ただの男がバイクで世界一周を叶えるまでの記録。

高校生からの夢、バイクで世界一周を叶えるまでの記録をまとめたブログ。旅の理由、決断に至るまで、お金のこと、旅の準備、旅の様子など、考えうる全てを後に続くライダーのために残したいと思っています。

【Day129 Santa Maria〜La Caldera】R68

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3月29日(水)晴れ クソ暑い

 

22:46 Camping Quitilipi

やっと暑さも落ち着いた。

今日は朝から日差しが強く、昼間はサンティアゴの街中よりも暑いんじゃないかってくらいの灼熱だった。たぶん今回の旅で一番汗を流した日になった。

この街に着いたら着いたで、やけにじめじめして蒸し暑く、おまけにアサード用の薪も湿気ってて火を安定させるのに随分手間取ってしまった。標高が上がると少しはマシな気候になってくれるだろうか。

 


今日は7時に起きてテキパキ撤収して知り合ったキャンプ場の面々にお別れして8時半出発。

しかしソッコーで現れたエンパナダス屋に寄ってしまい、スロースタートとなった。

ここでは初めてアルパカ(?)を見た。突然道路に5頭ほど現れ、野生かと思ったら犬とおばちゃんに追い立てられ、みんな大人しく囲いの中に入って行った。

おばちゃんに聞くと、なんと食用とのこと。どんな味だろう。グアナコと似てるんかな。

近くに寄って観察したら、涎垂らしてアホ面下げてる奴がいて笑ったが、目が合っていたから向こうも同じこと思っていたかもしれない。

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大変世話になった携帯湯沸かし器とお別れ。ドラゴンフライが何とか動いてくれるとは言え、コンセントに挿すだけでお湯が手に入るこいつはやはり海外キャンプ生活の必需品と断言できる。
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荷物かと思ったら人間だった。
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素焼きのカップいいよなー!
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もうほんと素直に買って帰れないのが悔しい。中東雑貨への物欲と戦う額賀さんの気持ちがここに来て初めて理解できた気がする。ほんとに口惜しい…。
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ステッカー耐水とか耐候とかもうちょっと気合い入れてくれたら高くても買うのになぁ…。
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これ面白いな。クソ高いけど。
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これは蝋かな?
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洒落た受付。
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こう見たらグアナコとは微妙に体型が違う。
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これで750ペソ。朝飯としては十分だし安い。
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シャキッとせんか!
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良い雰囲気の場所だった。北部に来て道中にもこう言う飲食店が増えてきた。南部のR40なんかは本当に何もなかったから。

 

 


そっからはカヤファテを抜けR68へ。R40に若干の心残りがあったが、んなことどうでも良くなるくらいこれがまた大当たりの道だった。

見どころの多いこと多いこと!!

一体何度バイクを停めて写真を撮っただろう。俺、こんなに短い区間で何度も止まるなんて滅多にないぞ。クソ暑くてたまらんのにジャケット着たまま三脚とカメラ引っ提げて走り回っていた。

道もいい具合のワインディングで気持ちよかった。

景色は何というか、南米版グランドキャニオンいやデスバレー?どっちも行ったことないが。赤とピンクが混ざったような色の岩山が様々な形に並び立ち、一つとして同じものがないほどに表情を変えて何度も驚かせてくれた。

谷間には乾いた赤土とは反対に、青々とした緑が生い茂って、泥の川を挟んでいた。

空は真っ青、風は微風。実に晴々した気分で走り切った。

 


と言っても、2回やらかして肝を冷やした。

一回目は立ちゴケ。今回はすぐに起こせなかったためラゴ・ランコで立ちゴケした時と同じようにエンジンが掛からなくなり焦ったが、あの時後で高橋さんに教えてもらった用に処置を施したら無事に始動してくれた。

2回目は、コーナーにて一瞬景色に目を奪われた際、ラインが膨らんでしまって曲がり切れずに路肩の砂利に突っ込みそうになった。ほんとにギリギリでリア効かせて減速して曲がり切れたが、もしあのまま突っ込んでたら確実にタイヤ取られて勢いのついたまま転倒して吹っ飛んでいただろう。心臓が痛くなるほどに肝を冷やした。

 


このR68を楽しみすぎて行程が大幅に遅れていたため、そっからはひたすら走ってサルタの渋滞にイラつきながらも、19時ごろにはこの町に着いた。日没ギリギリだ。

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ワイナリーの葡萄畑が現れ始めた。
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信号待ちで話しかけてきたおっちゃん。陽気な人だったがカメラ構えたら固まって写真写り悪すぎだな!
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恒例の。
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これでバイオ4のアイアンメイデンを思い出す俺はやはりゲーム脳か。
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ここでも香辛料が売られてた。欲しいんだけどなぁ。
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崖に登って撮りまくった。
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三脚要らんという意見もわかりはするが、やっぱどんなに邪魔でも重くてもバイク旅には必要だな。

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赤土と緑と変な感じだ。
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この頭に付けとるのの可愛らしかこと!よう似合っとる。
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写真で伝えるのは難しい迫力の断層だった。
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入り口付近では行商旅人が自然石や貴金属の光り物を売ってた。
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働くバイク。これで150ccてパワー足りるんか?
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R7アウストラル街道セルフオマージュ。「にしても暑いな!!」

 

 


今度こそデスマーチも今日で完全に終わり。明日は150km先のティルカラにて早々にキャンプインする。

ここからは高山病対策のため、徐々に標高を上げていく。明日は標高2500m、明後日はラ・キアカだ。

どの程度で高山病になり、どのような症状が自身に起きるかは把握している。そうなった場合何をすべきかも大体知っている。ここに来て富士山ホテルでの経験が活きてくるのが嬉しい。あの日々は俺の出発地点でもあるから。

 


今日も良い一日だった。良い写真たくさん撮れたな!!

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でかいスーパー。最近はシェルバにも目を配る。

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どうしてこうチリとアルゼンチンのスーパーのレジ待ちは長いのかね。だからビールなど冷たいまま飲みたいものはキオスクや小さなメルカドでサッと買う方がマシ。
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武装してるおっちゃんいてビビった。
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キャンプ場のご主人のバイク。
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久々パリージャ使った。ガソリン使っても中々着火できないで己の未熟さを思い知らされた…。
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パンはテーブルに直置きが南米スタイル。
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アリさんにパンくずシェアしてその働きぶりと怪力に感動していた。俺も帰ったらこれくらい精を出して働かないと…。
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晴れてお気に入りのカップとなった。ミゲルの教え全無視のお湯だくだくマテ!日本帰ったら注ぎ口のある魔法瓶買うよ…。

 

 


走行距離 350km

金 ガソリン1400 朝飯350 晩飯350 ビール150

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