お疲れ様です、ファササビです。
桜が咲き始めました。寮の部屋から綺麗に咲いた一本の桜の木が見えるので、自宅軟禁生活にも少しの華やかさを与えられて癒されています。
さて、旅用のバックパックであるENDURISTANのハリケーン。JAPEXさんから頂いてから、結構経って良いとこ悪いとこわかってきたのでインプレを書きたいと思います。
写真多めで解説していきますね。
インプレ対象者(誰にために書いたか)
ハードに扱える全天候型のカッコいいバイク用バックパックを探している
バイクでオフロード遊びをする
通勤でもバイクに乗る
キャンプや登山にもバイクで出かける
バイクだけでなく自身もドレスアップしたい
筆者の身体データ
身長:178㎝
体重:67㎏
性別:男性
特徴:早歩き。新陳代謝が高く汗っかきでもあり、寒がりでもある(自身の体温管理に煩い)。
持病:腰痛など、バイクに乗る上で負担となる持病無し。喘息のみ。
バックパックに求めるもの
耐久性
できれば旅の期間である3年間、最初から最後まで持って欲しい。状況によっては命に関わるため。
防水防塵
スコールにでも捕まるとレインカバーを掛ける余裕がないため。また、カバーは風で飛んでいく、浸水する可能性があるため。
軽量さ、フィット感(クッション性も含む)
少しでも体への負担を減らしたいため。
通気性
アフリカなどの酷暑地帯でも快適に背負いたいため。
見た目
長旅の相棒となるなら、どうせならカッコいいのが良いため。
これまでのバックパックの使用経験、価値観
登山バッグを5年ほど使用。徒歩通勤時は背負い、ツーリング時は可能ならリアキャリアに積載。
バイクに乗り始めた18歳の頃から、バイク走行時に体に何か余計なものを身に付けるというのが大嫌いだった。そのため、付けたとしてもウエストバッグやカメラバッグ程度。両肩に背負うバックパックは本当に大嫌いだった。背負うバイク仲間の友人をみて「絶対にありえねえ」と常々思っていた。
ハリケーンを手に入れる前に危惧していたこと
特性ファスナーによる開閉時の堅さから起きるストレス
長旅での使用のため、面倒が積み重なり大きなストレスになるのではと危惧していた。
また、ファスナーにはグリスを塗るというのが通常の使用のため、グリスの手持ちが無くなった際に開閉が困難になるのではと危惧していた。
通気性
防水防塵の性能は通気性と引き換えのなる。通気性のある生地が使われている登山バッグと比べ、酷暑地帯での使用がストレスになるのではと危惧した。
ハリケーンの使用状況と使用経験
通勤でほぼ毎日使用
週末のバイト通勤でも使用
晴、曇り、雨での使用
背負っての一日最大走行距離約200㎞
背負っての一日最大歩行距離約10㎞
3か月仕様の結果
特性ファスナーによる開閉時の堅さから起きるストレス
全く気にする必要なし。ファスナーの開閉がネックで購入をためらっているのであれば、気にする必要は全くないと私は断言する。
12月末~1月末の寒冷乾燥期の一か月間グリスを塗らずに使用したが、グリスが乾いたと思われたあとも、堅くはあるが両手を使って丁寧に開閉すれば問題なく開閉できた。
また、私の使用状況では、グリスは1~2週間で塗布後の快適な滑りを失う印象。塗布後は驚くほど快適にファスナーが滑っていくが、その滑りは3日程度で失われ、その後は平均的な滑りが維持された。
グリスが底を尽きたら、余計な成分の含まれていないグリスがあればそれを。無添加ということから私はワセリンを薄く塗ってみたが、同じように開閉はスムーズとなった。多少グリスよりも乾きが早い印象。
(この手の物に私は明るくないので、気になるなら公式に質問してください)
耐久性
信頼できる。
ターポリン生地は噂通り手触り上は頑丈。バッグ全体の縫製も良し。
2か所だけターポリン生地とは別の生地でできた、ウエスト部分の生地の剥がれが見られる。使用に関しては現時点では問題なし。
防水防塵
現時点では完璧。
大雨の走行でも心配なく走れるようになり、雨天時のストレスが大幅に減った。いづれ水の中に浸けて実験してみたい。砂浜やキャンプ場の砂の上でも乱雑に使用したが、砂が侵入することも無かった。ファスナーが特別製のためだろうか。通常の止水ファスナーよりも頑丈である。
軽量さ、フィット感(クッション性含む)
物自体は通常のバックパックよりも少し重く感じるが、フィット感が優れているため
補われている印象。
また、生地の性能と引き換えのため、その点を考慮すれば全く気にならないレベル。
背中のクッションは思ったよりも厚みがあり、内部に堅いものを入れても背中に角が当たる感覚は無し。
通気性
可もなく不可もなく。現時点では明確な評価できず。
秋口に街中を20分ほど歩いた時に、あっという間に背中が汗で濡れた覚えがある。
通常の登山バッグでも、高級なものやインナーに工夫でもなければ、いづれ背中は汗で濡れるものではある。同じようにインナーによる通気性の向上がベストか。
見た目
最高である。
見た目が気に入ったものであるという点だけでも、嫌いだった走行時のバックパックをこうも背負いたくなるものなのかと感動した。
ENDURISTANは配色のセンスが特に良いと思う。ミリタリー色とは違う、オタク臭くないデザインが良い。背負うだけでかっこよくなれる!
オフロードバイクには間違いなく似合うと断言する。
各部紹介
全体
サイドポケット
メッシュポケット、バンジーコード
秘密のポケット(公式でこう呼ばれている)
メイン気室
底部ポケット
フィッティング機構
マイナスな点
フィッティングがしにくい。現時点ではこの一点。
写真と文章だけでは伝えきれない複雑さと面倒さがあった。登山バッグに慣れた人間は初見では私と同じように動揺するかも。
しかし一度調整すれば、いじるのは脇のストラップくらいだ。これが原因でバックパックの候補から外すのは勿体ない。
今後気がかりな点
ファスナーの耐久性
グリスが乾き気味な状態でのファスナーの開閉は、ファスナー自体に負荷が大きいのではないかと気になり始めている。私はめったにグリスを塗布しないので(今まで塗布したのは2回だけ)、このまま使用を続けて問題が無いか確認してみる。
補足ではあるが、暖かくなるにつれてグリスが乾いた状態でも開閉が楽になってきた印象。柔らかくなってきたのだろうか。夏の使用で見極めたい。
ベルクロの耐久性
ベルクロが良いものかどうかを見分ける目は持っていないため、これがハリケーン本体の耐久性と同じくらい持ってくれるものか少々不安が残る。肩ベルト末端など根本的な使用に関わる部分は頻繁に着脱することはないため、気にしすぎか…。サイドポケットのベルクロはそもそも使わないので、個人的にはいつダメになっても別に構わない。
旅で使えそうか
使える。確かな手ごたえがある。
放り投げて良し。ケツに敷いても良し。水たまりに浸かっても砂に埋もれても良し。
ターポリン生地ゆえ、マフラーなどの高熱部分にさえ気を付ければハードな環境下で最高に頼りになる存在となってくれるはず。少なくとも国内の、通常のツーリングでは無敵。
総評
全ライダーにお勧め。
22,880円と安くはないが、あらゆるものをライダーにもたらしてくれる逸品だと思う。
長く長く使っていきたい。
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