ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

ENDURISTAN ハリケーンバックパック導入から3ヵ月間時点でのインプレ 

お疲れ様です、ファササビです。

 

桜が咲き始めました。寮の部屋から綺麗に咲いた一本の桜の木が見えるので、自宅軟禁生活にも少しの華やかさを与えられて癒されています。

 

さて、旅用のバックパックであるENDURISTANのハリケーン。JAPEXさんから頂いてから、結構経って良いとこ悪いとこわかってきたのでインプレを書きたいと思います。

写真多めで解説していきますね。

www.fasasabi.com

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インプレ対象者(誰にために書いたか)

ハードに扱える全天候型のカッコいいバイク用バックパックを探している

バイクでオフロード遊びをする

通勤でもバイクに乗る

キャンプや登山にもバイクで出かける

バイクだけでなく自身もドレスアップしたい

 

 

筆者の身体データ

身長:178㎝

体重:67㎏

性別:男性

特徴:早歩き。新陳代謝が高く汗っかきでもあり、寒がりでもある(自身の体温管理に煩い)。

持病:腰痛など、バイクに乗る上で負担となる持病無し。喘息のみ。

 

 

バックパックに求めるもの

耐久性

できれば旅の期間である3年間、最初から最後まで持って欲しい。状況によっては命に関わるため。

防水防塵

スコールにでも捕まるとレインカバーを掛ける余裕がないため。また、カバーは風で飛んでいく、浸水する可能性があるため。

軽量さ、フィット感(クッション性も含む)

少しでも体への負担を減らしたいため。

通気性

アフリカなどの酷暑地帯でも快適に背負いたいため。

見た目

長旅の相棒となるなら、どうせならカッコいいのが良いため。

 

 

これまでのバックパックの使用経験、価値観

登山バッグを5年ほど使用。徒歩通勤時は背負い、ツーリング時は可能ならリアキャリアに積載。

バイクに乗り始めた18歳の頃から、バイク走行時に体に何か余計なものを身に付けるというのが大嫌いだった。そのため、付けたとしてもウエストバッグやカメラバッグ程度。両肩に背負うバックパックは本当に大嫌いだった。背負うバイク仲間の友人をみて「絶対にありえねえ」と常々思っていた。

 

 

ハリケーンを手に入れる前に危惧していたこと

特性ファスナーによる開閉時の堅さから起きるストレス

長旅での使用のため、面倒が積み重なり大きなストレスになるのではと危惧していた。

また、ファスナーにはグリスを塗るというのが通常の使用のため、グリスの手持ちが無くなった際に開閉が困難になるのではと危惧していた。

通気性

防水防塵の性能は通気性と引き換えのなる。通気性のある生地が使われている登山バッグと比べ、酷暑地帯での使用がストレスになるのではと危惧した。

 

 

ハリケーンの使用状況と使用経験

通勤でほぼ毎日使用

週末のバイト通勤でも使用

晴、曇り、雨での使用

背負っての一日最大走行距離約200㎞

背負っての一日最大歩行距離約10㎞

 

 

 

 

 

3か月仕様の結果

特性ファスナーによる開閉時の堅さから起きるストレス

全く気にする必要なし。ファスナーの開閉がネックで購入をためらっているのであれば、気にする必要は全くないと私は断言する。

12月末~1月末の寒冷乾燥期の一か月間グリスを塗らずに使用したが、グリスが乾いたと思われたあとも、堅くはあるが両手を使って丁寧に開閉すれば問題なく開閉できた。

また、私の使用状況では、グリスは1~2週間で塗布後の快適な滑りを失う印象。塗布後は驚くほど快適にファスナーが滑っていくが、その滑りは3日程度で失われ、その後は平均的な滑りが維持された。

グリスが底を尽きたら、余計な成分の含まれていないグリスがあればそれを。無添加ということから私はワセリンを薄く塗ってみたが、同じように開閉はスムーズとなった。多少グリスよりも乾きが早い印象。

(この手の物に私は明るくないので、気になるなら公式に質問してください)

耐久性

信頼できる。

ターポリン生地は噂通り手触り上は頑丈。バッグ全体の縫製も良し。

2か所だけターポリン生地とは別の生地でできた、ウエスト部分の生地の剥がれが見られる。使用に関しては現時点では問題なし。

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鋭利な物の上でなければ置いても問題ないと感じる生地の頑丈さを感じる。場所を選ばないということは、野営時などに荷ほどきをする際も、いちいち装備を汚さないように置くための場所を確保しなくて良いということだ。

 

防水防塵

現時点では完璧。

大雨の走行でも心配なく走れるようになり、雨天時のストレスが大幅に減った。いづれ水の中に浸けて実験してみたい。砂浜やキャンプ場の砂の上でも乱雑に使用したが、砂が侵入することも無かった。ファスナーが特別製のためだろうか。通常の止水ファスナーよりも頑丈である。

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ターポリン生地は、砂がついても簡単に落ちる生地の様子。砂の下に貯まった海水の湿気を吸うこともない。

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濡れた地面にも直置きするのに抵抗なし。雨の日のストレスが本当に減った。

 

軽量さ、フィット感(クッション性含む)

物自体は通常のバックパックよりも少し重く感じるが、フィット感が優れているため

補われている印象。

また、生地の性能と引き換えのため、その点を考慮すれば全く気にならないレベル。

背中のクッションは思ったよりも厚みがあり、内部に堅いものを入れても背中に角が当たる感覚は無し。

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登山バッグ顔負けのフィット感には驚いた。背負うのが嫌いな私が全く気にならないレベルだ。

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クッションはこのように配置されている。真ん中が空洞なのは恐らく通気性の確保のため。

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クッションは十分な厚みがあり、若干の可動域がある。これもまた通気性の確保のためだろう。

通気性

可もなく不可もなく。現時点では明確な評価できず。

秋口に街中を20分ほど歩いた時に、あっという間に背中が汗で濡れた覚えがある。

通常の登山バッグでも、高級なものやインナーに工夫でもなければ、いづれ背中は汗で濡れるものではある。同じようにインナーによる通気性の向上がベストか。

 

見た目

最高である。

見た目が気に入ったものであるという点だけでも、嫌いだった走行時のバックパックをこうも背負いたくなるものなのかと感動した。

ENDURISTANは配色のセンスが特に良いと思う。ミリタリー色とは違う、オタク臭くないデザインが良い。背負うだけでかっこよくなれる!

オフロードバイクには間違いなく似合うと断言する。

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地獄の15時間引っ越しバイト後、謎のテンションで撮った一枚。適当な格好でもこいつを背負えばオフロードライダー感がマシマシになる!

 

 

各部紹介

全体

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全体の様子。通常のバックパックとは異なり、底にかけて細くなっている。これは重心を上げることで、ライダーの運動性を損なわないためかと思われる。

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裏面。見た目はトレイルランニング用のバックパックに近い印象。

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ストラップで限界まで絞った状態。

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丸で囲った部分には5㎝角ほどのベルクロが付いてる。ここにはハリケーン購入者特典のオリジナルプレートを貼ればカッコいいのだが、4ヵ月経っても届かない…。そもそもプレゼントされたからな…。501JFWの部隊章なのだが、結構な人たちが「かっこいいですね。どこの部隊章ですか?」と期待通りの反応を見せてくれる。個性出すなら活かすべき箇所。

サイドポケット

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サイドポケットは意外と深さと幅があり、ナルゲンの1.5Lボトルも問題なく入る。

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外出時は、急に荷物が増えた時のためにコールマンのドライバッグを筒状に丸めて縛っている。食材の買い出し時や、ツーリングでバイクを離れて歩く際もジャケットやオーバーパンツを突っ込んだりするのでかなり便利な使い方だ。

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ネギも運べる。通勤時はサイドポケットには刺さないでロックストラップのみで縛る方法で傘を運ぶこともある。かなり汎用性が高い。

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サイドポケットの底のメッシュ部には少しばかりの穴があるため、細かな物を入れるのは止めた方が良いだろう。

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ベルクロで畳んだ状態。ここを使うかどうかでかなり印象が変わる。

メッシュポケット、バンジーコード

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ここをどう使うかでハリケーンの機能性は全く変わるかと思う個所。私はよく行動食を突っ込んでいる

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キャンプの時は試しにスキットルを入れてみた。あとは通勤時に寮のカギやイヤホンを入れる。まあ好きなものを入れればいい。

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ショックコードには、バイクを離れて歩く際にグローブを縛ることが多い。冬用グローブは特に嵩張るので、この使い方は中々便利だ。コードの縛る力は調整可能のため脱落の心配も、脱落したこともない。

秘密のポケット(公式でこう呼ばれている)

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メイン気室と同じ特殊ファスナーが使われている。開口部からは想像できない広さがあり、拳程度はガバっと入る。鍵やタオル、虎の子の1000円など、すぐに取り出したいものを入れるのに使う。

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使わない時は空気を抜いてファスナーを閉めた方が、メイン気室のスペースを圧迫しないで済むかも。

メイン気室

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ファスナー全開で開いた状態。メイン気室内にも細かい機能が用意されている。

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背中側のポケットには主に書類や読書用の本を差し込んでいる。メッシュポケットの便利な使い道を未だに発見できていない。

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絶対に濡らしたくない物は、さらに厳重にとジップロックに別に入れている。オフライダーなら、嵩張らないビニールのレジャーシートなんかを忍ばせてたら外遊びの時に便利かも。

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反対側。ペン刺しにはボールペンを一本。キーリングにはセローのスペアキー。メッシュポケットは背中側と同じく使い方がわからん。

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ポケットの中身は耐水メモ帳。小銭入れを入れることもある。ここはメイン気室が一杯でも比較的取り出しやすい場所のため、よく使う。

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底にはタオルを敷いている。衝撃緩和と、濡れた物を収納した際にいくらか吸水させるため。

底部ポケット

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ここだけは通常の止水ファスナーが使われており、グリスを塗らずとも開閉はスムーズ。容量はかなり小さい。ここの方がわかりにくいため、秘密のポケット感を感じる…。

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特殊ファスナー用グリスを入れていたが、空いて中身がぶちまけられていた…(笑)。キャッシュレス難民にはこのポケットの方が虎の子の1,000円を入れるのにお勧め。

フィッティング機構

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チェストベルトが優秀で、走行時も歩行時も体を包み込むようにホールドしてくれる。オフで多少暴れても体に密着したままだった。ウエストベルトは走行時のみ利用。

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チェストストラップ自体の長さを調節することができない代わりに、他のストラップやベルトの調節で体型に合わせることができる。このように余ったベルトは側面の通し穴で処理可能。

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このハイドレーションパックポケットの内部に肩ベルトの末端がある

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内部の様子。末端がベルクロで固定されており、ここを調節することで体型に微調整可能。

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肩のストラップ(登山バッグでいうロードリフトストラップ)。ここと、肩ベルト末端と、脇のストラップの3点を調節することで体型に合わせる。初めは勝手がわからず、「不良品?」と焦ったが、全然問題なかった。

 

 

マイナスな点

フィッティングがしにくい。現時点ではこの一点。

写真と文章だけでは伝えきれない複雑さと面倒さがあった。登山バッグに慣れた人間は初見では私と同じように動揺するかも。

しかし一度調整すれば、いじるのは脇のストラップくらいだ。これが原因でバックパックの候補から外すのは勿体ない。

 

 

今後気がかりな点

ファスナーの耐久性

グリスが乾き気味な状態でのファスナーの開閉は、ファスナー自体に負荷が大きいのではないかと気になり始めている。私はめったにグリスを塗布しないので(今まで塗布したのは2回だけ)、このまま使用を続けて問題が無いか確認してみる。

補足ではあるが、暖かくなるにつれてグリスが乾いた状態でも開閉が楽になってきた印象。柔らかくなってきたのだろうか。夏の使用で見極めたい。

ベルクロの耐久性

ベルクロが良いものかどうかを見分ける目は持っていないため、これがハリケーン本体の耐久性と同じくらい持ってくれるものか少々不安が残る。肩ベルト末端など根本的な使用に関わる部分は頻繁に着脱することはないため、気にしすぎか…。サイドポケットのベルクロはそもそも使わないので、個人的にはいつダメになっても別に構わない。

 

 

旅で使えそうか

使える。確かな手ごたえがある。

放り投げて良し。ケツに敷いても良し。水たまりに浸かっても砂に埋もれても良し。

ターポリン生地ゆえ、マフラーなどの高熱部分にさえ気を付ければハードな環境下で最高に頼りになる存在となってくれるはず。少なくとも国内の、通常のツーリングでは無敵。

 

 

総評

全ライダーにお勧め。

22,880円と安くはないが、あらゆるものをライダーにもたらしてくれる逸品だと思う。

長く長く使っていきたい。

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