2022.11.07(月)晴
08時00分 河川敷野宿地にて。
クソ寒い夜だった。川沿いだからか?上下インナーダウン着て更にシュラフカバー被ってやっと普通に寝れる感じ。こっちの地方は寒いとは聞いてきたが。ラジオ聴きながら撤収。
さて、今日も天気に恵まれた。今回の旅は一回、しかも霧雨で一瞬降られただけってのは相当幸運だ。
こんな感じ。道路は近いが、視線上からは外れ、ヘッドライトの光も届かない。人も来ない。念の為セローを壁にする。
11時27分 道の駅マキノ追坂峠にて。
20℃くらいある。背中で日光を受けながら書いているが、暖かい。
山の中を抜けてきたが、突然路面が濡れ始めたため雨でも降ったのかと思ったら、何と雪解け用の散水機からだった。道路の脇に沿って塩ビ管が走り、小さな穴から水が噴き出している。
触ってみると冷たい。お湯なわけないか。
脚がびしょびしょになったが、この快晴だ、すぐに乾く。残り120kmか。
(ここで日記は終わっている)
散水機と呼んでいいのだろうか?温暖な九州の民は見たことないのではないか。
ちょうどそれらしき施設もあった。ここで管理してるのかな?
隙あらばテントを乾かす。野営旅の日課の一つ。
16時ごろには大阪の街に入り込んでいた。
大阪の道はなんだ。側道が左右に走り合わせて6車線で側道からしか右左折できない?真ん中の4車線から側道にはどうやって車線変更するの?直進のみ?はぁ?いかれてんだろ…。馬鹿か…。
最後、道交法違反したのでは…。
わけわからん。大阪と京都は「バイクでは二度と来ねー」と来るたびに思う。
18時頃、やっと吉田さんとの合流地点へ。
路肩に停めて連絡したら後ろから肩掴まれてビビった。こんなお茶目だったっけ?
部屋に上がらせてもらうと…個性的!玄関にはチャリが積まれ、あちこちになんか冒険的な本や道具。クソ散らかってるけど本棚周りだけはしっかり片付いていたり。どハマりしている西村賢太氏の本がたくさん並んでいた。
「餞別やるわ!」と仰るので近所のモンベル本社前のモンベルショップへ。
「もうほぼ揃えてるので地味なもんしか欲しいものないですよ」と予め伝えたら、カラビナ笛とVICTORINOXの爪切りを買ってもらった。いや、普通に有り難い。地味ではあるが絶対に必要なものだ。帰ったらレザーマンWAVE+に付けられるペンライトもいただいた。いやほんと超嬉しい。「空港でコーヒーくらい飲めるやろ」って、ドル紙幣も3000円分くらいいただいた。最後の南米北米リヤカー旅で余ってたやつだぜ。マジかよ…使えねえって。
大阪の街に帳が降りる。
餞別としていただいた装備品。爪切りは旅人の貴重な日常の習慣。笛は緊急時用。ペンライトはサッと使えて本当に便利だからおすすめの組み合わせ。
年季入りまくりの現金。初めてドル現金触ったかも。
スーパーで買った酒とつまみで23時頃まで語り合った。
旅のこと、気持ちの整理のこと、帰ってきてからのこと、次の旅のこと、んで…恋バナ…笑。吉田さんもそういう顔あるんだな笑。
「いま満たされていたら、無理に旅に出る必要はない」と以前真剣に言葉を掛けてくれたが、あれは100%も100%本心だったのだ。あの吉田さんの口からこんな言葉が…。
俺も包み隠さず真剣に素直に洗いざらい話した。うんうんと頷いてくれていた。
なんか学生時代みたい。隣には伝説の冒険家だけど。
テーブルにドラゴンフライというカオス。手入れの必要な箇所などを直々にレクチャーしてもらった。すげーだろ羨ましいだろ。
狭い部屋にミシュランロードマップを広げて作戦会議もした。
久々に紙の地図を見ていたら色々思い出したらしい。真剣な眼差しが少しかっこよかった。
んで23時に寝た。
ホントに散らかってるから隠した笑。吉田さんと地図を見ながら行程を組むなんてな…。
しかしだ、何とも面白いよな俺の人生は。
あの憧れるしかなかった吉田正仁と、自宅に招かれ酒まで飲み交わし恋バナまでするようになったんだぜ。坪井さんたちともそうであったように。おもしれえよなあ。人生ってのは予想できないことばかりだ。俺は幸せ者だ。
んで今朝、見送られて大阪を発った。楽しんでこいってさ。
上等。負けませんよ。
同じ二輪(バイクとリヤカー)を愛する者二人。
走行距離230km
金 つまみと酒2000円 オイル交換3000円