージを与えられることになる。
屋根も何もない場所での走行も多いため、そのような時は最初からそういった行動が必要が無いようにあらかじめ装備を整えておくことが必要。
木々等括り付けるものがあれば、バイクカバーやグランドシートを利用して簡易的な雨よけも設営できるかもしれない。
まとめ
長時間の雨天走行時の問題を改めて確認すべく、往復約600㎞走ってきたが、まさかこれほどまで痛めつけられるとは思わなかった。
雨は恐ろしい。本当に全てをダメにしてしまう力がある。
とにかく濡れないように、装備と、習慣とを準備する必要がある。
また、付け焼刃であるが、観望天気なども覚えて、旅の中で実践すると役にも立つし面白いかもしれない。
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