ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day279 Coalriver〜Jennings River】また遊びに来いよな

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8月28日(月)晴れ MAX28℃ 暑い

 


22:11 Jennings River R97野営地

7時起床7時45分発。山陰でちっとも朝日が当たらず冷え込んだ。結露でテントもグッショリ。セローのシートには白い灰のようなものが散らばっていた。もしかして、今カナダで起きている大規模の森林火災によるものだろうか。

 


今日もひた走る。景色も往路の繰り返し。途中釣りをするも今日はノーフィッシュ。昼飯休憩以外は走り続け、気付いたら20時半。さすがに身の危険を感じる暗さのため、モーテルのあるオアシスの隅っこに野営。ここにはクマも出ないだろう。

 

 

 

そう、今日はクマに出会った。しかも5頭も。※前日に出会ったクマの記憶が何故かこの日になっている。錯乱状態。

 


最初は親子連れで、小さい子熊が母熊に着いて回って一緒に木の実をモシャモシャ食ってるとこに遭遇した。ブラックベアは北米に生息するクマの中で最も小さい種らしいが、確かにぬいぐるみのようだった。見物客が増えたからか、そそくさと森の中に入って行った。

 


その後2回また出会ったが、夕暮れ時に見たあいつは大きかった。

多分に漏れずひたすらモシャついていたが、ゴールデンカムイで学んだ通り、本当に夢中で食べまくるんだな。バイソンやカリブーみたいにボーッとすることもなく、ずっと食ってた。だからクマ鈴鳴らして存在を教えてあげないといけないんだろうな。

 


自然の中では黒は意外と目立つということも彼らを見てわかった。

バイクでカッ飛ばしていても、真っ黒い塊が視界に映ると違和感を覚えて気付くものだ。サバゲーでも黒は目立つと学んでいたが、やはり間違いないようだ。

 


他にはカリブー、ムースの親子連れ、バイソンの群れ、そしてなんとフクロウにも会った!!何か標識にとまっとると、Uターンして見に行ったら茶色の丸いフォルムのフクロウだった。

俺に気付いてフワッと飛んで森の入り口の木に移動したが、こいつの保護色はすごかった。しばらく見つめていてもあれには気付けない。完全に木の色と同化していた。

 


いやー今日は動物祭りで良いものを見させてもらった。カナダの自然が最後にとお見送りしてくれてるんじゃないかと思ってしまう。

ガソスタではお留守番のワンさんとも交流できたし、走りまくってハードな割にゃ、良い一日になった。

 


明日はプリンスジョージまで。600kmくらい。今日は久々700km。

チェーンもタイヤも限界な気がするが、あと少し頼むよ。

 

 

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昨夜の野営地。夜になると完全に隠れられる場所。イカレた車の突撃も防げる丘の上。ビッグオフでもたぶん無理。
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写真じゃ見にくいが、灰が載っていた。
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落ち着いた様子で主人を待つ利口な御犬様だった。目が合うと顔を出してちょっとソワソワするのが可愛い。
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俺の中ではカリブーは星野さんが見せてくれたアラスカの原野の主人公。群れで川を渡るあの一枚を思い出す。美しい生き物だった。
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車が来ては逃げ、また戻って来るを繰り返していた。轢かれないようにね。
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昼過ぎて暑くなる前に飯とテント乾燥。14時ごろが暑さのピーク。バイクの小さな影に隠れて調理して食った。
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神はどうしてこんな愛らしい姿の生き物に最強のスペックを与えてしまったのか。危険だと知っていながらも思わず近付きたくなる見た目をしている。恐ろしい。
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わかるだろうか?フクロウを撮る人は大変だろうな。サーモグラフィーが必要だ。
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途中のオアシスにて。給油しようとするも何やら停電でスタンドが使えないと。待つのも面倒だから次のオアシスへ走った。予備のガソリンは過剰だと思う時もあるが、なんだかんだイレギュラーを想定すると必須だと言える。精神衛生上もね。

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爆走していても何かを感じて凝視すると、やはり何か居ることが多い。失われつつある野生の勘だろうか。
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炊飯時に蓋を抑えていた醤油が引退したため三脚を載せてみた。アルミ三脚だから可能。プラは溶けるから真似しないでね。
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粗末だがご馳走。ホワイトホースから連れて来ていた卵のため、最近の暑さもありちょっと不安だったが翌日以降も腹を壊すこともなく美味しくいただけた。日本の卵も厚紙のケースに入ってたらそのまま携行しやすいだけどな。卵ケースは持っているが、6個までだし必要ない時に捨てられないからなぁ。

 


走行距離 700km

金 ガソリン1400+1400+1000+600

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